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乾太くんをマンションのベランダへ!設置条件や費用と後悔しない対策

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※本記事は一般的な情報を基に執筆しています。設置工事の可否や正確な費用、ガスの契約種別による料金については、必ずお住まいの地域の専門ガス会社や施工業者にご確認ください。

マンションにお住まいの皆さん、毎日の洗濯物干しに心底疲れていませんか?

ベランダが狭くて家族全員分が干しきれなかったり、急な雨に降られて洗い直したり、春先には花粉や黄砂、PM2.5が気になって外に干すこと自体がストレスだったり……。そんな「洗濯の悩み」を一発で解決してくれる救世主が、ガス衣類乾燥機「乾太くん」です。

「でも、うちはマンションだから無理でしょ?」と最初から諦めている方も多いかもしれません。確かに、一戸建てに比べればハードルは高いです。しかし、実は条件さえ整えばマンションのベランダへの設置は夢ではありません。

私自身、乾太くんの導入で生活が激変した一人として、その感動をぜひ味わってほしいと心から思っています。ただ、集合住宅ならではの「管理規約」の壁や、気になる「虫の侵入」「騒音」の問題、そして「設置費用」など、クリアすべき課題があるのも事実です。

この記事では、マンションのベランダに乾太くんを設置するための具体的な条件や、後悔しないための対策について、私の実体験とリサーチに基づいた情報を交えながら、徹底的に解説していきます。

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記事のポイント

  • マンションのベランダに乾太くんを設置するための管理規約や許可の壁
  • 賃貸や分譲における設置工事の費用相場と具体的な内訳
  • ベランダ設置特有の虫や騒音トラブルを防ぐための対策
  • 本体を安く手に入れるためのAmazon活用術と注意点

乾太くんをマンションのベランダへ置くための条件

一戸建てと違い、マンションのベランダは「自分だけの場所」ではありません。まずは、物理的に置けるかどうかだけでなく、ルールや環境面での厳しい条件をクリアする必要があります。ここでは、導入前に必ず確認すべき重要ポイントを深掘りして解説します。

管理規約での禁止事項と確認

マンションで乾太くんを導入しようとした時、最初にぶつかる最も高いハードルが「管理規約」です。多くの方が誤解していますが、ベランダは「専有部分(自分の部屋)」ではありません。

法律上は廊下やエントランスと同じ「専用使用権のある共用部分」という扱いになります。つまり、区分所有者であっても、勝手にリフォームしたり、固定が必要な工作物を設置したりすることは基本的に禁止されているのです。

特に重要なのが、国土交通省の「マンション標準管理規約」第17条に関連する部分です。これによると、共用部分の変更には管理組合の承認が必要です。

乾太くんを設置する場合、転倒防止のために壁にビスを打ったり、ガスの配管を壁に固定したりする工事が発生する可能性があります。もし、この工事がマンションの「躯体(建物のコンクリート部分)」への穴あけを伴う場合、許可が降りることはまずありません。

建物の強度や資産価値に関わる重大な変更とみなされるからです。

では、絶対に無理かというと、そうとも限りません。最近では、「ビス打ち不要の突っ張り固定」や「エアコン配管穴の再利用」など、躯体を傷つけない工法も提案されています。交渉の余地があるのは、規約上の「軽微な変更」として認められるかどうかです。

注意ポイント

「壁に穴を開けなければバレないだろう」と安易に考えるのは危険です。ベランダは外観の一部でもあるため、美観を損なうという理由で設置を断られるケースもあります。まずは管理規約を隅々まで読み込み、管理組合や理事会へ「どのような工法なら許可される可能性があるか」を相談することから始めましょう。

賃貸物件での導入と許可

分譲マンション以上にハードルが高いのが、賃貸マンションやアパートでの導入です。賃貸の場合、大家さんや管理会社の許可が必須となるのは当然ですが、最大の問題は退去時の「原状回復義務」です。

一般的な賃貸契約では、借主は退去時に部屋を借りた時の状態に戻さなければなりません。乾太くんの設置に伴うガス栓の増設工事は、壁に穴を開けたり、ガス管を分岐させたりする恒久的な設備変更を含むことが多いため、原状回復が困難、あるいは高額になるという理由で、許可が出ないことがほとんどです。

