乾太くん(かんたくん)から出したTシャツの着丈が、買ったときより短くなっていることがあります。
乾太くんで服が縮むかどうかは、温度よりも、入れる服の選び方と乾燥を止めるタイミングで大きく変わります。
リンナイは、ウール・麻・レーヨン・ニット織りの衣類を、縮みのおそれがあるとして乾燥できないものに挙げています。
そのうえで、綿のニットは乾燥の終わりぎわの回転で縮みやすいとされているため、乾ききる前に取り出して干す使い方が縮み防止の中心になります。
記事のポイント
- リンナイが縮みを理由に乾燥できないとするのはウール・麻・レーヨン・ニット織り
- 綿100%とポリエステルは公式の乾燥NGではないが、綿のニットは乾かしすぎで縮みやすい
- デリケートコースの温度は公表されておらず、8kgのRDT-80には搭載されていない
- 縮んだ服の戻し方の基本は、湿らせて伸ばし、乾燥機を使わずに干すこと
乾太くんで服が縮む原因は熱・回転・水分の重なり
乾太くんで服が縮むのは、高温の温風だけが原因ではありません。
洗濯で水を含んだ繊維の変化、ドラムの回転によるもみ作用、水分が抜けきる終盤の乾かしすぎが重なって起こります。
リンナイは乾太くんを「80℃以上の温風」で乾かす乾燥機として紹介していますが、熱がどこまで縮みにかかわるかは素材によって違います。
服の縮みには4つの種類がある
衣料の検査機関やクリーニングの業界団体は、服の縮みを次の4つに分けて説明しています。
- 緩和収縮:製造時に引っ張られた生地の歪みが、水の中でゆるんで縮む(綿・麻・レーヨン、特にニット)
- 膨潤収縮:繊維が水を吸って太り、糸の曲がりが増えて縮む(綿・麻などの織物)
- フェルト収縮:ウール表面のうろこが、水分・熱・摩擦で絡み合って縮む
- 熱収縮:ナイロンやポリエステルなどの合成繊維が、高い温度で縮む
緩和収縮と膨潤収縮は洗濯の水がきっかけで、乾燥機の回転で目立ちやすくなります。
熱が直接かかわるのは、ウールのフェルト収縮と合成繊維の熱収縮です。
フェルト収縮は、一度起きると元に戻しにくいとされています。

綿のニットは温度より乾かしすぎで縮む
綿のTシャツのようなニットの縮みについては、温度より回転の影響が大きいとする海外の研究があります。
英国の大学の研究(2003年)では、綿のニットを回転式の乾燥機で乾かすと、生地の水分率が約30%を下回るころから縮みが急に増えました。
熱をかけてもかけなくても縮み方は同じような結果で、もっとも影響が大きかったのは回転だったと報告されています。
米国の綿の業界団体の実験でも、温度は乾く速さを変えるものの、縮む量は変えなかったと伝えられています。
どちらも乾太くんの実機で調べたものではありません。
それでも「低い温度で回せば綿は縮まない」とは言えず、乾ききる前に止めることのほうが大事だと考えられます。
この話は回転ドラムで乾かす乾燥機全般に当てはまるもので、ガス乾燥機に限ったものではありません。
合成繊維やストレッチ素材は熱の影響を受ける
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維は、水分ではなく熱で縮む場合があるとされています。
ただし、ポリエステルが柔らかくなり始める温度(軟化点)は238〜240℃と高く、熱には比較的強い素材です。
ナイロン(ナイロン6)の軟化点は180℃で、ポリエステルより熱に弱い素材です。
ストレッチ素材に使われるポリウレタンは、リンナイが「熱に弱いもの」として乾燥できない衣類に挙げています。
他社の家電メーカーも、ウレタン素材の靴下やカットソーは乾燥運転でさらに縮むことがあると案内しています。
乾太くんで縮むもの・縮みにくい素材
乾太くんに入れるかどうかの軸になるのは、リンナイの「乾燥できないもの」の案内です。
素材ごとの公式の扱いと、業界資料で示されている縮みやすさの傾向を、次の表にまとめました(2026年10月時点のリンナイ公式FAQの案内)。
まず真ん中の列で、公式に乾燥できないとされているかを見てください。
