乾太くんのフィルターには、衣類から出る布ぼこりを集める糸くずフィルターと、機器へ取り込む空気をきれいにする吸気フィルターがあります。
フィルターの位置や交換部品は機種によって異なるため、掃除や購入の前に本体型番を確認することが大切です。
特に注意したいのが、インターネット上で見かける「ボタンを長押しすればランプが消える」という情報です。
乾太くんには複数の型式があり、他のガス機器や浴室暖房乾燥機の操作方法を流用することはできません。
掃除後も表示が続く場合は、自己判断でリセット操作を試すのではなく、使用機種の取扱説明書に沿って原因を切り分けましょう。
記事のポイント
- 糸くずフィルターは運転終了後に毎回掃除する
- 吸気フィルターは月1回程度を目安に掃除する
- 掃除ランプが消えないときは再装着・吸気・排湿経路を確認する
- エラー05や90はフィルター以外の排湿口詰まりでも発生する
- 交換品は純正品かどうかと本体型番への適合を確認する
乾太くん フィルターの種類と正しい掃除方法
乾太くんは、ガスで作った温風をドラム内へ送り、衣類から出た湿気を排湿管から屋外へ排出します。
この空気の流れを保つために、糸くずフィルターと吸気フィルターを適切な頻度で掃除する必要があります。

糸くずフィルターと吸気フィルターの役割
糸くずフィルターは、乾燥中に衣類から出る糸くず、綿ぼこり、細かな繊維を集める部品です。
捕捉したほこりが排湿管へ流れ込むのを抑え、機器内部や屋外の排湿口に汚れが蓄積する速度を軽減します。
吸気フィルターは、乾太くんが室内から空気を取り込む部分に設置されています。
吸気フィルターにほこりがたまると、燃焼に必要な空気を十分に取り込めず、安全装置が作動する場合があります。
| フィルター | 主な役割 | 掃除頻度の目安 |
|---|---|---|
| 糸くずフィルター | 衣類から出る布ぼこりや繊維を集める | 運転終了後に毎回 |
| 吸気フィルター | 機器へ取り込む空気中のほこりを抑える | 月1回程度 |
| 紙フィルター | 対応機種で通常のフィルターに追加して使用する | 汚れ方と取扱説明書に応じて交換 |
紙フィルターはすべての乾太くんへ取り付けられるものではありません。
使用できる機種や型番については、記事後半で詳しく解説します。
機種で異なるフィルターの位置
乾太くんは、シリーズによって糸くずフィルターと吸気フィルターの位置が異なります。
見つからないからといって、工具を使って本体カバーを外してはいけません。
新型デラックスは前面のボックス型
RDT-93・RDT-63シリーズの糸くずフィルターは、ドラム内の手前側に配置されています。
フィルターを取り出して開くと、内部にたまった糸くずを捨てられるボックス型です。
ドラムの奥まで腕を伸ばさずに掃除できるため、洗濯機の上へ設置している場合でも手入れしやすい構造です。
吸気フィルターは本体の左側面にあります。
スタンダードはドラム奥・旧デラックスは扉裏
RDT-31S・RDT-54S・RDT-80などのスタンダードタイプは、ドラムの最奥部に糸くずフィルターがあります。
中央のつまみを持ち、糸くずポケットを手前へ引いて取り外します。
スタンダードタイプの吸気フィルターは、主に本体底面に配置されています。
旧デラックスタイプのRDT-52Sシリーズは、糸くずフィルターが前扉の裏側にあり、吸気フィルターは本体左側面にあります。
| 機種系統 | 糸くずフィルター | 吸気フィルター |
|---|---|---|
| RDT-93・RDT-63 | ドラム内の手前側 | 本体左側面 |
| RDT-31S・RDT-54S・RDT-80 | ドラムの奥 | 本体底面 |
| RDT-52Sシリーズ | 前扉の裏側 | 本体左側面 |
同じ容量でも製造時期や型式によって構造が異なる場合があります。
掃除前に本体の銘板と取扱説明書を確認してください。

糸くずフィルターは運転後に毎回掃除する
リンナイは、糸くずフィルターを毎回掃除するよう案内しています。
1日に複数回運転する場合も、布ぼこりが多くたまっていないか運転ごとに確認する方が安全です。
- 運転が終了し、機器が十分に冷えるまで待つ
- 型式に合った方法で糸くずフィルターを取り外す
- 表面にたまった綿ぼこりをティッシュなどで取り除く
- 網目に残ったほこりを柔らかい歯ブラシなどで除去する
- 破れや変形がないか確認する
- 元の向きで確実に取り付ける