しかし、完全に可能性がゼロというわけではありません。以下の2つの条件が揃っている場合は、交渉の余地があります。

  • ベランダにガス給湯器がある物件: 給湯器がベランダにあれば、そこからガスを分岐させるだけで済むため、壁に穴を開けて室内からガスを引く大掛かりな工事が不要になります。
  • 資産価値向上としての交渉: 大家さんに対して、「ガス衣類乾燥機付き物件」として次の入居者募集に有利になることをアピールし、設備投資として許可(あるいは費用負担)をお願いするというウルトラCも、稀ですが成功事例があります。

また、どうしても設置したい場合、窓パネルを使って排湿管を出し、ガスコードも窓の隙間から通す(窓を開けたままにする必要があるため防犯上非推奨ですが)といった、建物に一切手を加えない方法で許可を得ようとする方もいますが、これは生活上の不便さが大きすぎるため、あまり現実的ではありません。

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設置にかかる工事費用と内訳

「乾太くん本体はネットで安く買えるけど、工事費がいくらかかるか分からない」という不安をお持ちの方は多いはずです。

特にマンションのベランダ設置は、一戸建ての標準工事とは異なり、特殊な部材や高所作業、配管の取り回しなどが発生するため、費用は高めに見積もっておく必要があります。

ざっくりとした目安ですが、本体代金を除いた工事費だけで5万円〜10万円、ガス栓増設を含めるとさらに費用がかさみ、工事費だけで15万円近くになるケースも珍しくありません。以下に、一般的な費用の内訳をまとめました。

工事項目費用の目安内容・備考
標準設置工事費30,000円〜50,000円本体の搬入、専用台への固定、排湿管の接続、試運転など。2階以上でエレベーターがない場合は追加料金がかかることも。
ガス栓増設工事20,000円〜40,000円給湯器からの分岐や、配管の延長工事。配管の長さや化粧カバーの有無で大きく変動します。
専用台(高/中/低)20,000円〜30,000円設置場所に合わせて選択。ベランダなら「低」や「中」が一般的ですが、洗濯機の上に置くなら「高」が必要です。
排湿管セット10,000円〜15,000円屋外設置用の排湿トップやパイプフードなど。虫や雨の侵入を防ぐための重要パーツです。
合計(本体別)約8万円〜13万円※現場の状況によりさらに特殊部材費がかかる場合があります。

これに乾太くん本体の価格(デラックスタイプ9kgで実勢価格15万円〜18万円程度)が加わりますので、トータルでは25万円〜35万円ほどの予算を見ておくのが無難です。

決して安い買い物ではありませんが、毎日の洗濯時間が数時間短縮される「時間対効果」を考えれば、十分に元が取れる投資だと私は確信しています。

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排湿管からの虫の侵入を防ぐ

ベランダ設置を検討する際、特に女性の方から多く寄せられる不安が「排湿管からゴキブリなどの虫が入ってくるのではないか?」という問題です。

確かに、排気口は外と繋がっている穴ですから、そこから虫が侵入して乾燥機の中に入り込む……なんて想像をするだけでゾッとしますよね。結論から申し上げますと、適切な対策を講じれば、虫の侵入はほぼ100%防げます。

最も効果的なのが、リンナイのオプション部材である「ダンパー付排湿口ガイド」の取り付けです。

この部品の仕組みは非常にシンプルかつ優秀で、乾燥機が動いて排気が出ている時だけ風圧でフタが開き、停止時には自重やバネでフタがピタリと閉まるようになっています。物理的にフタが閉じていれば、虫が入る隙間はありません。

また、これが重要なのですが、このダンパーは「外気の逆流」も防いでくれます。冬場、乾燥機を使っていない時に冷たい外気がドラム内に入り込み、洗濯機置き場周辺が極寒になる……という「寒さ対策」としても非常に有効なのです。

参考

排気トップに簡易的な「防虫網」が付いているタイプもありますが、これだと乾燥で出たホコリが網に詰まってしまい、頻繁な高所掃除が必要になるため、あまりおすすめできません。やはりダンパータイプが最強の選択肢です。