| 素材・衣類 | リンナイの扱い | 縮みやすさの傾向 |
|---|---|---|
| ウール・毛織物 | 乾燥できない(縮み・変色) | フェルト化すると戻しにくい |
| 麻 | 乾燥できない(縮みのおそれ) | 水で縮みやすい |
| レーヨン | 乾燥できない(縮みのおそれ) | 水で縮みやすく、濡れると弱くなる |
| ニット織りの衣類 | 乾燥できない(縮みのおそれ) | 織物より寸法が変わりやすい |
| 絹 | 乾燥できない(変色・形くずれ) | 濡れた状態の摩擦に弱い |
| ポリウレタンを使ったもの | 乾燥できない(熱に弱いもの) | 乾燥機でさらに縮むことがある |
| 強ねん糸の生地(ちりめん・クレープなど) | 乾燥できない | 縮みやすい |
| 綿(タオルなどの織物) | 乾燥できないものに入っていない | 熱には強い |
| 綿のニット(Tシャツなど) | 綿としては入っていない | 乾かしすぎると縮みやすい |
| ポリエステル | 乾燥できないものに入っていない | 寸法が変わりにくい側 |
| ナイロン | 入っていない(タイツ・ストッキングは乾燥できない) | ポリエステルより熱に弱い |
「乾燥できない」に当てはまる服は、どのコースを選んでも乾太くんに入れないのがリンナイの案内です。
当てはまらない服も、最後は服についている洗濯表示で判断します。
リンナイが縮みを理由に乾燥できないとする衣類
リンナイの公式FAQは、乾燥できないものを「火災の原因となるもの」「衣類自体を傷めるもの」「機器を傷める原因となるもの」の3つに分けています。
このうち縮みに触れているのは、「ウール製品・毛織物」と「縮みのおそれのある衣類」の2項目です(出典:リンナイ公式サイト)。
後者には、麻、レーヨンなどの再生繊維、ニット織りを使った衣類が挙がっています。
同じ区分には、縮み以外の理由で乾燥できないものも並んでいます。
- 絹製品と皮革製品
- ドライクリーニング、平干し・つり干し、アイロン掛け禁止の表示があるもの
- 「タンブラー乾燥禁止」の表示があるもの
- ポリウレタンを使ったものやレース編み製品などの熱に弱いもの
- タイツ・ストッキング、発泡プリントやアイロンで付けたワッペンのある衣類
レースやストレッチ素材を使った下着の扱いは、乾太くんでブラジャーを乾燥できるかを素材と表示から解説した記事で詳しく説明しています。
綿100%は公式の乾燥NGではないがニットは縮みやすい
綿100%の服は、リンナイの乾燥できないものには入っていません。
リンナイの標準コースも、肌着やワイシャツなど通常の衣類向けとして紹介されています。
一方で衣料の検査機関の資料では、ニットは織物より洗濯で寸法が変わりやすく、綿のニットシャツは家庭の洗濯で着丈が大きく縮むことがあるとされています。
他社の家電メーカーは綿を縮みにくい素材として案内していますが、これはタオルのような綿の熱への強さの話です。
水分と回転で寸法が変わる綿のニットとは、分けて考える必要があります。
なお、Tシャツやスウェットも編み物の生地ですが、リンナイの「ニット織りの衣類」にどこまで含まれるかは、FAQの文面からは読み取れません。
縮ませたくない綿のTシャツは、乾太くんに入れずに干すか、乾ききる前に取り出す使い方が安心です。
ポリエステル100%は縮みにくい側
ポリエステルは、リンナイの乾燥できないものには入っていません。
熱で形を固める加工(熱セット)が効く合成繊維で、寸法が変わる事故は天然繊維や再生繊維より少ないとされています。
そのため、ポリエステル100%の服は、今回挙げた素材の中では縮みにくい側に入ります。
ただし、生地がポリエステルでも、ポリウレタンを混ぜたストレッチ素材や、発泡プリント・ワッペンが付いた服は乾燥できないものに当たります。
異なる素材を縫い合わせた服は、素材ごとの縮み方の違いで、縫い目がつれたり形が変わったりすることがあります。
Tシャツ・プリントTシャツの見分け方
