ガス衣類乾燥機の乾太くんを導入しようと決めたものの、デラックスタイプの6キロと9キロのどちらにするか悩みますよね。大は小を兼ねると言いますが、洗面所のスペースには限りがありますし、価格差も気になるところです。
私自身も導入前は、メジャーを持って洗面所とカタログを何度も往復しました。後悔しないためには、家族の洗濯量や設置場所の条件をしっかり整理することが大切です。
この記事では、それぞれの違いを徹底的に比較して、あなたの家にぴったりの一台を見つけるお手伝いをします。
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記事のポイント
- 6キロモデルと9キロモデルの決定的なサイズと奥行きの違い
- 毎日の使用で差が出るガス代や電気代のランニングコスト比較
- 家族の人数や洗濯スタイルに合わせた最適な容量の選び方
- Amazonなどを活用して本体をお得に購入する方法とメリット
乾太くんの6キロと9キロの違いを徹底比較
乾太くんのデラックスタイプにおける「6キロ」と「9キロ」の違いは、単に洗濯物が入る容量が違うだけではありません。実際に生活の中に組み込んだとき、そのサイズ感や使い勝手、そして洗面所という限られた空間での存在感に大きな差が生まれます。
まずはカタログスペック上の数値的な違いと、それが実生活の動線や快適性にどう影響するのかを深掘りして見ていきましょう。
設置に必要な奥行きやサイズの差
まず一番最初に確認しなければならないのが、本体のサイズ、特に「奥行き」です。カタログを見て「デザインは同じだし、幅も高さも一緒だから9キロでも入るだろう」と安易に考えてしまうと、設置当日になって「入らない!」というトラブルになりかねません。
実は高さと幅は6キロも9キロも全く同じなのですが、奥行きだけが明確に異なります。
| 項目 | 6kgモデル (RDT-63) | 9kgモデル (RDT-93) | 差 |
| 高さ | 671mm | 671mm | 0mm |
| 幅 | 653mm | 653mm | 0mm |
| 奥行 | 594mm | 674mm | +80mm |
| 重量 | 39kg | 42kg | +3kg |
この「80mm(8cm)」の差が、設置の可否を分ける非常に大きなポイントになります。一般的な日本の住宅における洗濯機用防水パンの標準的な奥行き規格は約640mmです。
6キロモデルの奥行きは594mmなので、この一般的な防水パンの内側に綺麗に収まりやすいサイズ感になっています。背面の排湿管スペースを考慮しても、洗面所の動線を邪魔することは少ないでしょう。
一方で、9キロモデルは本体だけで奥行きが674mmあり、防水パンの規格をオーバーする可能性が極めて高いです。さらに、設置には消防法などの基準で、壁から離隔距離を取る必要もあります。
その結果、壁から本体前面までの実質的な占有スペースは700mm〜750mmほどになるケースも珍しくありません。
たかが8cmと思うかもしれませんが、洗面脱衣室という2畳〜3畳程度の限られた空間において、この出っ張りは想像以上の圧迫感を生みます。
例えば、ドラム式洗濯機の上に専用台を使って設置する場合、洗濯機の前面よりも乾太くんが手前に飛び出してくることになります。
そうなると、「洗濯機の中を覗き込むときに頭が当たりそうになる」「脱衣スペースが狭くなって着替えにくい」といった、毎日の地味なストレスにつながる可能性があります。
注意点:圧迫感について
洗面所は毎日何度も使う場所であり、お風呂上がりのリラックススペースでもあります。手前に8cm飛び出してくるだけで、体感的な圧迫感はかなり増します。特に洗濯機の前に立つスペースが狭くなると、ドラム式洗濯機の洗剤投入口が使いにくくなったり、通路が通れなくなったりすることもあるので、設置シミュレーションは入念に行いましょう。
気になるガス代や電気代の比較
「容量が大きくなると、その分ガス代も高くなって家計を圧迫するのでは?」と心配される方も多いですが、実は洗濯物1kgあたりの乾燥コストで見ると、9キロモデルの方が効率が良いというデータもあります。
ここでは、具体的な数字を見ながらランニングコストを比較してみましょう。メーカー(リンナイ)の公表値や一般的な試算に基づくと、1回あたりのコスト(ガス代+電気代)の目安は以下の通りです。
これを見ると、1回あたりの差額は約45円程度です。もし毎日1回使うと仮定すると、月間で約1,350円、年間で約16,000円ほどの差になります。