白いフェルト状のものが表面を覆っている場合は、フィルター本体ではなく、たまった綿ぼこりの可能性があります。
黒いフィルター面が見えるまで、無理に引っ張らず少しずつ取り除いてください。
水洗いできるかどうかは、フィルターの種類や型式によって確認が必要です。
取扱説明書に水洗いの記載がある場合だけ実施し、完全に乾燥させてから本体へ戻します。
濡れたフィルターを取り付けると、布ぼこりが水分と混ざって網目へ付着しやすくなります。
ドライヤーや暖房器具の熱を当てると枠が変形する可能性があるため、自然乾燥させてください。
(参照:リンナイ公式FAQで型式別の糸くずフィルター掃除方法を確認する)
吸気フィルターは月1回を目安に掃除する
吸気フィルターは、目立つ糸くずがたまりにくいため、掃除を忘れやすい部品です。
リンナイは、吸気フィルターを月1回程度掃除するよう案内しています。
- 運転を停止して本体が冷えるまで待つ
- 底面または左側面から吸気フィルターを取り外す
- 付着しているほこりを取り除く
- 破れや枠の変形がないか確認する
- 向きを間違えず、奥まで確実に差し込む

本体を高い位置へ設置している場合は、無理な姿勢で作業しないでください。
吸気フィルターへ手が届きにくい場合は、安定した踏み台を使用するか、家族や設置業者へ相談します。
フィルターの目詰まりが起こす不具合
フィルターが詰まると、温風と湿気を効率よく循環・排出できなくなります。
最初に気づきやすい変化は、乾燥時間の延長や乾きムラです。
詰まりが進むと、フィルター掃除ランプの点灯・点滅や、エラーによる運転停止につながる場合があります。
| 状態 | 起こり得る変化 |
|---|---|
| 糸くずが多くたまる | 乾燥時間が長くなる、乾きムラが出る |
| 吸気量が不足する | 燃焼状態が悪化し、安全装置が作動する |
| 排気が流れにくくなる | 機器内部へ熱がこもる |
| 詰まりを放置する | エラー05・14・16・32・90などが表示される場合がある |
掃除後も乾燥時間が長い場合は、衣類の入れすぎや絡まりも確認してください。
異音やエラー61も発生している場合は、乾太くんのベルト交換と修理判断も参考にしてください。
乾太くん フィルターランプ・交換品の確認方法
フィルター掃除ランプが点灯・点滅した場合は、ランプを消す操作よりも、空気の流れを妨げている原因を探すことが先です。
糸くずフィルターだけでなく、吸気フィルター、屋外の排湿口、洗濯物の量まで順番に確認しましょう。
フィルター掃除ランプが点灯・点滅したとき
フィルター掃除ランプは、糸くずフィルターに布ぼこりがたまりすぎた場合などに点灯または点滅します。
故障と決めつけず、運転終了後にフィルターを取り外して掃除してください。
- 運転を停止して本体を冷ます
- 糸くずフィルターの表面と網目を掃除する
- 吸気フィルターも確認する
- フィルターを正しい向きで確実に取り付ける
- 衣類量を減らして次回運転時の表示を確認する
ランプが点灯していても、ほこりを取り除かないまま電源操作だけを繰り返してはいけません。
掃除後もランプ表示が残る場合
乾太くんには複数の型式があるため、全機種に共通する長押しリセット操作は案内されていません。
浴室暖房乾燥機や他メーカーのリセット手順を使わないでください。
掃除後も表示が残る場合は、最初にフィルターが奥まで正しく装着されているかを確認します。
次回運転ですぐに再点灯・再点滅する場合は、吸気フィルターや排湿口にも詰まりがないか確認してください。
「暖房ボタンと停止ボタンを同時に押す」など、乾太くん以外の機器を対象とした操作方法は使用しないでください。
型式ごとの操作は、本体の取扱説明書またはリンナイ窓口で確認します。
エラー05や90が表示される場合
エラー05は、フィルターの詰まりを検知した場合に表示されます。
糸くずフィルターと吸気フィルターに詰まりがなければ、屋外の排湿吹き出し口も確認します。
エラー90は、機器内部の過熱防止装置が作動した場合に表示されます。
エラー90でも、糸くずフィルター、吸気フィルター、排湿口の閉塞が確認項目に含まれます。
| 表示 | 主な内容 | 確認する順番 |
|---|---|---|
| フィルター掃除ランプ | 布ぼこりが多くたまっている | 糸くずフィルター、装着状態 |
| エラー05 | フィルター詰まりを検知 | 糸くず、吸気、排湿口 |
| エラー90 | 過熱防止装置が作動 | 糸くず、吸気、排湿口、衣類量 |

