乾太くんと全自動洗濯機を組み合わせると、洗濯と乾燥を別々の機器で進められます。
1回目の洗濯物を乾太くんへ移した後、洗濯機を空けて2回目の洗濯を始められることが、この組み合わせの大きな利点です。
一方、洗濯から乾燥までを1台で完結するドラム式洗濯乾燥機には、濡れた衣類を移し替えなくてよい利点があります。
どちらが優れているかではなく、複数回の洗濯を並行して進めたいか、移し替えをなくしたいかで適した構成は変わります。
この記事では、全自動洗濯機と乾太くんを分けて使う場合の家事動線、容量の考え方、仕分け方法、買い替え時の確認点を解説します。
記事のポイント
- 洗濯中に別の衣類を乾燥できる
- 一体型には移し替え不要の利点がある
- 実際に乾燥する衣類量で容量を選ぶ
- 仕分けとカゴの配置を先に決める
乾太くんと全自動洗濯機を組み合わせる運用の考え方
この記事における全自動洗濯機とは、洗濯、すすぎ、脱水までを自動で行い、衣類の乾燥は別の機器で行う洗濯機を指します。
乾太くんと組み合わせる目的は、単に乾燥時間を短くすることだけではありません。
洗濯と乾燥を独立させ、家庭内の洗濯物を順番に処理できる仕組みを作ることが重要です。

洗濯と乾燥を分けると並行運転できる
全自動洗濯機と乾太くんを分けると、1回目の洗濯物を乾燥している間に、洗濯機で2回目の衣類を洗えます。

一体型の洗濯乾燥機では、同じドラムや槽で洗濯と乾燥を行うため、乾燥運転が終わるまで次の洗濯を始められません。
別々の機器を使用すれば、乾燥機が動いていても洗濯機は空いた状態になります。
家族の衣類、タオル、寝具などを分けて洗う家庭では、待ち時間を減らしやすい構成です。
リンナイの現行モデルでは、実用衣類6kg、綿50%・化繊50%、脱水度70%、標準コースという条件で、RDT-63の乾燥時間は約60分とされています。
9kgのRDT-93は、同様の衣類構成と脱水条件で約90分が目安です。
実際の乾燥時間は、衣類量、素材、脱水状態、室温、選択するコースによって変わります。
(参照:リンナイ公式)
一体型は移し替え不要が強み
全自動洗濯機と乾太くんを分ける構成には、洗濯終了後に衣類を手作業で移す工程があります。
濡れた衣類を持ち上げたり、絡んだ衣類をほぐしたりする作業を避けることはできません。
一体型のドラム式洗濯乾燥機であれば、運転開始後に衣類へ触れなくても、洗濯から乾燥まで進められる機種があります。
外出中や就寝中に全工程を終わらせたい場合は、一体型の方が生活に合うこともあります。

| 比較項目 | 全自動洗濯機+乾太くん | 一体型洗濯乾燥機 |
|---|---|---|
| 洗濯と乾燥の同時進行 | 別の衣類で可能 | 同じ機器では不可 |
| 洗濯物の移し替え | 必要 | 基本的に不要 |
| 乾燥中の次の洗濯 | 開始できる | 乾燥終了まで待つ |
| 衣類の仕分け | 移し替え時に行いやすい | 運転前または洗濯後に行う |
| 機器の買い替え | 洗濯機と乾燥機を個別に交換できる | 原則として機器全体を交換する |
洗濯物を移す手間と、乾燥中に次の洗濯ができない待ち時間のどちらを負担に感じるかが判断の分かれ目です。
購入段階で両方の運用を比較する場合は、乾太くんとドラム式洗濯乾燥機の違いも確認してください。
複数回洗濯する家庭ほど待ち時間を減らしやすい
1日に1回だけ洗濯し、運転後すぐに外出する家庭では、並行運転の利点を感じにくい場合があります。
一方、衣類、タオル、シーツなどを分けて洗う家庭では、洗濯機を早く空けられることが家事全体の進み方に影響します。