導入して後悔しないための注意点

ネット上の口コミを見ると「乾太くん最高!」「もう手放せない!」という絶賛の声が溢れていますが、マンションのベランダ設置においては特有の「後悔ポイント」が存在します。導入後に「こんなはずじゃなかった」と泣きを見ないために、デメリットも直視しておきましょう。

  • 天候の影響をモロに受ける: これが最大の後悔ポイントです。雨の日、強風の日、真冬の極寒、真夏の猛暑。これらすべての状況下で、重い濡れた洗濯物を抱えてベランダに出なければなりません。「雨の日に洗濯物が乾く」のはメリットですが、「雨の日にベランダに出る」のは大きなストレスです。
  • 窓の開閉の手間と虫・防犯リスク: ベランダにガス栓がなく、室内からガスコードや電源コードを引く場合、窓を少し開けておく必要があります。サッシ用補助錠などでロックはできますが、隙間風が入りますし、夏場はそこから蚊が入ってくるリスクも増大します。
  • メンテナンスのしにくさ: ベランダが狭い場合、乾燥機の前に立つスペースが十分に取れず、フィルター掃除や洗濯物の出し入れが窮屈になることがあります。無理な体勢での作業は腰痛の原因にもなりかねません。

シミュレーションのすすめ

「雨が降っている夜、傘をさすかカッパを着て、濡れた洗濯物を抱えてベランダの乾燥機に入れに行く」。この光景を具体的に想像してみてください。それでも「時短のメリットが上回る!」と思えるなら、あなたは導入しても後悔しないはずです。

乾太くんをマンションのベランダに導入する手順

条件をクリアできそうなら、次は具体的な導入計画です。マンションのベランダという過酷な屋外環境に適したモデル選びや、近隣トラブルを避けるための準備について、ステップバイステップで解説します。

軒下設置対応のデラックスモデル

マンションのベランダに設置する場合、選ぶべき機種は迷わず「デラックスタイプ(RDT-93/63シリーズ)」一択です。

その最大の理由は、デラックスタイプには2025年4月に発売されたばかりの「軒下設置用モデル」が存在するからです。

従来のモデルも軒下設置は可能でしたが、新モデルでは操作パネルが完全な防水・防塵仕様のフルフラットタッチパネルに進化しており、屋外の湿気や粉塵に対する耐久性が格段に向上しています。

スタンダードタイプは基本的に屋内設置を前提とした設計なので、ベランダに置くには不安が残ります。

また、使い勝手の面でもデラックスタイプが圧倒的に有利です。注目すべきは「フィルターの位置」です。

デラックスタイプ: ドアを開けた裏側(手前)にフィルターがある。

スタンダードタイプ: 庫内の奥底にフィルターがある。

ベランダ設置の場合、洗濯機の上に積み上げる(ハイマウント)ケースや、足場が狭いケースが多くなります。そんな状況で、庫内の奥にあるフィルターに手を伸ばして掃除するのは至難の業です。

日々のメンテナンスを楽にするためにも、手前にフィルターがあるデラックスタイプを強くおすすめします。

雨風から守る保護カバーの活用

いくら「軒下設置対応」とはいえ、乾太くんは精密な電子基板を搭載した機械です。台風の時の横殴りの雨や、都市部の排気ガスを含んだ粉塵、海岸近くの潮風などから本体を守るために、「本体保護カバー」の使用は必須と考えてください。

リンナイ純正の保護カバーも販売されており、使用時は前面のカバーをクルクルと巻き上げてマジックテープで留めるだけで使えるので便利です。これがあるだけで、本体の汚れやサビの進行具合、そして故障リスクが劇的に下がります。

「せっかく高いお金を出して買ったのに、数年でサビだらけ……」なんてことにならないよう、カバーは必ずセットで購入しましょう。

特に海から近いエリア(塩害地域)にお住まいの場合は、カバーに加えてこまめな水拭きメンテナンスも必要になります。

近隣への騒音対策と防振ゴム

集合住宅で最も気を遣うのが、上下左右の住人への配慮、つまり「騒音・振動対策」です。乾太くんは低騒音設計(約48dB程度)されていますが、それでもブォーという排気音や、モーターが回転する時の低周波振動は発生します。