掃除してもエラーが再発する場合や、焦げ臭さ、ガス臭、異音を伴う場合は使用を中止してください。
排湿口の詰まりも確認する
糸くずフィルターを毎回掃除していても、細かな繊維が排湿管側へ流れることがあります。
長期間使用すると、屋外のパイプフードやガラリへほこりが付着し、排気の通り道を狭める場合があります。
排湿口を安全に確認できる位置に設置している場合は、外側に大量のほこりが付着していないか確認してください。
2階の外壁や屋根付近など、高所にある排湿口を自分で掃除するのは危険です。
脚立を不安定な場所へ立てたり、窓から身を乗り出したりせず、設置業者や設備業者へ依頼してください。

排湿口の表面を掃除しても改善しない場合は、排湿管の内部や曲がり部分にほこりがたまっている可能性があります。
排湿管を分解する作業は行わず、施工した会社またはリンナイの修理窓口へ相談します。
フィルターの交換時期を判断する
糸くずフィルターには、すべての機種に共通する一律の交換年数は設定されていません。
使用回数や掃除方法によって劣化の進み方が異なるため、部品の状態で交換を判断します。
| 状態 | 対応 |
|---|---|
| 表面に綿ぼこりが付いている | 柔らかい歯ブラシやティッシュで掃除する |
| フィルターが破れている | 対応する新品へ交換する |
| 枠やツメが変形している | 固定できなくなる前に交換する |
| 取り付けても落下する | 糸くずポケットなどの摩耗を確認して交換する |
| 掃除しても目詰まりが取れない | 型式に対応する交換部品を確認する |
新しいフィルターへ交換しても落下する場合は、本体側の取り付け部分に問題がある可能性があります。
交換を繰り返さず、メーカーへ点検を依頼してください。
本体を10年前後使用しており、乾燥不良や複数のエラーも発生している場合は、乾太くんの買い替え費用と工事込み総額も比較します。
純正フィルターは本体型番で選ぶ
交換用フィルターを購入する前に、本体の側面などにある銘板で型番を確認します。
「乾太くん用」と書かれているだけでは、使用している機種へ適合するとは限りません。
リンナイ公式部品販売サイトでは、本体型番を選択すると、対応する糸くずフィルター、吸気フィルター、紙フィルターを確認できます。
DPF-100Aが対応する機種
紙フィルターDPF-100A・DPF-50Aは、主に現行スタンダードタイプと一部の業務用機種へ対応しています。
- RDT-31S・RDT-31SUシリーズ
- RDT-54S・RDT-54SUシリーズ
- RDT-A54S・RDT-A54SUシリーズ
- RDT-80・RDT-80Uシリーズ
- RDTC-53S・RDTC-53SU
- RDTC-80・RDTC-80U
本体型番の末尾に付く記号まで含め、公式の対応一覧と照合してください。
DPF-100が対応する旧機種
DPF-100・DPF-50は、DPF-100Aとは寸法や対応機種が異なる旧機種用です。
リンナイ公式部品販売サイトでは、次の機種が対応機種として掲載されています。
- RDT-30A
- RDT-30AU
- RDT-51SA
- RDT-51SUA
DPF-100とDPF-100Aは名称が似ていますが、同じ製品ではありません。
「A」の有無だけで判断せず、本体型番をリンナイスタイルへ入力して適合品を確認してください。
紙フィルターを使用できない機種
新型デラックスのRDT-93・RDT-63シリーズには、専用のボックス型糸くずフィルターが採用されています。
リンナイ公式部品ページでは、RDT-93・RDT-63用の紙フィルターは掲載されていません。
旧デラックスのRDT-52Sも、公式部品ページで紙フィルター使用不可と明記されています。
| 本体型番の例 | 主な純正部品 | 紙フィルター |
|---|---|---|
| RDT-93・RDT-63 | 糸くずフィルター 017-0213000 吸気フィルター 017-0211000 | 公式適合品の掲載なし |
| RDT-80・RDT-54S | 糸くずポケット 017-0187000 フィルターセット 017-0222000 吸気フィルター 017-310-000 | DPF-100A・DPF-50A |
| RDT-52S | 糸くずポケット 017-0154000 内フィルター 017-0156000 吸気フィルター 017-0155000 | 使用不可 |
上記は代表型番の例であり、シリーズ内のすべての機種に同じ部品が適合することを保証する表ではありません。
購入前に、リンナイスタイルの衣類乾燥機フィルター案内で本体型番を照合してください。