1回目を乾燥中に2回目を洗う
最初の洗濯が終わったら、乾燥できる衣類を乾太くんへ移します。
乾太くんの運転を開始した後、空いた洗濯機へ2回目の洗濯物を入れます。
洗濯と乾燥を同時に進めるため、乾燥が終わるまで洗濯機を待たせる必要がありません。
2回目の洗濯時間より1回目の乾燥時間が長い場合は、洗濯終了後に衣類をカゴへ移し、乾太くんが空くまで待ちます。
完全に待ち時間がなくなるとは限りませんが、洗濯機を乾燥工程で占有しない点は変わりません。
乾きにくい物から先に回す
厚手のタオルや水分を多く含む衣類を先に乾燥させると、その間に薄手の衣類を洗えます。
反対に、すぐに必要な衣類を最初の乾燥へ回す方法もあります。
家庭によって、乾きにくさを優先するか、使用時刻を優先するかは異なります。
洗濯物が多い日は、洗濯を始める前に乾燥させる順番を決めておくと、乾太くんが空いた後の入れ替えがスムーズです。
移し替えを衣類の仕分け時間にする
乾太くんへ衣類を移す工程は手間ですが、乾燥できる物と自然乾燥する物を分ける時間として利用できます。
洗濯前にすべてを仕分けようとすると、家族が出した衣類の洗濯表示を一枚ずつ確認する必要があります。
洗濯終了後の移し替え時に確認すれば、乾燥させる物だけを乾太くんへ入れられます。
乾燥機へ入れる衣類をその場で選ぶ
洗濯機から衣類を取り出しながら、タンブル乾燥できる物を乾太くんへ移します。
タオル、下着、靴下、乾燥可能な普段着など、家庭で乾太くんへ入れる物をあらかじめ決めておくと迷いにくくなります。
ファスナーやボタンがある衣類は、洗濯表示と取扱説明書を確認したうえで、引っ掛かりや傷みを防ぐ方法を選びます。
一度決めた分類を家族で共有すると、洗濯を担当する人が変わっても同じ運用を続けやすくなります。
吊り干し用の衣類は別のカゴへ移す
乾太くんへ入れない衣類は、洗濯機の周囲へ積み上げず、吊り干し専用のカゴへ移します。
乾燥機用と吊り干し用のカゴを分けると、誤って乾太くんへ投入するリスクを減らせます。
ハンガーをカゴの近くへまとめておけば、乾燥運転を始めた後に吊り干しへ移れます。
移し替え、仕分け、吊り干しを一つの動線にまとめることで、作業場所を行き来する回数を抑えられます。
洗濯量と乾燥容量のバランスを取る
全自動洗濯機と乾太くんの容量は、数字を同じにすればよいとは限りません。
洗濯機へ入れた衣類のうち、乾太くんで乾燥しない物を取り除く家庭もあるためです。
洗濯機の表示容量だけで決めない
洗濯容量10kgの全自動洗濯機を使用していても、毎回10kgの衣類を洗うとは限りません。
さらに、洗濯した衣類の中に吊り干しする物が含まれていれば、実際に乾太くんへ入れる量は少なくなります。
反対に、タオルや寝具をまとめて乾かす家庭では、普段の衣類量より大きな容量が必要になる場合があります。
洗濯機の定格容量ではなく、最も洗濯物が多い日に乾燥させたい量を確認してください。

1回で乾かす量を基準に容量を選ぶ
乾燥容量が不足すると、一度の洗濯物を2回に分けて乾かす必要があります。
乾燥回数が増えると、並行運転をしても全体の終了時刻が遅くなる場合があります。
大きすぎる容量を選べば必ず有利になるわけではなく、本体寸法、設置スペース、予算との調整も必要です。
現行の家庭用乾太くんには、デラックスタイプの9kg・6kgと、スタンダードタイプの8kg・5kg・3kgがあります。
家族人数だけでなく、まとめ洗い、寝具、タオルの量を含めた選び方は、乾太くんの容量を決める基準で詳しく解説しています。
