乾太くん9kgのサイズを徹底解説！高さ・奥行き・寸法で後悔しない

「家族が増えたし、やっぱり一番大きい9kgタイプが欲しい！」そう思ってカタログを開いた瞬間、そのサイズ感に少し不安を覚えませんでしたか？

わが家の洗面所に本当にこのサイズが入るのか、奥行きがありすぎて圧迫感が出ないか、設置に必要な離隔距離は足りているかなど、悩みは尽きないものですね。

実はカタログの数値だけを見ていると見落としがちなポイントがたくさんあります。後悔しないためには、単なる本体寸法だけでなく、扉を開けたときの動線や排湿管の高さまで含めたトータルなシミュレーションが欠かせません。

この記事では、乾太くんを愛用する私が、9kgモデルのサイズに関する疑問を徹底的に洗い出し、失敗しない設置のヒントをお伝えします。

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乾太くん9kgのサイズや寸法を徹底解説

まずは、9kgモデル（RDT-93）が物理的にどのくらいの大きさなのか、数字とイメージの両面から掘り下げていきましょう。「デラックスタイプだから大きい」と思い込んでいると、意外な発見があるかもしれませんよ。

高さや幅と奥行きの詳細スペック

結論から申し上げますと、乾太くん9kgモデル（RDT-93シリーズ）のボディサイズは、高さ・幅・奥行きのバランスが非常に特徴的な設計になっています。カタログスペック上の正確な数値は以下の通りです。

ご覧の通り、高さと奥行きが全く同じ「674mm」という、真横から見ると正方形に近い「キューブ型」のフォルムをしています。

一般的なドラム式洗濯機の奥行きが約600mm〜730mm程度ですので、洗濯機の上に設置した場合、機種によっては乾太くんの方が少し前に出っ張るか、あるいは少し奥に引っ込むかという絶妙なサイズ感です。

ここで特に注意が必要なのが「重量」です。スタンダードタイプ（8kg）が約33kgであるのに対し、デラックスタイプの9kgは約42kgと、一気に9kgも重くなっています。

これは内部のモーターやドラムの構造がより堅牢で高性能なものになっている証拠でもありますが、設置する棚や壁の補強には万全を期す必要があります。

DIYで作った簡易的な棚では支えきれない可能性が高いため、必ず耐荷重60kg以上を確保できる専用台や、建築工事による造作棚を用意しましょう。

ガス太

ちなみに、この寸法はあくまで「本体の箱」のサイズです。実際には背面のガス接続部（プラグ）の飛び出しや、前脚の位置、電源コードの取り回しなども考慮する必要があります。ギリギリのスペースに押し込む場合は、図面上でコンセントやガス栓の位置関係もしっかりチェックしてくださいね。

8kgや6kgとのサイズ比較と違い

「大は小を兼ねる」と言いますが、サイズ選びで迷うのが8kg（スタンダード）や6kg（デラックス）との比較ですよね。ここがすごく面白いところで、実は9kgモデルの方が8kgモデルよりも背が低いという事実、ご存知でしたか？それぞれのモデルを横並びで比較してみましょう。

（出典：リンナイ株式会社『ガス衣類乾燥機 乾太くん ラインアップ』）

表を見ると一目瞭然ですが、9kgモデルは8kgスタンダードモデルより高さが10mm（1cm）低いんです。「たかが1cm？」と思われるかもしれませんが、洗濯機の上に設置する「直列配置」の場合、この1cmが大きな意味を持ちます。

日本の一般的な天井高において、洗濯機用防水パン、かさ上げ台、洗濯機本体、専用台…と積み上げていくと、乾燥機の投入口は成人女性の目線よりも高くなることがほとんどです。

本体の高さが少しでも低いということは、それだけ操作パネルが押しやすくなり、奥にあるフィルターにも手が届きやすくなることを意味します。容量が大きいのにコンパクトな高さに抑えられているのは、デラックスタイプならではの内部レイアウトの最適化のおかげですね。

一方で、警戒すべきなのが「奥行き」です。6kgデラックスタイプ（RDT-63）と比較すると、奥行きが80mm（8cm）も大きくなっています。8cm違うと、設置台からはみ出すレベルが変わってきます。

例えば「今は6kgを使っているけど、古くなったから9kgに買い替えようかな」と検討されている場合、既存の設置台や造作棚の奥行きが足りず、脚が乗らないというケースが多発しています。

8kgからの買い替えでも33mm深くなりますので、今の設置状況がギリギリの場合は、台の買い替えや棚の拡張工事が必要になることを覚悟しておきましょう。

設置に必要な離隔距離とスペース

サイズを考える上で絶対に外せないのが、消防法や建築基準法に基づき定められた「離隔距離（りかたり）」です。ガス機器は運転中に熱を持つため、火災予防の観点から周囲の可燃物（壁紙、木製の棚、カーテンなど）から一定の距離を離して設置しなければなりません。

