乾太くんは、大風量の温風で衣類を動かしながら乾燥させるため、自然乾燥よりもシワが目立ちにくくなる場合があります。
ただし、すべての衣類がアイロン不要になるわけではありません。
衣類を詰め込みすぎた場合や、乾燥終了後に庫内へ入れたままにした場合は、かえって折りジワが残ることもあります。
綿、麻、レーヨン、ポリエステルなど、衣類の素材によっても仕上がりは異なります。
シワを軽減するポイントは、乾太くんへ入れる衣類を選び、ドラム内で動ける空間を確保し、乾燥後に形を整えることです。
「乾太くんへ入れればシワがなくなる」と考えず、衣類の素材と洗濯表示に合った使い方をしましょう。
記事のポイント
- 乾太くんのシワ軽減効果は衣類の素材や投入量で異なる
- 衣類を詰め込みすぎるとドラム内で広がりにくくなる
- 乾燥終了後は生活上可能な範囲で早めに取り出す
- 脱水後の衣類を1枚ずつほぐしてから乾燥する
- 乾燥禁止表示のある衣類はシワ対策以前に入れない
乾太くんでシワができる原因と衣類別の違い
乾太くんでシワが残る原因は、機器の乾燥性能だけではありません。
衣類の量、洗濯後の絡まり、素材、乾燥コース、取り出すタイミングが重なって仕上がりが変わります。
乾太くんにはシワを軽減する効果がある
乾太くんは、ドラムを回転させながら大風量の温風を衣類へ当てます。
衣類がドラム内で持ち上げられて落下することで、生地の絡まりがほぐれ、自然にシワが伸びやすくなる仕組みです。
リンナイの試験では、綿35%・ポリエステル65%のシャツでシワの軽減が確認されています。
シワがつきやすい綿100%の衣類についても、シワが少ない仕上がりになると案内されています。
ただし、この結果はメーカーの試験条件に基づくもので、すべての衣類や使用条件で同じ効果を保証するものではありません。
厚手の綿シャツ、麻製品、装飾の多い衣類などは、乾太くんを使用してもシワが残る場合があります。
タンブル乾燥禁止の表示がある衣類は、シワを伸ばす目的でも乾燥させないでください。
(参照:リンナイ公式で乾太くんのシワ軽減効果と現行モデルを確認する)
衣類の詰め込みすぎでシワが増えやすい
乾太くんのドラム内に衣類を多く入れすぎると、衣類が自由に動ける空間が少なくなります。
衣類同士が重なり、折れ曲がった状態のまま温風が当たると、その形がシワとして残りやすくなります。
温風も衣類全体へ行き渡りにくくなるため、乾きムラや乾燥時間の延長につながる可能性があります。

| ドラム内の状態 | 考えられる仕上がり |
|---|---|
| 衣類が動ける余裕がある | 温風が通りやすく、生地がほぐれやすい |
| 容量の上限近くまで入れている | 衣類の素材や大きさによっては動きにくくなる |
| タオルや厚手衣類を詰め込んでいる | 薄手衣類が押され、折りジワが残る場合がある |
| シーツと小物を一緒に入れている | シーツの内側へ小物が入り込み、絡まりやすい |
定格容量以内であっても、シワが気になる衣類を乾燥する日は量を少なめにすると、衣類が広がりやすくなります。
乾燥容量は「毎回その重量まで入れた方がよい」という意味ではありません。
タオル、シャツ、シーツなど、厚さや大きさが異なる衣類は分けることも検討しましょう。
乾燥終了後の放置で折りジワが残る
乾燥運転が終了すると、衣類はドラムの下部へ重なります。
温かい衣類が折れ曲がった状態で冷えると、その形がシワとして残ることがあります。
シャツ、薄手のズボン、綿素材の衣類は、折り目や重なりが目立ちやすい傾向があります。
一方で、「30分放置するとシワになる」「一晩置くと元に戻らない」といった一律の時間基準はありません。
放置後の仕上がりは、素材、衣類量、乾燥状態、コースによって変わります。
取り出しが遅れた場合の対応
- 衣類を1枚ずつ取り出す
- 両手で軽く振りさばく
- 襟・袖・裾を手で伸ばす
- ハンガーへ掛けて熱を逃がす
- 強いシワには霧吹きやスチーマーを使う
乾燥後に衣類を入れたままにした場合の注意点は、乾太くんの乾燥後に衣類を放置した場合の影響でも解説しています。
脱水後の絡まりをそのまま乾燥している
洗濯機の脱水が終わった衣類は、遠心力によって絡まったり、洗濯槽の壁面へ張り付いたりしています。
絡まった塊をそのまま乾太くんへ移すと、温風が内側まで届きにくくなります。
脱水時についた折れやねじれも、そのまま乾燥されるとシワとして残る場合があります。
乾太くんへ移す際は、衣類を1枚ずつ取り出して軽くほぐしましょう。

- 洗濯槽から衣類を1枚ずつ取り出す
- 袖やズボンの裾が裏返っていないか確認する
- タオルやシャツの折れを軽く伸ばす
- 衣類同士の絡まりをほどく
- ドラム内へ広げるように入れる
脱水時間を短くすれば、すべてのシワを防げるわけではありません。
脱水時間は衣類の洗濯表示や洗濯機のコースに合わせ、乾燥前のほぐし作業を加えることが現実的です。
素材によってシワのつきやすさが異なる
同じ量とコースで乾燥しても、素材が異なればシワの残り方も変わります。
シワになりやすい素材だけでなく、乾太くんで乾燥できない素材もあるため、洗濯表示を先に確認してください。