脱水状態を整えて乾燥の長時間化を防ぐ
乾太くんの乾燥時間は、全自動洗濯機から取り出した時点で衣類に残っている水分量に左右されます。
リンナイが示す約60分や約90分という乾燥時間は、脱水度70%などの試験条件に基づく数値です。
脱水後の衣類から水が垂れる、衣類全体が通常より重い、洗濯槽内に水が残っている場合は、乾太くんへ移す前に洗濯機側を確認してください。
排水不良、洗濯物の偏り、脱水運転の中断があると、衣類へ多くの水分が残ることがあります。
ただし、乾燥時間を短くするためだけに、すべての衣類で脱水時間を長くすればよいわけではありません。
長時間の脱水は、衣類のシワ、絡まり、生地への負担につながる場合があります。
洗濯機の標準コースを基本にし、乾燥時間が毎回長い場合は、衣類量、脱水状態、フィルターの順に原因を確認しましょう。
乾太くんと全自動洗濯機を毎日使いやすくする方法
並行運転ができても、移し替えに時間がかかったり、洗濯物を置く場所がなかったりすると使いにくくなります。
機器だけでなく、扉の前、カゴの位置、吊り干し場所まで含めて一連の動作を整えることが大切です。
家事動線は移動距離と作業高さで決める
全自動洗濯機と乾太くんの距離が離れていると、水分を含んだ衣類を持って移動する必要があります。
洗濯機の上へ設置する方法は省スペースですが、乾太くんの投入口が高くなる場合があります。
横並びは衣類を水平方向へ移しやすい一方で、洗面所やランドリールームに十分な間口が必要です。
どちらの配置でも、洗濯機の扉や蓋、乾太くんの扉、カゴを置く場所が互いに干渉しないことを確認します。
横方向の移し替えを中心としたレイアウトは、乾太くんと洗濯機を横並びにする判断基準で確認できます。
買い替え時は洗濯機の外形と蓋の動きを確認する
全自動洗濯機だけを買い替えられることは、洗濯機と乾燥機を分ける利点です。
ただし、乾太くんを洗濯機の上へ設置している場合は、新しい洗濯機の容量や機能だけで選べません。
本体の幅、奥行、高さに加えて、蓋を完全に開いた時の高さを確認します。
洗剤投入口、自動投入タンク、給水ホース、水栓の操作が専用台や乾太くんに遮られないことも重要です。
防水パンの内寸や排水口の位置によっては、従来と同じ場所へ新しい洗濯機を置けない場合があります。
買い替え前に、洗濯機の仕様図と現在の設置空間を照合してください。

造作棚を使用している場合は、棚の高さを簡単に変更できないため、将来選べる洗濯機が限定される可能性があります。
洗濯物の順番とカゴの位置を固定する
毎回違う場所へ洗濯物を置くと、乾燥前、吊り干し前、乾燥後の衣類が混ざりやすくなります。
洗濯機の近くに、乾太くんへ移す衣類用のカゴを置きます。
吊り干しする衣類には別のカゴを用意し、乾燥終了後の衣類を入れるカゴとも区別します。
| カゴの役割 | 置く場所の例 | 目的 |
|---|---|---|
| 洗濯前 | 洗濯機の手前 | 未洗濯の衣類を保管する |
| 乾太くん用 | 洗濯機と乾太くんの間 | 乾燥可能な衣類を移す |
| 吊り干し用 | 物干し場所の近く | 乾燥機へ入れない衣類を分ける |
| 乾燥後 | 作業台や収納の近く | 畳む衣類と収納する衣類を運ぶ |
カゴを増やしすぎると床を圧迫するため、ランドリーワゴンや積み重ねられるカゴを利用する方法もあります。
重要なのは商品そのものではなく、洗濯物の状態ごとに置き場所を固定することです。
乾燥できる衣類と自然乾燥する衣類を分ける