特にベランダのコンクリート床は振動を伝えやすく、階下の住人に「重低音が響く」と苦情を言われるリスクがあります。

対策として絶対にやってほしいのが、専用台の脚の下に「高性能防振ゴム」を敷くことです。ホームセンターで売っているただのゴム板ではなく、洗濯機用として販売されている「ハネナイト」などの制振素材を使ったものがおすすめです。これだけで、床に伝わる振動を大幅にカットできます。

また、排気音に関しては、排湿トップの向きを工夫しましょう。お隣の窓や給気口に向けて排気が出ないよう、側方排気などを活用して向きを調整するのがマナーです。

DIYの危険性と必要な資格

最近はYouTubeなどで「自分で取り付けてみた」というDIY動画を見かけることがありますが、乾太くんのガス接続工事をDIYで行うことは、法律で厳しく規制されており、極めて危険です。

都市ガスであれプロパンガスであれ、ガス栓の増設やガス管の接続には、GSS(ガス機器設置スペシャリスト)や簡易内管施工士といった国家資格や公的資格が必要です。

無資格者が施工を行うことは、ガス事業法や液化石油ガス法に違反するだけでなく、ガス漏れによる爆発事故や一酸化炭素中毒といった命に関わる事故に直結します。

もし無資格DIYで設置して火災事故などが起きた場合、火災保険が一切適用されない可能性が高いですし、マンション全体を巻き込む損害賠償責任を負うことになります。

「工賃を浮かせたい」という軽い気持ちが、取り返しのつかない事態を招くのです。安全はお金で買うべきものです。必ず有資格者のいる専門業者に依頼してください。

資格に関する詳細や、信頼できる業者の探し方については、以下の公的機関のサイトも参考にしてください。(出典:日本ガス機器検査協会『ガス機器設置スペシャリスト(GSS)』

本体価格とAmazonでの購入

最後に、少しでも導入費用を抑えるためのテクニックをお伝えします。実は乾太くん本体や専用台、保護カバーといった部材は、Amazonや楽天市場などのネット通販で購入することが可能です。しかも、定価よりも3割〜4割ほど安く販売されていることが珍しくありません。

工務店やガス会社の見積もりを見て「高すぎる……」と予算オーバーで諦めかけている方は、この「施主支給(自分で部材を購入して用意すること)」を検討する価値があります。ただし、ここで一つだけ極めて重要な注意点があります。

それは、「施主支給での設置工事を受けてくれる業者を先に見つけておくこと」です。

多くの設備業者やガスショップは、「本体販売の利益+工事費」でビジネスを行っています。そのため、「本体はAmazonで買ったので、工事だけ安くやってください」という依頼は断られるか、あるいは通常よりも割高な工事費を請求されるケースが多いのです。

Amazonでポチる前に、必ず地元のガス会社や設備屋さんに「本体を自分で用意した場合、設置工事だけをお願いすることは可能ですか?その場合の費用はいくらですか?」と確認を取りましょう。

これを確認せずに本体だけ先に買ってしまうと、巨大な段ボールが部屋を占領したまま、どこも取り付けてくれない……という悲劇が待っています。

乾太くんをマンションのベランダで使うまとめ

マンションのベランダに乾太くんを設置するのは、一戸建てのように「買えば付く」という簡単なものではありません。管理規約の確認、ガス栓の確保、近隣への配慮、そして雨風対策など、クリアすべきハードルは確かに存在します。

しかし、それらを一つ一つ乗り越えた先には、「どんな天気でも、ボタン一つで1時間後にはフワフワのタオルが使える」という、これまでの家事の常識を覆すような快適な生活が待っています。

コインランドリーに重い洗濯物を運ぶ手間も、部屋干しの生乾き臭に悩まされる日々も、すべて過去の話になります。

まずはご自宅のベランダに設置が可能かどうか、信頼できる専門業者に見積もりや現地調査を依頼してみることから始めてみてはいかがでしょうか。Amazonなどで本体価格をチェックしつつ、賢く、安全に、憧れのガス乾燥機ライフを手に入れてくださいね!

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