冬の朝、分厚い毛布にくるまる瞬間は至福ですが、その毛布を「洗う」となると話は別ですよね。特に梅雨時や冬場は、家族全員分の毛布を洗濯して、コインランドリーまで車を出して、終わるのを待って……と考えただけで、せっかくの休日が家事だけで潰れてしまうような絶望感に襲われます。私も以前はそうでした。
しかし、ガス衣類乾燥機「乾太くん」を導入してからは、その悩みが嘘のように消え去りました。「乾太くん 毛布」と検索されているあなたも、きっと「本当に自宅でふわふわになるの?」「5kgタイプでも大丈夫?」「ニトリのNウォームは縮まない?」といった不安をお持ちではないでしょうか。
実は、乾太くんで毛布を完璧に仕上げるには、カタログスペックだけでは分からない「コツ」と「限界」を知っておく必要があります。
この記事では、ガス衣類乾燥機のある暮らしを運営する私が、実体験に基づいて、失敗しない毛布の乾燥術や、意外と知られていないコストの真実、そして縮みリスクへの対策までを徹底的に解説します。
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記事のポイント
- 9kg・8kg・5kgなどモデルごとの乾燥可能な毛布の枚数と限界
- 生乾きやエラーを防ぐための「洗濯ネット」の正しい扱い方
- コインランドリーと自宅ガス乾燥機の衝撃的なコスト比較
- Nウォームなどの化学繊維を乾燥させる際のリスクと対策
乾太くんで毛布を乾かす手順と容量
「乾太くんなら何でも放り込めば乾く」と思っていると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。特に毛布のような大物は、機種ごとの「物理的な限界」と「空気の通り道」を意識しないと、生乾きになったりシワくちゃになったりしてしまいます。
まずは、サイズごとの許容量と、確実に乾かすための基本手順をマスターしましょう。
9kgや5kgで乾燥できる枚数の目安
まず最初に直面するのが「うちの乾太くんで、この毛布は洗えるのか?」という疑問です。カタログには「5kg」「8kg」「9kg」と書いてありますが、これはあくまで「重さ」の話。毛布において重要なのは重さよりも「体積(かさ)」なんです。
乾燥機は、ドラムの中で洗濯物を持ち上げて落とす「タンブリング」という動作で空気を含ませながら乾かします。そのため、濡れた状態でドラムがいっぱいになってしまうと、毛布が中で回らず、張り付いたままになってしまいます。
これでは外側だけ熱くて中は冷たいまま……という失敗に直結します。メーカーの仕様や私の実体験から導き出した、モデルごとの「リアルな目安」は以下の通りです。
| モデル | 推奨される毛布サイズ | 一度に乾かせる目安 | シーツ/毛布コース |
| 5kgタイプ (スタンダード) | シングルサイズ (3.0kg以下) | 1枚が限界 (余裕はない) | なし (タイマー運転で代用) |
| 8kgタイプ (スタンダード) | シングルサイズ (厚手も可) | 1枚(余裕あり) 薄手なら2枚いけるかも | あり |
| 9kgタイプ (デラックス) | ダブルサイズ またはシングル複数 | ダブル1枚 またはシングル2枚 | あり |
特に注意が必要なのは、最も普及している5kgスタンダードタイプ(RDT-54S)をお使いの方です。メーカーの取扱説明書でも、タオルや毛布のように膨れ上がるものは「3.5kg以下」にするよう明記されています。
シングル毛布1枚(約3kg)を入れると、ドラム内はほぼ満杯になります。「もう少し入りそうだから」と、一緒にシーツやパジャマを詰め込むのは絶対にNGです。
一方、8kgタイプや9kgタイプはドラムの奥行きや径が大きいため、毛布が中でしっかりと「舞う」スペースがあります。
これから導入を検討されていて、4人家族以上で毛布洗いの頻度が高いご家庭なら、迷わず8kg以上のモデルを選ぶことを強くおすすめします。「大は小を兼ねる」は、乾太くん選びにおける鉄則です。
ダブルサイズも短時間で乾くのか
「ダブルサイズの毛布を使っているけれど、自宅で洗うのは諦めている」という方も多いですが、9kgのデラックスタイプ(RDT-93)なら、ダブルサイズの毛布も驚くほど短時間で乾きます。
具体的な乾燥時間の目安を見てみましょう。電気式のヒートポンプ乾燥機だと、毛布1枚を乾かすのに3時間〜4時間かかることも珍しくありません。しかし、ガスのパワーを使う乾太くんなら、以下の時間で完了します。
- 5kgタイプ(シングル1枚):約50分〜60分
- 8kgタイプ(シングル1枚):約60分〜70分
- 9kgタイプ(ダブル1枚):約80分〜90分
「90分もかかるの?」と思われるかもしれませんが、コインランドリーへの往復時間や待ち時間を考えれば圧倒的な速さです。しかも、9kgモデルはドラムが大きい分、温風が毛布の繊維の奥まで一気に行き渡るため、仕上がりの「厚み」が違います。