Tシャツは、生地の素材とプリントの種類を分けて確かめます。
- 洗濯表示のタンブル乾燥記号が×になっていないか
- 生地が綿のニットか、ポリエステルか
- ふくらみのある発泡プリントが使われていないか
- アイロンで付けたワッペンが付いていないか
発泡プリント付きの衣類は、はがれたり溶けたりするおそれがあるとして、リンナイが乾燥できないものに挙げています。
平らなプリントについてリンナイの記載はありませんが、肌着メーカーはプリントのある衣類を熱に弱く、乾燥機に向かないものに含めています。
気に入っているプリントTシャツは、乾太くんに入れずに干すほうが無難です。
洗濯表示のタンブル乾燥記号で入れるかを決める
乾太くんは、ドラムを回しながら温風で乾かす回転式の乾燥機です。
そのため、洗濯表示のうち、正方形の中に円が描かれた「タンブル乾燥」の記号がそのまま当てはまります。
点の数で排気温度の上限が決まる
消費者庁がまとめた洗濯表示の規格の概要では、タンブル乾燥の記号は次の3種類です(出典:消費者庁公式サイト)。
見るポイントは、円の中の点の数と×の有無です。
| 記号 | 意味 | 乾太くんでの扱い |
|---|---|---|
| 円の中に点が2つ | 高温乾燥ができる(排気温度の上限は最高80℃) | 素材とほかの表示も見て判断する |
| 円の中に点が1つ | 低温乾燥ができる(排気温度の上限は最高60℃) | 迷ったら入れない(下で説明) |
| ×が付いている | タンブル乾燥はできない | 乾太くんに入れない |
点が多いほど高い温度まで乾燥でき、×はその処理ができないことを表します。
この記号は2016年12月から使われています。
2024年8月に洗濯表示の規格が改正されましたが、タンブル乾燥の記号は改正の対象に入っていません。
点1つの服は迷ったら乾太くんに入れない
点1つの記号の60℃は、乾燥機から出る空気の温度、つまり排気温度の上限です。
乾太くんについてリンナイが紹介しているのは「80℃以上の温風」という温風の温度で、記号の排気温度とは測る場所が違います。
乾太くんの排気温度は公表されていないため、点1つの服を乾太くんで乾かせるかを、数字で比べることはできません。
デリケートコースを選べば点1つの服を乾かせる、という案内もリンナイからは出ていません。
点1つは低い温度での乾燥が条件の服なので、迷う場合は乾太くんに入れずに干すか、リンナイに問い合わせて確かめてください。
乾燥機の記号以外にも見る表示がある
リンナイは、タンブル乾燥の記号以外の表示も、乾燥できるかの判断に使っています。
- ドライクリーニングの表示がある
- 平干し・つり干しの表示がある
- アイロン掛け禁止の表示がある
このどれかに当てはまる服は、タンブル乾燥の記号に×がなくても、乾太くんでは乾燥できないものに入ります。
タグを見るときは、乾燥機の記号だけで判断せず、干し方とアイロンの記号まで目を通してください。
デリケートコースで縮みは防げる?温度と搭載機種
縮みが心配な服に使えるコースとして、リンナイの公式情報で確かめられるのはデリケートコースだけです。
ただし、温度は公表されておらず、搭載していない機種もあります。
デリケートコースは熱量を抑えるコース
リンナイはデリケートコースを、ナイロンストッキングやフリル・レースなど熱に弱い衣類を、熱量を抑えてやさしく乾燥するコースと紹介しています。
大阪ガスも同じ説明に、別売のデリケート袋を使うよう添えています。
純正のデリケート袋DB-1は、ほつれやすい物や特にデリケートな物を乾かすときに使う袋です。
縮みを防ぐ効果は、公式には書かれていません。
また、デリケートコースの対象に、ウールや麻、レーヨン、ニット織りの服は入っていません。
これらは、コースに関係なく乾燥できないものとしてリンナイが案内しています。
デリケートコースの温度は公表されていない
デリケートコースや標準コースが何℃で乾かすかは、リンナイの公式ページでは公表されていません。