この金額だけを見ると「やっぱり6キロの方が安い」と感じるかもしれません。しかし、ここで最も重要なのが「運転回数」という視点です。
もし、あなたの家の洗濯量が毎日8kgあるとします。6kgモデルを選んだ場合、一度に入りきらないため、無理やり詰め込んで乾きムラを作るか、あるいは2回に分けて運転する必要があります。もし2回運転することになれば、コストは単純に倍になります。
- 6kgモデル × 2回運転 = 83円 × 2 = 166円
- 9kgモデル × 1回運転 = 128円
このように、洗濯量が多いご家庭が無理をして小さいサイズを選ぶと、かえってランニングコストが高くなり、さらに乾燥にかかる時間も倍になってしまうという本末転倒な結果になります。
逆に、洗濯量が少ないご家庭が9kgモデルを使っても、乾太くんは自動で乾燥終了を検知して停止するため、無駄にガスを使い続けることはありませんが、イニシャルコスト(本体価格)の差額を回収するのは難しくなります。
コストの考え方
「大は小を兼ねる」で9kgモデルを選んでおけば、将来的に家族が増えたり洗濯量が増えたりしても、1回の運転で済むためトータルの光熱費は安く抑えられるケースが多いです。コインランドリーを利用する場合(1回300〜400円)と比較すれば、どちらのモデルを選んでも圧倒的な節約になることは間違いありません。(出典:リンナイ株式会社『乾太くんをご検討の方へ』)
家族構成で選ぶおすすめの容量
「じゃあ、うちは何キロを選べばいいの?」という疑問に対して、家族構成やライフスタイルに基づいた具体的な選び方を提案します。人数だけでなく、「洗濯の頻度」や「何を洗うか」が重要な判断基準になります。
1〜3人家族(洗濯少なめ)
まず、1〜3人家族(洗濯少なめ)の場合です。
夫婦二人暮らしや、小さなお子様が一人いるご家庭なら、1日の洗濯量は概ね4.5kg〜6kg程度に収まることが多いでしょう。この場合、6kgモデルで十分に対応可能です。毎日の衣類やバスタオルなら余裕を持って乾かせますし、導入コストも抑えられます。
4人家族(洗濯普通)
次に、4人家族(洗濯普通)の場合です。
ここが最も悩みどころの分岐点です。毎日こまめに洗濯機を回す習慣があるなら、1回の量は6kg前後に収まることが多く、6kgモデルでも快適に使えます。
しかし、共働きで平日は忙しく、「週末にまとめて洗いたい」というスタイルの場合、洗濯物はすぐに山積みになります。また、お子様がスポーツをしていたり、中高生になって服のサイズが大きくなったりすると、洗濯量は激増します。
将来を見越すなら、9kgモデルを選んでおくのが安心です。
5人以上(洗濯多め)
そして、5人以上(洗濯多め)の場合です。
この場合は、迷わず9kgモデルをおすすめします。5人以上の洗濯物を6kgモデルで処理しようとすると、ほぼ間違いなく入りきらず、「洗濯機は終わっているのに乾燥機が空かない」という乾燥機待ち渋滞が発生します。
これは家事の時短という本来の目的を損なう大きなストレス要因になります。
また、現在お使いの洗濯機の容量も大きな判断材料になります。もし10kg以上のドラム式や縦型洗濯機を使っていて、そこそこ満タンに近い量まで洗うことが多いなら、洗濯機から取り出した濡れた重い洗濯物を、何も考えずにそのまま全量移動できる9kgモデルの方が、家事動線は圧倒的にスムーズになります。
「これは乾太くんに入れて、これは部屋干しして...」と仕分ける作業(ソーティング)は、毎日のこととなると意外と面倒なものです。
乾燥時間の比較と仕上がりの質
乾燥スピードに関しては、ガスならではの圧倒的なパワーでどちらも電気式とは比べ物にならないほど早いです。カタログ上の標準コースでの乾燥時間は以下のようになっています。
これを見ると「9kgの方が時間がかかるから、急いでいる時に不便なのでは?」と思われるかもしれません。しかし、これはあくまで「最大容量(満タン)」に入れた場合の話です。
実は、9kgモデルの大きなドラムに少量の洗濯物(例えば6kg分)を入れて乾かすと、衣類が中で大きく広がるため、標準よりも早く乾くことがあります。
温風が衣類の一枚一枚の隙間に効率よく入り込むためです。逆に、6kgモデルにギリギリまで詰め込むと、中心部まで温風が届きにくく、乾燥時間が延びたり乾きムラができたりすることがあります。
また、仕上がりの「質」にもドラムの大きさは影響します。ドラム内の空間に余裕がある方が、衣類がしっかりと回転し、温風を含んでふんわりと立ち上がります。