乾太くんと全自動洗濯機を組み合わせても、洗濯した衣類をすべて乾太くんへ入れられるとは限りません。
衣類の洗濯表示と乾太くんの取扱説明書を確認し、タンブル乾燥できない物を除外します。
タオルや普段着を乾燥の中心にする
家庭内で乾太くんへ入れる物を一定の種類に絞ると、毎回の判断を減らせます。
洗濯表示で乾燥可能と確認できたタオル、下着、靴下、普段着などを中心にすると運用を固定しやすくなります。
毎日必ずすべての衣類を乾燥させる必要はありません。
雨の日、タオルが多い日、洗濯を複数回行う日だけ乾太くんを使う方法もあります。
洗濯表示に従ってデリケート衣類を外す
タンブル乾燥禁止の表示がある衣類は、乾太くんへ入れないでください。
形崩れ、縮み、変色などが心配な衣類も、表示や取扱説明書を確認して自然乾燥へ回します。
低温または衣類ケアを目的としたコースが搭載されていても、乾燥禁止の衣類を乾燥できるようになるとは限りません。
コース名だけで判断せず、衣類と機種の両方の説明を確認してください。
素材ごとの注意点や乾燥前の確認方法は、乾太くんで衣類が縮む原因と対策で詳しく解説しています。
乾太くんと全自動洗濯機に関するよくある質問
乾太くんと全自動洗濯機は同時に運転できますか?
別々の機器であるため、乾太くんで乾燥しながら全自動洗濯機で別の衣類を洗えます。
電源、設置、ガス設備が適切に施工されていることを前提に使用してください。
全自動洗濯機と乾太くんの容量は同じにするべきですか?
必ずしも同じ容量にする必要はありません。
洗濯後に自然乾燥へ回す衣類を除き、実際に一度で乾燥させたい量を基準に選んでください。
洗濯機から乾太くんへの移し替えは面倒ですか?
濡れた衣類を手作業で移すため、一定の負担は残ります。
洗濯機と乾太くんの距離を短くし、乾燥用と吊り干し用のカゴを分けると作業を整理しやすくなります。
ドラム式洗濯乾燥機より全自動洗濯機と乾太くんの方がよいですか?
家庭の洗濯回数と、移し替えを許容できるかによって異なります。
複数回の洗濯を並行して進めたい場合は分離型が向き、洗濯から乾燥まで触れずに終えたい場合は一体型が向くことがあります。
脱水時間を長くすると乾燥時間は必ず短くなりますか?
衣類に残る水分が減れば乾燥時間へ影響しますが、長時間の脱水で必ず大幅に短くなるとは限りません。
衣類のシワや傷みも考慮し、洗濯機の標準設定と取扱説明書を基本にしてください。
洗濯機だけを後から買い替えられますか?
洗濯機と乾太くんが独立しているため、洗濯機だけを買い替えることは可能です。
新しい洗濯機の外形、蓋の開閉、水栓、防水パン、設置台との干渉を購入前に確認してください。
乾太くんと全自動洗濯機のまとめ

全自動洗濯機と乾太くんを分ける最大の利点は、1回目を乾燥させながら2回目の洗濯を進められることです。
洗濯と乾燥を別の機器へ分けるため、複数回の洗濯で機器の待ち時間を減らしやすくなります。
一方で、洗濯終了後に濡れた衣類を乾太くんへ移す作業は必要です。
移し替えをなくしたい家庭では、一体型の洗濯乾燥機が適している場合もあります。
乾太くんの容量は、全自動洗濯機の表示容量だけで決めず、実際に一度で乾燥させる衣類量から考えます。
乾燥できない衣類を自然乾燥へ分ける家庭では、洗濯容量より小さな乾燥容量で運用できる場合があります。
毎日の負担を減らすには、洗濯機と乾太くんの距離、カゴの位置、仕分け方法、衣類を乾燥させる順番を固定することが大切です。
並行運転と移し替え不要のどちらを優先するかを整理し、自宅の洗濯回数に合う構成を選びましょう。




