乾太くん3キロで後悔？靴乾燥や毛布の容量など真実をレビュー

「ウチの狭い洗面所には、やっぱり一番小さい3キロタイプしか置けないのかな」「でも、3キロだと小さすぎて後悔するんじゃないか」と、スマホを片手に洗面所のメジャーを握りしめながら悩んでいませんか。

乾太くんの導入は、本体代金だけでなく工事費も含めると決して安い買い物ではありません。「買った後にやっぱり入らなかった」「思ったより小さくて使えなかった」なんていう失敗は絶対に避けたいという気持ち、痛いほどよく分かります。

特にこの3キロモデル（RDT-31S）は、スタンダードな5キロや8キロモデルに比べてインターネット上のレビュー情報が少なめなので、判断材料が足りずに不安になってしまいますよね。

この記事では、実際にガス乾燥機のある暮らしを送り、数多くの設置事例を見てきた運営者の私が、カタログスペックの数字だけでは見えてこない3キロモデルのリアルな使い勝手や、購入前に知っておくべき「落とし穴」とも言える注意点を、包み隠さず本音でお話しします。

狭小住宅や単身世帯の救世主とも言えるこのモデルが、あなたのライフスタイルに本当にフィットするのか、一緒に見極めていきましょう。

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乾太くんの3キロモデルで後悔しないための要点

乾太くんのラインナップの中で最もコンパクトな3キロモデル（RDT-31S）。一般的に家電選びでは「大は小を兼ねる」と言われますが、乾燥機選び、特に日本の住宅事情においては、あえて「小」を選ぶべき明確な理由が存在します。

しかし、そこには当然トレードオフとなる機能制限もあります。ここでは、導入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、容量や機能のリアルな実情を深掘りしていきます。

一人暮らしの洗濯量なら3kgで十分なのか

まず結論から申し上げますと、一人暮らしや夫婦二人だけの世帯、あるいは「タオルと下着だけ乾かせればいい」という割り切り派の方であれば、3kgモデルでも十分に快適な生活が送れます。

一般的に、1人が1日に出す洗濯物の量は約1.5kgと言われています（出典：一般社団法人 日本電機工業会『洗濯機を選ぶポイント』）。このデータを基に計算すると、一人暮らしなら2日分（約3.0kg）、二人暮らしなら1日分（約3.0kg）が、このマシンの許容量ピッタリに収まる計算になります。

私自身、ガス乾燥機を使い始めて感じた最大のメリットは、「洗濯の頻度とリズムが変わる」ということです。

今までは「干すのが面倒だから」と洗濯カゴがいっぱいになるまで溜め込んでいましたが、乾太くんがあれば、洗濯機から移してスイッチを押すだけで約50分後にはふわふわに仕上がります。

この手軽さがあるため、「溜め込まずに毎日少しずつ回す」というスタイルに自然と移行できるんですね。

毎日こまめに回す習慣さえつけば、3kgという容量は決して小さすぎません。むしろ、ドラムが小さい分、少量の洗濯物でも効率よく温風が回り、短時間でカラッと仕上がるというメリットさえあります。

ですが、もしあなたが「平日は忙しくて洗濯できないから、土日に一気にまとめて片付けたい」というタイプであれば、3kgだと間違いなく容量不足でストレスを感じることになるでしょう。

その場合は、物理的な設置スペースが許す限り、5kg以上のモデルを検討することを強くおすすめします。

3kgタイプでは靴乾燥ができない点に注意

これはカタログの小さな文字を見落としがちで、購入後に気づいて最もショックを受ける方が多いポイントです。
実は、3kgモデル（スタンダード）には、靴乾燥用の棚を設置するフック穴がドラム内に存在しません。

「乾太くんがあれば、日曜の夜に子供が持ち帰った上履きを洗ってもすぐに乾かせる！」と期待している子育て世帯の方は、本当に注意してください。3kgモデルではその夢は叶いません。

もちろん、棚を使わずに直接靴を放り込んで回すという荒技もなくはないですが、ドラムの中でガッタンゴッタンと激しい音を立てて靴が転がり回ることになり、靴も乾燥機も傷める原因になるため、全くおすすめできません。

「雨の日に濡れたスニーカーを急いで乾かしたい」「子供の部活のシューズを毎日ケアしたい」というニーズが導入の大きな動機になっているのであれば、多少無理をしてでもリフォームで設置場所を広げて5kgモデルを入れるか、あるいは靴乾燥については諦めて布団乾燥機などで代用するという明確な割り切りが必要です。

毛布やシーツなどの大物は乾燥できるのか

「3kgの小さなボディで、本当にかさばる毛布なんて入るの？」と疑問に思いますよね。冬場の毛布や、家族分のシーツを洗うたびにコインランドリーに行くのは大変ですから、自宅でケアできれば最高です。