洗濯ネットを使わない正しい入れ方
ここで、多くの方がやりがちな「間違い」についてお話しします。それは、「洗濯ネットに入れたまま乾燥機にかけてしまうこと」です。
洗濯機で洗う時は、生地の保護や偏りを防ぐためにネットに入れるのが正解です。しかし、乾燥工程においては、ネットは「邪魔者」でしかありません。ネットに入れたまま乾太くんに入れると、遠心力で毛布がネットの中で団子状に固まってしまいます。
ガスの強力な温風はネットの外側を通過するだけで、丸まった毛布の中心部には全く届きません。
その結果どうなるかというと、取り出した時に「外側はアツアツなのに、広げると中は冷たくてビショビショ」という悲劇が起きます。さらに、窮屈な状態で熱が加わることで、頑固なシワが定着してしまい、肌触りもゴワゴワになってしまいます。
乾燥機に入れる時は、必ず洗濯ネットから出してください。
「生地が傷むのでは?」と心配になるかもしれませんが、乾太くんのドラムは衣類へのダメージを抑えるよう設計されていますし、むしろネットの中で蒸れながら長時間熱風にさらされる方が生地への負担は大きいと考えられます。
ネットから出して広々としたドラムの中で泳がせるように乾燥させることこそが、ふわふわ仕上げの最大の秘訣なのです。
乾かない時はフィルターのエラー
毛布を乾燥させている最中に、「ピーッ」という警告音と共に運転が止まってしまった経験はありませんか? 故障かと焦る瞬間ですが、多くの場合、表示されるエラーコードは「05(フィルター詰まり)」や「61(ファン回転異常)」です。
実は、毛布(特に新品のマイヤー毛布やフリース素材)は、乾燥中に信じられないほどの量の「綿埃(リント)」を出します。これが乾燥機の生命線である「糸くずフィルター」を短時間で埋め尽くしてしまい、空気の通り道が塞がれてしまうのです。
乾太くんは安全装置が優秀なので、空気が吸えなくなって内部温度が上がりすぎると、火災防止のために自動的にガスを遮断して停止します。これがエラーの正体です。
毛布乾燥時のメンテナンスルール
1. 乾燥前:必ずフィルターを掃除して空っぽにしておく。
2. 乾燥中:もしエラーで止まったら、一度扉を開けてフィルターの埃を取り除く(火傷に注意してください)。
3. フィルター奥:ドラムの奥にある吸気口(白いメッシュ部分)に毛布が張り付いていないかも確認する。
特に5kgタイプなどの小型モデルに大きな毛布を入れると、毛布自体が物理的にフィルターを塞いでしまい、エラーが出ることもあります。その場合は、残念ながら容量オーバーですので、コインランドリーを利用するか、薄手のものに替えるなどの対策が必要です。
コインランドリーより安いコスト
「ガス乾燥機はガス代が高そう」というイメージだけで導入を躊躇しているなら、それは非常にもったいない誤解です。毛布洗いに関して言えば、コインランドリーとのコスト差は圧倒的です。
実際に計算してみましょう。コインランドリーの大型乾燥機は、平均して8分〜10分で100円程度かかります。毛布を中までしっかり乾かそうと思うと、最低でも40分、厚手なら60分は回す必要があります。
つまり、乾燥だけで400円〜800円。洗濯から乾燥まで全自動のコースなら、1,200円〜1,500円ほどかかるのが相場です。
対して、乾太くん(都市ガス・8kgモデル想定)の場合、1回の乾燥にかかるガス代は約100円〜120円程度です。電気代を含めても150円でお釣りがきます。
| 項目 | 乾太くん (1回) | コインランドリー (1回) |
| 乾燥コスト | 約100円〜150円 | 約600円〜1,000円 |
| 移動コスト | 0円 | 車でのガソリン代 駐車場代など |
| 時間コスト | 自宅で完結 | 往復の移動時間 待ち時間 |
毎週週末に家族4人分のシーツや毛布をコインランドリーで洗っているご家庭なら、1ヶ月で数千円、年間で数万円の差がつきます。
本体価格や工事費はかかりますが、ランニングコストの安さと「重い荷物を運ばなくていい」というプライスレスな価値を考えれば、投資回収は意外と早い段階で完了すると私は考えています。
乾太くんの毛布乾燥に関する注意点
ここまで乾太くんのメリットをお伝えしてきましたが、全ての毛布と相性が良いわけではありません。素材によっては縮んだり、風合いが変わってしまったりするリスクも存在します。ここからは、大切な寝具をダメにしないための「守りの知識」をシェアします。
Nウォームや化繊は縮む可能性
冬の定番となっているニトリの「Nウォーム」や、ユニクロのヒートテック毛布など、いわゆる吸湿発熱素材の寝具をお使いの方も多いでしょう。これらはポリエステル、レーヨン、アクリルといった化学繊維の複合素材で作られています。
結論から言うと、これらの化学繊維は熱に弱く、乾太くんで乾燥させると縮むリスクがあります。