ここで9kgモデル（デラックスタイプ）の驚くべき技術力が発揮されます。なんと、防火上の離隔距離が「後方0mm」でOKなんです！

従来型の機種や一部のスタンダードタイプでは、背面に45mm（4.5cm）程度の離隔が必要な場合があります。これを計算に入れると、実質的な設置スペースの奥行きはどうなるでしょうか？

例えば、本体奥行き641mmの8kgタイプで背面離隔が45mm必要な場合、壁から手前までの距離は合計で686mmとなります。一方、本体奥行き674mmの9kgタイプで背面離隔0mmの場合、壁から手前までの距離は674mmで済みます。

つまり、本体単体のサイズは9kgの方が大きいにもかかわらず、壁にピタリと寄せて設置できる環境であれば、部屋への飛び出し寸法は9kgの方が小さく収まるという逆転現象が起こり得るのです。

これは、狭い洗面脱衣所を有効に使いたい私たちにとって、非常に嬉しい誤算と言えるでしょう。

扉全開時の寸法と動線の確保

私が個人的に「ここは完全に盲点だった！」と設置後に気づいたのが、扉を開けたときのスペースです。9kgモデルは一度に大量の衣類を出し入れするため、投入口が大きく作られています。それに伴い、扉自体の直径も大きくなっています。

具体的には、扉を全開（90度オープン）にした際、本体の前面パネルから手前に向かって約400mm〜500mm程度飛び出してきます。

もしあなたの家の洗面所が狭く、乾太くんを設置する場所のすぐ目の前が廊下だったり、浴室の入り口だったりする場合、この「扉の回転半径」が生活動線を遮断してしまう可能性があります。

想像してみてください。お風呂上がりに誰かが通ろうとしたとき、乾燥中の衣類を取り出そうとして扉を開けたら、通路が完全に塞がれて通れない…なんてことになったらストレスですよね。

また、洗濯カゴを抱えて体の向きを変えたり、しゃがんで奥の靴下を取り出したりする作業スペースも必要です。快適に使うためには、本体の前面に最低でも600mm〜800mm程度の通路幅（作業スペース）を確保しておくことを強くおすすめします。

もしスペースが厳しい場合は、扉を開く向き（右開き・左開き）を現場で変更できる機種もありますので、壁側に扉が開くように調整して、動線への干渉を最小限に抑える工夫が必要です。

排湿管に必要な上部の高さ

「高さ674mmなら、今の棚と天井の間にスポッと入る！」と安心するのはまだ早いです。乾太くんは電気式乾燥機と違い、衣類から蒸発した水分を含んだ温風を屋外に排出するための「排湿管（ダクト）」を天井側に取り付ける必要があります。

この排湿管は、本体の天板にある接続口から煙突のように上に立ち上がり、そこからエルボ（L字型の部材）を使って壁や天井に向かって曲がっていきます。この配管部材を設置するために、本体の高さプラス約150mm〜200mm程度のスペースが上部に必要になります。

例えば、造作家具で乾太くんをピッタリと囲って隠したい場合や、既存の吊り戸棚の下に設置したい場合、この「隠れた高さ」を計算に入れていないと、工事の当日に業者の人から「すみません、ダクトが入らないので設置できません」と宣告されてしまう大惨事になりかねません。

特に9kgモデルは大容量の排気を行うため、直径80mmまたは100mmの太いパイプを使用します。無理に潰して押し込むことはできないため、必ず設計段階や事前の現場調査で、排湿管のルートと必要な高さを確保できているか、図面上で入念に確認しておきましょう。

乾太くん9kgのサイズで後悔しない対策

ここまでは9kgモデルの「大きさの現実」をお伝えしてきましたが、ここからは「じゃあどうすればスッキリ納まるの？」という具体的な解決策のお話です。

少しの工夫と事前の確認で、9kgの大きさを感じさせずに、まるで最初からそこにあったかのように綺麗に設置することができますよ。

防水パンや専用台のサイズ適合

まず一番のハードルとなるのが、既存の防水パンや設置台に「脚が乗るかどうか」という問題です。9kgモデルは奥行きが674mmありますが、実は本体を支える4本の脚の位置（ピッチ）は、本体の底面中央に寄っています。

仕様書によると、前後の脚の間隔（取付ピッチ）は354mmしかありません。「なんだ、脚の間隔が35cmくらいなら、奥行きの狭い台でも乗るじゃないか」と思いがちですが、ここが最大の落とし穴です。

本体の重心が高い位置にあるため、脚のピッチが狭い状態で、奥行きの浅い台にただ「置く」だけの設置をすると、運転中の振動や地震の揺れで本体が前後に転倒するリスクが極めて高くなります。