メーカーの仕様上は、3kg以下のシングル毛布（マイヤー毛布など）であれば1枚乾燥可能とされています。

ただし、私の感覚として正直にお伝えすると、3kgモデルで毛布を乾かすのは「物理的には入るし乾くけれど、仕上がりのクオリティはベストではない」という印象です。

ドラム内の空間に余裕がない状態で毛布が回転するため、温風が中心部まで均一に行き渡りにくく、どうしても乾燥ムラができたり、クシャクシャとしたシワが残りやすかったりします。

もし3kgモデルで毛布やシーツを乾かす場合は、以下の手順を踏むことをおすすめします。

頻繁に毛布やタオルケットを洗いたい、ホテルのようにフワフワに仕上げたいという強いこだわりがあるなら、やはりドラム径が大きく、洗濯物が大きく舞うスペースのある5kg・8kgモデルの方が、仕上がりの満足度は圧倒的に高くなります。

実際の利用者が感じる騒音やデメリット

乾太くんを導入する際、マンションなどの集合住宅や、隣家との距離が近い戸建て住宅で気になるのが「運転音」や「排気音」ですよね。
3kgモデルの運転音は、カタログ値でおよそ60dB前後。これは一般的な掃除機を使っている時の音や、走行中の車内、あるいは普通の会話の声と同じくらいのレベルです。

「うるさい！」と不快になるほどではありませんが、「ゴーッ」というガスが燃焼する音と、ファンが回る風切り音、そしてドラムが回転するモーター音が混ざり合い、決して「静か」とは言えません。

特に3kgなどのスタンダードタイプは、上位機種のデラックスタイプ（静音ドラムや制振設計が施されている）に比べて静音性が少し劣ると言われています。早朝や深夜に回すと、壁の薄い家では家族が起きてしまう可能性もあるでしょう。

また、もう一つの地味ですが無視できないデメリットとして挙げられるのが「糸くずフィルターの位置」です。

ご覧の通り、3kgモデルはフィルターがドラムの「一番奥」にあります。乾太くんは通常、洗濯機の上に専用台を使って高く設置することが多いですよね。

その場合、身長150cm台の小柄な女性だと、踏み台を使わないと奥のフィルターまで手が届かない、あるいは中腰で背伸びをして無理な体勢で掃除しなければならない、というケースが多発します。

フィルター掃除は毎回の使用後に推奨されている作業なので、これがストレスになると使用頻度が下がってしまいます。導入前に、設置予定の高さとご自身の身長をシミュレーションしておくことが大切です。

設置に必要な寸法と防水パンへの収まり方

ここまでデメリットもお伝えしましたが、それでも3kgモデルが選ばれる最大の理由、それは他のモデルにはない「圧倒的なコンパクトさ」です。

特に「奥行き」のサイズ感が、日本の狭いサニタリースペースに置けるかどうかの運命を分けます。

ご覧の通り、3kgモデルは5kgモデルに比べて、奥行きが約5.5cmも薄く設計されています。この「たった5.5cm」が実はめちゃくちゃ重要なんです。

日本の一般的な洗面所では、洗濯機置き場（防水パン）のすぐ手前に洗面台があったり、浴室のドアがあったり、あるいは通路が狭かったりと、奥行き方向の余裕が全くないことが珍しくありません。

5kgモデルを置くと「洗濯機の前に立つスペースがなくなる」「洗面所のドアが乾太くんに当たって開かない」という状況でも、3kgならスッと収まる。

あるいは、専用台の脚を防水パンの内側に収める際、5kgだと脚の幅が広すぎて入らないけれど、3kgならコンパクトなので収まる、というケースが非常に多いのです。

また、本体の左右と上部には、消防法などの関係で4.5cm（防熱板がある場合などは3cm）以上の離隔距離を確保する必要があります。3kgモデルは幅も550mmとスリム（5kgは650mm）なので、横幅の狭いニッチなスペースにも滑り込ませることができます。

「ウチには絶対無理」と諦める前に、この寸法でもう一度現場を測ってみてください。

プロパンや都市ガスでのランニングコスト

「ガス代が高くなるんじゃないか」「電気代と合わせて結局いくらかかるの？」という経済的な不安も解消しておきましょう。乾太くんはパワフルですが、その分コストがかかるイメージがありますよね。1回の乾燥（3kg満タン想定）にかかるコストの目安は以下の通りです。

都市ガスエリアにお住まいなら、毎日使っても月額1,500円程度のプラスで済みます。コインランドリーに通えば1回300〜400円かかりますし、往復の時間もガソリン代もかかります。

それを考えれば、自宅でいつでも使える利便性と比較して圧倒的にコスパは良いと言えます。

乾太くんの3キロはAmazonなどで購入可能

実は乾太くん、地元のガス会社やリフォーム業者に頼まなくても、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販で本体だけを購入できることをご存知でしたか？