現行機種の公式の比較表にも温度設定の項目はなく、選べるのはコースとタイマー運転です。
他社の洗濯乾燥機が案内している低温乾燥の温度は、その機種の値なので、乾太くんには当てはめられません。
デリケートコースで乾かしてよいかは、温度の数字ではなく、服の洗濯表示の点の数と、乾燥できないものの案内で判断します。
正確な温度を知りたい場合は、使っている機種の取扱説明書を見るか、リンナイに問い合わせてください。
8kgのRDT-80にはデリケートコースがない
デリケートコースは、すべての機種にあるわけではありません。
コースの有無は、機種によって次のように分かれています(2026年10月時点のリンナイ公式の比較表)。
| 機種 | デリケートコース | マイルドコース |
|---|---|---|
| RDT-93・RDT-63(デラックス9kg・6kg) | あり | あり |
| RDT-80(スタンダード8kg) | なし | なし |
| RDT-54S(スタンダード5kg) | あり | なし |
| RDT-31S(スタンダード3kg) | あり | なし |
RDT-93・RDT-63の欄は、RDT-93NTU・RDT-63NTUと、上部に操作パネルがあるRDT-93T・RDT-63Tも同じです。
RDT-80を使っている場合は、全機種にあるタイマー運転(5〜90分)で短めに回し、乾ききる前に取り出す方法があります。
ただし、タイマー運転を縮み対策として使う方法は、リンナイの公式の案内ではありません。
マイルドコースは静音のためのコース
デラックスタイプのマイルドコースは、排湿ファンとドラムの回転数を下げて運転音を抑えるコースです。
リンナイの紹介には、低温で乾かす、縮みを防ぐといった説明はありません。
縮みが心配な服のためにマイルドコースを選ぶのは、コースの目的とずれています。
マイルドコースの搭載機種や使いどころは、乾太くんのマイルドコースの搭載機種と使い方を解説した記事で詳しく説明しています。
乾太くんで服が縮まない使い方
縮み防止の基本は、入れない服を先に分けて、入れる服は乾かしすぎないことです。
洗濯が終わってから乾太くんに入れるまでの流れは、次の順番で進めます。
- タンブル乾燥の記号が×の服と、ドライ・平干し・つり干し・アイロン禁止の表示がある服を分ける
- ウール・麻・レーヨン・ニット織り・ポリウレタンを使った服を分ける
- 縮ませたくない綿のTシャツなどは、乾ききる前に取り出す前提で入れる
- 絡まった服をほぐし、量をドラムの半分ほどにする
- 取り出した服は形を整えて干し、仕上げる
最初の2つで分けた服は、どのコースを選んでも乾太くんには入れません。

乾ききる前に取り出して吊り干しで仕上げる
綿のニットは、乾燥の終わりぎわに縮みが急に増えるとする研究があります。
そのため、縮ませたくないTシャツは、少し湿り気が残るうちに取り出し、形を整えてハンガーで干して仕上げる方法が理にかなっています。
衣料の検査機関によると、ニットを吊り干しにすると水を含んだ自分の重さで縦に引っ張られながら乾くため、縦の縮みは回転式の乾燥より軽くなる傾向があります。
米国の綿の業界団体も、綿のニットは乾燥機でしわ取り程度の短い時間だけ回し、あとは吊り干しにするよう勧めています。
途中で取り出したいときは、タイマー運転で短めの時間に設定する方法があります。
何分で取り出せばよいかは服の量や脱水の具合で変わるため、短めの時間から試して乾き具合を見てください。
容量ごとの標準的な時間は、乾太くんの容量ごとの乾燥時間の目安をまとめた記事を参考にしてください。
量はドラムの半分ほどにしてほぐして入れる
リンナイは、乾きムラを防ぐ目安として、衣類の量をドラムの半分ほどにするよう案内しています。
絡まった衣類には温風が十分に当たらないため、ほぐして入れることも勧められています。
厚手の衣類が混じるときに厚物コースを使うことや、フィルターにほこりがたまりすぎていないかの確認も、乾きムラ対策として挙げられています。