Amazonでフィルターを購入するときの注意点
Amazonでは、リンナイ純正品と互換品の両方が検索結果へ表示される場合があります。
商品名に「乾太くん対応」と書かれていても、使用している本体型番への適合を確認しなければなりません。
- リンナイ純正品と明記されているか
- 部品コードが公式情報と一致しているか
- 本体型番が対応機種一覧に含まれているか
- DPF-100AとDPF-100を取り違えていないか
- 販売元・発送元・返品条件を確認したか
- 写真だけで形状を判断していないか
互換品は、寸法や通気性が純正品と同じであることを記事上では確認できません。
機器との適合を優先する場合は、リンナイ公式で部品コードを確認したうえで純正品を選びましょう。
\本体型番に合う純正フィルターを確認/
乾太くんのフィルターに関するよくある質問
乾太くんの糸くずフィルターは毎回掃除が必要ですか?
リンナイは、糸くずフィルターを毎回掃除するよう案内しています。
ほこりを放置すると乾燥時間が長くなり、フィルター掃除ランプやエラーが表示される原因になります。
吸気フィルターはどのくらいの頻度で掃除しますか?
月1回程度が公式の目安です。
ほこりが多い部屋や使用頻度が高い家庭では、月1回を待たずに汚れを確認してください。
フィルターを掃除してもランプが消えないのはなぜですか?
フィルターの取り付け不良、吸気フィルターの詰まり、排湿口の閉塞などが考えられます。
乾太くん全機種に共通するリセット操作は案内されていないため、他の機器のボタン操作を流用しないでください。
使用機種の取扱説明書に従い、表示が続く場合はメーカーへ相談します。
エラー05が出たらフィルター交換が必要ですか?
必ず交換が必要とは限りません。
最初に糸くずフィルター、吸気フィルター、屋外の排湿吹き出し口を掃除します。
破れや変形がなく、掃除後もエラーが再発する場合は点検を依頼してください。
乾太くんのフィルターは水洗いできますか?
部品や型式によって異なるため、使用機種の取扱説明書を確認してください。
水洗いの記載がある部品を洗った場合は、完全に乾燥させてから取り付けます。
DPF-100AとDPF-100は同じ紙フィルターですか?
対応機種が異なる別製品です。
DPF-100AはRDT-31S・RDT-54S・RDT-80シリーズなどに対応し、DPF-100はRDT-30A・RDT-51SAなどの旧機種に対応します。
本体型番を確認してから購入してください。
RDT-93やRDT-63に紙フィルターを付けられますか?
リンナイ公式部品ページでは、RDT-93・RDT-63用の紙フィルターは掲載されていません。
専用のボックス型糸くずフィルターを取扱説明書に従って掃除してください。
乾太くん フィルターのまとめ

乾太くんの乾燥性能を保つには、糸くずフィルターと吸気フィルターの定期的な掃除が必要です。
糸くずフィルターは毎回、吸気フィルターは月1回程度を目安に手入れします。
- 糸くずフィルターは運転終了後に毎回掃除する
- 吸気フィルターは月1回程度確認する
- ランプが消えなくても他製品のリセット操作を使わない
- エラー05・90では排湿口まで確認する
- 高所の排湿口は自分で掃除しない
- 破れ・変形・落下があるフィルターは交換する
- 純正部品を本体型番と部品コードで照合する
- DPF-100AとDPF-100を取り違えない
フィルターを購入するときは、商品の見た目や「乾太くん対応」という表記だけで選ばず、本体型番と純正部品コードを照合してください。
掃除と再装着を行ってもランプやエラーが繰り返される場合は、本体や排湿経路を分解せず、リンナイまたは設置業者へ点検を依頼しましょう。