工事が必要なガス機器なので「ネットで買って大丈夫？」とハードルが高く感じられますが、本体を安く調達する方法としてネット通販は非常に有効です。

都市ガス乾太くん 3kg / RDT-31S（A）衣類乾燥機

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本体を通販で安く手に入れる際のポイント

3kgモデル（RDT-31S）のメーカー希望小売価格は約12万円（税込）ほどしますが、Amazonや楽天市場などの実勢価格では、7万円〜8万円台で販売されていることが多いです。セール時期やポイント還元をうまく活用すれば、実質6万円台で手に入ることもあります。

個人的におすすめなのは、本体と専用台（組み立て式）、排湿管セットなどの部材をネットで最安値で揃えて、地元のガス会社や設備屋さん、あるいは「くらしのマーケット」などで探した職人さんに「施主支給（せしゅしきゅう）」という形で工事だけ依頼する方法です。

これなら、トータルコストを数万円単位で抑えることが可能です。ただし、業者によっては「自社で手配した機器しか工事しない（保証の問題で）」という場合もあるので、購入ボタンを押す前に必ず施工業者に確認を取ってください。

設置工事や専用台にかかる費用の総額目安

では、最終的に財布からいくら出ていくのか、現実的な総額を見てみましょう。
3kgモデルを新規で導入する場合の概算費用（税込イメージ）は以下のようになります。

合計で約15万円〜16万円前後が、ひとつの目安になります。ただし、これはあくまで「標準的な工事」の場合です。

壁がコンクリートで穴あけ（コア抜き）が高額になる場合や、ガス栓の増設場所が洗面所から遠くて配管を長く伸ばす必要がある場合、あるいは高所作業が必要な場合などは、工事費だけでプラス3万〜5万円かかることも珍しくありません。

「高いなぁ…」と感じるかもしれませんが、ドラム式洗濯乾燥機の上位モデルが25万円〜30万円することを考えれば、縦型洗濯機（5〜6万円）＋乾太くん（16万円）＝約22万円で、最強の洗濯乾燥環境が整うと考えれば、十分に競争力のある価格設定だと言えます。

工事不要なMorus Zeroとの比較

一人暮らしの方や賃貸住まいの方だと、InstagramなどのSNSでよく見かける、工事不要のおしゃれな超小型衣類乾燥機「Morus Zero（モルスゼロ）」と比較検討されることも多いですよね。

Morus Zeroの最大の魅力は、箱から出してコンセントに挿すだけで使える「手軽さ」と「デザイン性」です。賃貸や転勤族の方には、穴あけ工事不要という点は圧倒的なメリットでしょう。

しかし、容量は1.5kg（Tシャツ5〜6枚程度）と非常に小さく、バスタオルと着替えを一緒に乾かそうとすると厳しいサイズ感です。

対して乾太くん3kgは、工事のハードルと初期費用は高いものの、容量は倍あり、ガスの圧倒的な熱量による殺菌力や、繊維を根元から立たせる「ホテルライクな仕上がり」においては右に出るものがいません。

長く定住する予定で、毎日の家事の質を根本から上げたいなら、やはりパワーと容量で勝る乾太くん3kgの方が、長期的な満足度は高くなるでしょう。

賃貸物件で導入するための条件とハードル

「今は賃貸マンションだけど、どうしても乾太くんを使いたい！」という熱心なファンの方もいると思います。
結論から言うと、賃貸での導入はハードルが極めて高いですが、条件が揃えば不可能ではありません。

最大の壁は言うまでもなく「排湿ホースを通すための壁への穴あけ工事」です。管理会社や大家さんに「壁に直径10cmの穴を開けていいですか？」と聞いて許可が降りることは、残念ながらまずありません。退去時の原状回復が困難だからです。

いずれにせよ、大家さんや管理会社の許可は必須ですので、無断で設置することだけは避けてください。

乾太くんの3キロを利用して家事を時短しよう

ここまで、乾太くん3kgモデルのリアルな実情を、メリットもデメリットも包み隠さずお話ししてきました。靴が乾かせなかったり、毛布には少し窮屈だったり、フィルター掃除の手間があったりと、決して万能な魔法の箱ではありません。

しかし、このコンパクトな筐体が日本の狭い洗面所に収まることで、「洗濯物を干して、取り込んで、天気を気にする」という、人生の膨大な時間を奪う家事労働から解放される事実は変わりません。

特に「5kgは置けないけれど、3kgなら置ける」という環境の方にとって、このモデルは妥協ではなく、唯一無二の「正解」です。生活が変わる感動は、3kgでも間違いなく本物です。

ぜひ一度、Amazonなどで本体価格をチェックしつつ、ご自宅の洗面所の寸法をメジャーで測ってみてください。その「あと数センチ」のスペースに乾太くんが収まったとき、あなたの毎日は劇的に軽やかになるはずです。

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