さらに、衣類同士が絡まりにくくなるため、シワも伸びやすくなります。同じ量の洗濯物を乾かすのであれば、ドラム容量に余裕がある9kgモデルの方が、よりフカフカに、そしてシワが少なく仕上がる傾向があります。
シワ軽減のメカニズム
乾太くんの大風量はシワを伸ばすアイロン効果も期待できますが、庫内がパンパンだとその効果は半減してしまいます。ワイシャツやブラウスなどのシワを少しでも減らしたいのであれば、大きめの容量を選んでゆったりと回すのがコツです。
迷う人必見!どっちがいいか検証
ここまでサイズ、コスト、容量、質について比較してきましたが、最終的にどちらにするか決断するための「検証ロジック」を整理します。私自身も悩み抜いた末に結論を出しましたが、基本的には以下のフローチャートで考えると失敗が少ないはずです。
まず第一に考えるべきは「物理的な設置スペース」です。どんなに9kgが欲しくても、洗面所の動線を塞いでしまっては生活の質が下がります。
結論として、「設置スペースが物理的に許されるならば、9kgモデル(RDT-93)を選択することが、長期的な満足度において正解である可能性が高い」と私は判断します。やはり「大物洗いができる」「詰め込んでも乾く」という余裕は、心の余裕にも繋がるからです。
一方で、6kgモデル(RDT-63)も決して「妥協の産物」ではありません。日本の狭い住宅事情に最適化された、非常にバランスの良い高効率モデルです。
特に都市部のマンションやコンパクトな戸建てにおいて、生活空間を圧迫せずにガス乾燥機の恩恵を最大限に享受できる唯一無二の選択肢と言えます。「洗面所が狭くて通れなくなるのが一番のストレス」という場合は、無理せず6kgを選ぶのが賢明な判断です。
乾太くんの6キロや9キロをお得に導入
乾太くんの導入は、本体代金だけでなく工事費も含めると20万円以上の出費になることも珍しくありません。決して安い買い物ではないからこそ、少しでもお得に、そして設置後に後悔しないように進めたいものです。
ここでは、導入前に知っておくべきポイントや、費用を抑えるための裏技的な購入方法についてお伝えします。
容量選びで後悔しないポイント
導入後に「失敗した!あっちのサイズにしておけばよかった」と感じる原因の多くは、事前のシミュレーション不足によるものです。実際に導入した先輩ユーザーたちがどのようなポイントで後悔しているのかを知ることで、同じ轍を踏まないようにしましょう。
よくある後悔パターン
- 9kgを選んで後悔したケース:「お店で見たときはそうでもなかったけど、家の洗面所に置いたら巨大すぎて圧迫感がすごい」「窓が完全に塞がれてしまい、洗面所が暗くなってしまった」「脱衣スペースが狭くなり、子供と一緒にお風呂に入るときに窮屈でイライラする」といった、サイズ感に関する後悔が圧倒的に多いです。
- 6kgを選んで後悔したケース:「ダブルの毛布が入らず、結局大物洗いの日はコインランドリーに行っている」「洗濯物が多すぎて1回で入り切らず、2回回すのが面倒で結局部屋干しと併用している」といった、容量不足に関する不満が挙げられます。
また、共通の悩みとして「衣類の縮み」があります。これは6kgでも9kgでも同じように発生します。ガス乾燥機は80℃以上の高温で乾かすため、綿製品やニット、ジーンズなどはどうしても縮みやすいです。
「子供服はワンサイズ大きめを買う」「大事な服はデリケートコースを使うか部屋干しする」といった対策は、どちらのサイズを選んでも必要になります。
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参考【乾太くんの口コミ】後悔なし?ガス代や縮む噂を徹底検証
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設置費用や工事の注意点まとめ
乾太くんを導入するためには、本体価格以外にも様々な費用が発生します。見積もりを取る際の内訳を理解しておかないと、「思ったより高かった」ということになりかねません。主な費用項目は以下の3つです。
- 本体価格:メーカー希望小売価格は6kgで約21万円、9kgで約25万円ですが、実勢価格(ネット通販など)はもっと安くなります。
- 専用台などの部材費:洗濯機の上に設置するための専用台(約2〜3万円)や、湿気を外に出すための排湿管セット(約1.5万円)などが必須です。