これらは乾きムラのための案内で、詰め込むと縮むとリンナイが説明しているわけではありません。
ただ、乾きムラがあると乾きにくい服に合わせて運転が長くなり、乾きやすい服が乾ききったまま回り続けることになりかねません。
洗濯ネットに入れる、裏返すといった方法も、縮みがどれだけ減るかを示したデータは公表されていないため、過信しないほうがよいでしょう。
大切な服は乾燥前に寸法を控えておく
縮んだときに戻す目安として、大切な服は乾太くんに入れる前に寸法を控えておくと役立ちます。
他社の家電メーカーは、洗濯前に型紙を取っておき、縮んだらその型紙に合わせて伸ばす方法を案内しています。
型紙を取る手間をかけられない場合は、着丈・身幅・袖丈をメジャーで測ってメモしておくと、伸ばすときの目安になります。
新しく買った服は、乾太くんに初めて入れる前後で寸法を比べておくと、その服を乾太くんで乾かし続けてよいかを判断しやすくなります。
衣料の検査機関の資料では、水による縮みを抑える方法として生地の仕上げの段階での加工が挙げられており、同じ綿の服でも縮み方が同じとは限りません。
乾太くんで縮んだ服の戻し方
縮んだ服を戻す方法の中身は、どれも「湿らせて、伸ばして、その形のまま乾かす」ことです。
ここで紹介する方法は、リンナイや国内の洗剤メーカーが公式に示しているものではなく、元の大きさに戻る保証もありません。
方法ごとの主な対象と、根拠の強さは次のとおりです。
| 方法 | 主な対象 | 根拠の強さ |
|---|---|---|
| 濡らして形を整え、引っ張りながら乾かす | 綿などの軽い縮み | クリーニングの業界団体が有効と説明 |
| 型紙に合わせてスチームを当てて伸ばす | 縮んだ服全般 | 他社の家電メーカーが「ある程度戻ることがある」と案内 |
| 柔軟剤を溶かしたぬるま湯に浸けて伸ばす | ウールのニット | 肌着メーカーや海外の洗剤メーカーの運営サイトが紹介 |
| ヘアトリートメントに浸けて伸ばす | ウールのセーター | 生活情報誌などで紹介され、公式な裏付けはない |
根拠が強いのは上の2つで、下の2つは伸ばしやすくするための補助と考えるのが妥当です。
綿の服は濡らして形を整えて干す
綿などの縮みについて、クリーニングの業界団体は、脱水後に縦横の形を整えて乾かす方法や、濡れた状態で引っ張りながら仕上げる方法が有効としています。
肌着メーカーも、綿の服は洗い直して身丈の方向に軽く引っ張り、吊り干しにする方法を紹介しています。
家庭で試す場合は、次の順番で進めます。
- 洗濯表示を見て、水洗いできる服か確かめる
- 水に浸けるか洗い直して、全体を湿らせる
- 縮んだ方向へ、両手で少しずつ均等に伸ばす
- 控えておいた寸法や型紙と見比べて形を整える
- 乾太くんは使わず、吊り干しか平干しで乾かす
強く引っ張ると繊維を傷めることがあるため、少しずつ伸ばします。

スチームアイロンで型紙に合わせて伸ばす
他社の家電メーカーは、スチームアイロンを服から浮かせてスチームを当て、型紙に合わせて伸ばすと、ある程度戻ることがあると案内しています。
アイロンを当てられるかは、服の洗濯表示にあるアイロンの記号に従います。
アイロン掛け禁止の表示がある服には、この方法は使えません。
アイロン台に広げにくいニットは、服から浮かせて使える衣類スチーマーがあると扱いやすくなります。
\ 浮かせてスチームを当てる /
乾燥後のシワを霧吹きやスチームで直す方法は、乾太くんで出るシワの原因と直し方を解説した記事で紹介しています。
リンス・トリートメント法は公式の裏付けがない
縮んだセーターを、ヘアトリートメントやリンスを溶かしたぬるま湯に浸けて伸ばす方法は、生活情報として広く紹介されています。
家事代行会社のスタッフに取材した生活情報誌の記事では、ぬるま湯約2Lにヘアトリートメント約15gを溶かし、セーターを30分浸してから伸ばして平干しにする手順が紹介されています。
同じ記事は、伸ばしすぎると逆に大きくなることや、ハンガーではなく平干しにすることにも注意を促しています。