乾太くんの標準コースでは、ドラム内の温度が80℃〜100℃近くまで上昇します。これに対し、多くの化学繊維製品の洗濯表示は「タンブラー乾燥禁止(乾燥機NG)」となっているはずです。
熱で繊維が収縮したり、表面が溶けて硬くなったり(パイル倒れ)することで、サイズが一回り小さくなったり、独特の滑らかな手触りが失われてゴワゴワになったりすることがあります。

私自身は、Nウォームの敷きパッドなども自己責任で乾太くんにかけています。正直に言うと、多少は縮みました。しかし、ゴムバンドが伸びて使えなくなるほどではなく、実用上は問題ない範囲です。ただ、「絶対に縮ませたくない」「新品の風合いを維持したい」という場合は、乾太くんの使用は避けた方が無難です。 どうしても使いたい場合は、デラックスタイプに搭載されている「デリケートコース(熱量を抑えたモード)」を使用するか、乾燥時間を短め(30分程度)にして、生乾きの状態で取り出し、最後は部屋干しで仕上げるといった工夫が必要です。
マイクロファイバーの静電気対策
ふわふわで暖かいマイクロファイバー毛布ですが、乾燥機にかけると厄介なのが「静電気」です。化学繊維は乾燥しすぎると帯電しやすく、取り出す時に「バチッ!」と痛い思いをすることがあります。暗い場所なら火花が見えるレベルの時も……。
デラックスタイプ(RDT-93/63)には、この問題を軽減する「プラズマクラスター」技術を用いた静電気低減機能が搭載されており、衣類を取り出す際のパチパチを大幅に抑えてくれます。これは地味ですが、冬場のストレスを減らす非常にありがたい機能です。
スタンダードタイプをお使いの場合や、それでも静電気が気になる場合は、以下の対策が有効です。
- 乾燥機用の柔軟剤シート(ドライヤーシート)を一緒に投入する。
- 乾燥終了直後ではなく、少し時間を置いて冷ましてから取り出す。
- 取り出す前に、ドラムの金属部分や濡れたタオルに触れて放電しておく。
生乾きを防ぐ屏風だたみの畳み方
洗濯ネットから出した毛布を、どのようにドラムに入れるかも仕上がりを左右します。何も考えずにクシャクシャと押し込むと、ドラムの回転バランスが悪くなり、ガタガタと異音がしたり、乾燥ムラの原因になったりします。
私のおすすめは、「屏風だたみ(ジャバラ状)」にして入れる方法です。
- 毛布を細長くなるように縦に折ります。
- それを屏風(びょうぶ)のように、ジグザグに(ジャバラ状に)畳んでいきます。
- その畳んだ塊を、ドラムの奥へ滑り込ませるように入れます。
こうすることで、ドラムが回転し始めた瞬間に、折り畳まれた部分が空気を含んで自然に広がりやすくなります。特に容量ギリギリの5kgタイプを使う場合は、この「初期配置」が空気の通り道を確保するカギとなります。
投入前にバサバサと振ってパイルを立たせておくのも効果的ですよ。
本体はAmazonでも購入できる
最後に、これから導入を考えている方への情報です。乾太くんはガス機器なので「地元のガス会社からしか買えない」と思い込んでいる方が多いのですが、実は本体自体はAmazonや楽天などのネット通販で購入可能です。
ネット通販では、定価よりもかなり安く販売されていることが多く、ポイント還元も狙えます。ただし、最重要なのは「設置工事を誰がやるか」です。
- 本体:ネットで安く調達(都市ガス用・プロパン用の型番間違いに注意!)
- 工事:地元のガス業者やリフォーム会社に「施主支給(本体持ち込み)」での工事を依頼する
このパターンが可能かどうかは、事前に業者への確認が必須です。「持ち込みはお断り」「工事費が割高になる」という業者さんもいます。また、設置には排湿管を通すための壁の穴あけ工事なども伴うため、信頼できるプロを見つけることが先決です。
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乾太くんで毛布をケアするまとめ
乾太くんでの毛布乾燥は、一度体験するともう外干しには戻れないほどの快適さと中毒性があります。花粉やPM2.5、ダニの心配もなく、天気を気にせず思い立ったその日に家族全員分の寝具を洗える清潔感は、何にも代えがたい価値があります。
最後に、今回のポイントをおさらいしておきましょう。
- 容量の限界:5kgモデルはシングル1枚が限界。余裕を持つなら8kgか9kgを選ぶべき。
- 鉄則:洗濯ネットからは必ず出し、「屏風だたみ」で入れて空気を含ませる。
- 注意点:化繊は縮むリスクを理解し、フィルター掃除はこまめに。
これから導入を考えている方は、ぜひ「毛布を洗う頻度」や「家族の人数」に合わせて、後悔のないサイズ選びをしてくださいね。週末のランドリー地獄から解放される日が来ることを、心から応援しています!
※乾太くんの除菌効果やモラクセラ菌への抑制効果に関する詳細なデータは、リンナイ公式サイトの試験結果もご参照ください。(出典:リンナイ株式会社『ガス衣類乾燥機 乾太くん』)
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