- 設置工事費:ガス栓を増設するためのガス配管工事、壁に穴を開けて排湿管を通すダクト工事、そして本体の設置費が含まれます。
工事費は家の状況によって大きく変動します。例えば、ガスの元栓が洗面所のすぐ近くにある場合や、壁の穴あけが容易な木造住宅の場合は安く済みますが、ガス管を床下や天井裏から長く引いてくる必要がある場合や、コンクリート住宅(RC造)でコア抜きが必要な場合は高額になります。一般的には、工事費のみで4万円〜8万円程度が目安ですが、難しい工事の場合は10万円を超えることもあります。
見積もりを取る際は、必ず「本体込みの総額」だけでなく、「工事費の内訳」を確認し、複数の業者(地元のガス会社、リフォーム会社、ホームセンターなど)で相見積もりを取ることを強くおすすめします。
設置に必要な専用台の選び方
多くの場合、乾太くんは洗濯機の上に設置することになりますが、その際に必須となるのが「専用台」です。リンナイ純正の専用台(DS-80HSFなど)を使うのが最も一般的で安全です。
特に9kgモデルを導入する場合、専用台選びは慎重に行う必要があります。9kgモデルは本体重量が約42kgあり、ここに濡れた衣類(約9kg分)が入ると、総重量は50kgを超えます。さらに乾燥中はドラムが回転して振動が発生するため、強度の高い専用台の使用が必須となります。
純正の専用台(高)DS-80HSFは、幅や高さを調節できるため、様々な洗濯機に対応できますが、脚を置くスペースが防水パンのフチや床に確保できるか、事前の採寸が重要です。
また、新築やリフォームで「造作棚(大工さんに作ってもらう棚)」に設置しようと考えている方は、棚板の奥行きだけでなく「耐荷重」に十分注意してください。
9kgモデルを載せるなら、安全率を見て60kg以上の耐荷重がある棚板と、それを支える強固な下地が必要です。「ただの木の板」では、振動で徐々にたわんでくる危険性があります。
Amazonでの購入価格とメリット
ここが導入費用を抑えるための重要なポイントですが、実は乾太くん本体はAmazonや楽天などのネット通販で購入することができます。
地元のガス会社やリフォーム会社に「本体+工事」のセットですべてお任せすると、本体価格が定価(希望小売価格)やそれに近い価格での提示になることがあります。
しかし、Amazonなどのネットショップでは、定価よりも大幅に安く販売されているケースが多々あります。時期やショップにもよりますが、定価の30%〜40%OFFで購入できることも珍しくありません。
この価格差を利用して、「本体と専用台をネットで安く買って、地元の業者に工事だけ依頼する(施主支給)」という方法を使えば、トータルの導入費用を数万円単位で節約できる可能性があります。
施主支給の注意点
ただし、すべての業者が「施主支給」に対応しているわけではありません。「自社で本体を用意しないと工事を受けない」「持ち込みの場合は工事費が割高になる」「設置後の本体保証(不具合対応)が面倒になる」といったケースもあります。Amazonでポチる前に、必ず施工を依頼する予定の業者に「本体はこちらでネット購入して用意しても良いか?その場合の工事費はどうなるか?」を確認しておきましょう。
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乾太くんの6キロと9キロの選び方総括
最後にまとめとなりますが、乾太くんの6キロと9キロ、どちらを選ぶべきかは、あなたの家の「スペース」と「洗濯に対する価値観」で決まります。
9kgがおすすめな人
- 設置スペース(特に奥行き70cm以上)に余裕がある
- 4人以上の家族、または週末まとめ洗い派である
- 毛布、シーツ、ラグなども家で気兼ねなくガンガン乾かしたい
- 「入るかな?」といちいち考えるのが面倒
6kgがおすすめな人
- 洗面所のスペースが限られており、圧迫感を出したくない
- 毎日こまめに洗濯するので、1回の量はそこまで多くない
- イニシャルコストを少しでも抑えたい
- 必要十分な機能があれば満足できる
どちらを選んだとしても、乾太くんのある生活は劇的に家事を楽にしてくれます。雨の日でも、花粉の季節でも、夜遅くても、ボタン一つでフカフカのタオルが出来上がる感動は、6キロでも9キロでも変わりません。
「干す」という重労働から解放される喜びを、ぜひご自宅に合ったサイズで手に入れてくださいね。
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