肌着メーカーは、ヘアリンスではなく衣類用の柔軟剤を使い、ぬるま湯5Lに柔軟剤5ccほどを溶かしてウールのニットを約5分浸け、形を整えて陰干しする方法を紹介しています。
リンスや柔軟剤は繊維を滑りやすくして伸ばしやすくする補助で、それだけで縮みがほどけるわけではありません。
海外の洗剤メーカーが運営する情報サイトも、縮みを戻す作業はうまくいくとは限らないと明記しています。
どこまで戻るかを試験で確かめたデータはなく、主にウールのニットで試されている方法です。
戻りにくい服と相談先
ウールが固くフェルト状になった服は、元に戻しにくいとされています。
縮みの程度によっては、どの方法でも元の大きさまでは戻らないことがあります。
家庭で戻すのが難しい大切な服は、クリーニング店に相談する方法もあります。
対応できるかは店によって違うため、素材と縮みの程度を伝えて確かめてください。
洗濯表示どおりに扱ったのに大きく縮んだ場合は、購入した店やメーカーに相談し、話がまとまらなければ消費生活センターに相談する流れが考えられます。
クリーニング店での事故に使われる賠償基準は、店に出した服のためのもので、自宅の乾太くんで縮んだ場合には当てはまりません。
乾太くんの縮みに関するよくある質問
ガス乾燥機は電気の乾燥機より服が縮みやすいですか?
ガス式と電気式で服の縮みやすさを比べた公的なデータは示されていません。
綿のニットでは、温度より回転と乾かしすぎが縮みに大きく影響するという研究があります。
どちらの乾燥機でも、入れる服を洗濯表示で選び、乾かしすぎないことが縮み防止の基本です。
ゴム入りの服は乾太くんで乾燥できますか?
ゴムの部分にポリウレタンが使われている服は、乾燥できないものに当たります。
リンナイは、ポリウレタンを使ったものを熱に弱いものとして、乾燥できない衣類に挙げています。
素材の表示にポリウレタンがあるかと、タンブル乾燥の記号を確かめてから判断してください。
洗濯表示がない服は乾太くんに入れてもよいですか?
表示がない服は乾燥機にかけてよいか判断できないため、乾太くんに入れずに干すほうが無難です。
他社の家電メーカーは、表示がない衣類はクリーニング店に相談するよう案内しています。
「タンブラー乾燥はお避けください」といった注意書きがある服も、乾燥機を避けます。
洗濯表示で乾燥機が使えるウールなら乾太くんに入れてもよいですか?
リンナイは、ウール製品・毛織物を表示に関係なく乾燥できないものとしています。
ウールの業界団体は、表示で乾燥機が認められたウールなら低温で乾かせると案内していますが、乾太くんではリンナイの案内が優先です。
ウールの服は、乾太くんに入れずに平干しで乾かしてください。
縮んだ服をもう一度乾太くんにかけると伸びますか?
乾太くんにかけ直しても、縮んだ服が伸びることは期待できません。
乾燥機にかけると再び縮む方向に働くと、海外の洗剤メーカーの情報サイトも注意しています。
戻すときは湿らせて伸ばし、乾燥機を使わずに干して仕上げます。
乾太くんで服が縮むときのまとめ
乾太くんで服が縮むかは、温度よりも、入れる服の選び方と乾燥を止めるタイミングで決まります。
判断の順番は次のとおりです。
- タンブル乾燥の記号が×の服と、ドライ・平干し・つり干し・アイロン禁止の表示がある服は入れない
- ウール・麻・レーヨン・ニット織り・ポリウレタンを使った服は、コースに関係なく入れない
- 点1つの服は、迷ったら入れずに干す
- 縮ませたくない綿のTシャツは、乾ききる前に取り出して吊り干しで仕上げる
デリケートコースは熱量を抑えるコースですが、温度は公表されておらず、RDT-80には搭載されていません。
マイルドコースは運転音を抑えるコースで、縮み対策のためのコースではありません。
縮んだ服は湿らせて伸ばし、乾燥機を使わずに乾かすのが戻し方の基本で、元の大きさまでは戻らないこともあります。
コースの搭載状況や乾燥できない衣類の最新の案内は、リンナイの公式サイトと取扱説明書でご確認ください。