そのため、リンナイ純正の専用台を使用する場合は、必ず天板にビス（ねじ）で本体を強固に固定することが必須条件となります。

また、防水パンの中に専用台を立てて設置しようとする場合、9kgモデルの本体奥行きだと、防水パンのフチ（堤防部分）に専用台の脚が干渉してしまい、物理的に置けないケースがあります。

その場合は、防水パンをまたぐように設置できる幅広の台を選定するか、防水パン自体を撤去して排水トラップのみにする工事が必要になることもあります。

「なんとかなるだろう」で進めると痛い目を見ますので、専用台の寸法図と現場の防水パンのサイズをミリ単位で照らし合わせることが重要です。

圧迫感を減らす造作棚の工夫

「黒い（または白い）大きな箱が、洗面所の目線の高さにドーンと鎮座している」というのは、想像以上に視覚的な圧迫感があります。特に9kgモデルは奥行きがあるので、普通に置くと棚から飛び出しているように見えがちです。

これを解消し、洗練された空間にするためにおすすめなのが、造作棚（家具）によるインテグレーション（一体化）です。

乾燥機単体をポンと置くのではなく、周囲をキャビネットや収納棚で囲ってしまう方法です。例えば、乾太くんの隣にリネン庫や洗面台の収納がある場合、それらの家具の前面ライン（面・ツラ）と、乾太くんの前面パネルの位置を合わせるように設計します。

これを建築用語で「面（ツラ）を合わせる」と言いますが、これだけでデコボコがなくなり、壁の一部のようにスッキリと見せることができます。

9kgモデルの奥行きに合わせて、収納棚全体の奥行きを650mm〜700mm程度で設計しておくと、乾燥機だけがボコッと飛び出す違和感を消すことができます。

さらに、上部の排湿管部分を「ふかし壁」や「幕板」で隠したり、天井裏を通して見えなくしたりすれば、業務機器感のない、ホテルのような美しいランドリールームも夢ではありません。

新築やリノベーションのタイミングであれば、ぜひ設計士さんに「乾太くん9kgを面合わせで納めたい」と相談してみてください。

搬入経路の幅とドア通過の確認

意外と忘れがちで、納品当日にトラブルになりやすいのが「設置場所まではどうやって運ぶの？」という搬入経路の問題です。9kgモデルの本体幅は653mmです。

これに対し、一般的な戸建て住宅やマンションの洗面所のドア幅（有効開口寸法）は、600mm〜650mm程度しかないことが多いのです。

つまり、ドアの枠に本体が当たってしまい、洗面所の中に物理的に入れることができない！という悲劇が起こりえます。特にドラム式洗濯機が入ったから大丈夫だろうと思っていると、洗濯機よりも幅が広いことがあるので注意が必要です。

もしドア幅が足りない場合は、一時的にドアを蝶番から取り外したり、場合によっては窓から搬入したりする必要が出てきます。

これらの作業は追加料金がかかったり、当日は対応できずに持ち帰りになったりすることもありますので、購入前に必ずメジャーを持って、搬入経路をシミュレーションしておくことを強くおすすめします。

乾太くんはAmazonでも購入可能

さて、ここまでサイズの話を詳しくしてきましたが、最後に購入方法についてもお伝えしておきます。実は乾太くん本体は、Amazonや楽天市場などのネット通販でも購入可能です。

「えっ、ガス機器って地元のガス屋さんや工務店にお願いするもんじゃないの？」と思われるかもしれませんが、最近は「施主支給」というスタイルが定着してきています。

これは、施主（あなた）がネットで安く本体を購入し、取り付け工事だけをガス会社やリフォーム業者、あるいは新築時のハウスメーカーに依頼するという方法です。

Amazonや楽天では、メーカー希望小売価格よりも大幅に割引された価格で販売されていることが多く、ポイント還元なども含めると数万円単位でコストダウンできる可能性があります。特に9kgデラックスなどの高価なモデルほど、割引額の差は大きくなります。

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乾太くん9kgのサイズまとめ

今回は、乾太くん9kgモデルのサイズについて、カタログ数値の裏側にある実情まで深掘りして解説してきました。
最後に、後悔しないための重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。

9kgモデルは確かにサイズは大きいですが、その分、家族4人分以上の大量の洗濯物を一度にふわふわに乾かしてくれる、本当に頼もしい相棒です。

「入るかな…」と不安になる気持ちも痛いほどわかりますが、しっかりと寸法を測り、設計士さんや施工業者さんと相談しながら計画すれば、きっと後悔のない導入ができるはずです。

この記事が、あなたの家のランドリールームに最適な一台を迎えるための手助けになれば嬉しいです。
ぜひ、この快適さを手に入れて、家事のストレスから解放された毎日を送ってくださいね！

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