綿・麻・レーヨンなどの衣類
綿は吸水性が高く、洗濯や乾燥によって折りジワが残りやすい素材です。
特に綿100%のシャツや厚手のTシャツは、ポリエステル混紡よりもシワが目立つ場合があります。
麻やレーヨンを使った衣類は、縮みや形崩れのおそれがあるため、リンナイ公式FAQで乾燥を避ける衣類として挙げられています。
乾燥機の使用可否は、素材名だけでなく衣類の洗濯表示で判断してください。
ポリエステルや混紡素材の衣類
ポリエステルを含む混紡素材は、綿100%の衣類よりシワが目立ちにくい場合があります。
ノーアイロンシャツや形態安定シャツも、乾燥後に早めに取り出して形を整えると、仕上がりを保ちやすくなります。
ただし、ポリエステル製品でも、プリント、接着部分、ポリウレタン、装飾品が使われている場合があります。
「ポリエステルだから乾燥できる」と一律に判断せず、タンブル乾燥の表示を確認しましょう。
デリケート素材と乾燥禁止表示のある衣類
絹、ウール、皮革、ポリウレタンを使った衣類などは、熱や回転によって変色、縮み、形崩れが起こる可能性があります。
タンブル乾燥禁止、平干し、つり干しなどの表示がある場合は、表示された方法で乾かしてください。
デリケートコースを選んでも、乾燥禁止の表示を上書きすることはできません。
- タンブル乾燥禁止表示のある衣類
- 麻やレーヨンを使用した衣類
- ウール・絹・皮革製品
- ポリウレタンやレースを使用した衣類
- 接着したワッペンや発泡プリントがある衣類
- 刺しゅう・飾り・付属品が多い衣類
(参照:リンナイ公式FAQで乾太くんでは乾燥できない衣類を確認する)
素材別の縮みについては、乾太くんで縮みやすい衣類と対策も確認してください。
ワイシャツ・シーツは分けて乾燥する
ワイシャツとシーツは、乾太くんでシワが目立ちやすい代表的な衣類です。
小さな衣類と同じように入れるのではなく、それぞれの形や大きさに合った乾燥方法を選びます。

ワイシャツのシワを抑える方法
ワイシャツは、綿の割合が高いほどシワが残る場合があります。
タオル、デニム、厚手の衣類と一緒に乾燥すると、ワイシャツがほかの衣類に押されて折れ曲がりやすくなります。
- 脱水後に袖と身頃を広げる
- ワイシャツを少量に分ける
- 厚手のタオルやデニムと分ける
- 乾燥後は早めに取り出す
- 襟・前立て・袖口を手で整える
- ハンガーへ掛けて熱を逃がす
形態安定加工のあるシャツでも、商品によってタンブル乾燥の可否は異なります。
洗濯表示で乾燥可能と確認できない場合は、自然乾燥を選びましょう。
シーツや布団カバーのシワを抑える方法
シーツや布団カバーは面積が大きく、ドラム内で丸まりやすい衣類です。
小さな衣類を一緒に入れると、シーツの内側へ入り込んで塊になる場合があります。
シーツや布団カバーは、取扱説明書で認められた量を守り、ほかの衣類と分けて乾燥する方が絡まりを抑えやすくなります。
対応機種では、シーツ/毛布コースを使用します。
乾燥後は広げて取り出し、残った折りジワを手で伸ばしてから畳みましょう。
乾太くんのシワを軽減する使い方と直し方
乾太くんのシワ対策は、運転終了後だけではなく、洗濯機から移す段階から始まります。
投入量、衣類のほぐし方、コース、取り出すタイミングを見直し、素材に応じてスチーマーなども使い分けましょう。

乾燥前に衣類をほぐして量を調整する
シワを抑える基本は、衣類がドラム内で動ける空間を作ることです。
定格容量以内でも、タオルや厚手衣類が多い日は、量を分けた方が衣類が広がりやすくなります。
乾燥前の確認リスト
- 衣類の洗濯表示を確認した
- 絡まった衣類を1枚ずつほぐした
- 袖・裾・ポケットの裏返りを直した
- 厚手と薄手の衣類を分けた
- シーツの中へ小物が入っていない
- ドラム内へ詰め込みすぎていない
衣類を強く引っ張る必要はありません。
折れや絡まりを軽く整え、空気を含ませるようにドラムへ入れます。
衣類に合うコースと完了通知を活用する
乾太くんには、機種に応じて複数の乾燥コースが搭載されています。
標準コースだけでなく、衣類の厚さや素材に合うコースを選ぶことで、薄手衣類の過乾燥や大物の乾きムラを抑えやすくなります。
標準・デリケート・シーツ/毛布コース
| コース | 主な用途 | シワ対策での使い方 |
|---|---|---|
| 標準 | 日常の衣類 | 適量に分け、乾燥後に早めに取り出す |
| 厚物 | 厚手のタオルや衣類 | 薄手衣類と分けて過乾燥を避ける |
| デリケート | 熱に弱い衣類 | 衣類表示で乾燥可能な場合に限って使用する |
| シーツ/毛布 | 丸まりやすい大物 | 対応する量を守り、小物と分ける |
| タイマー | 追加乾燥など | 取扱説明書で認められた用途と時間で使う |
搭載コースは型式によって異なります。
旧型やスタンダードタイプを使用している場合は、本体型番に対応した取扱説明書を確認してください。
デラックスタイプの完了通知
現行デラックスタイプの屋内設置仕様は、リンナイアプリへ登録できます。
スマートフォンで乾燥の残り時間を確認し、運転完了の通知を受け取れるため、取り出し忘れを防ぐ方法の一つになります。
アプリから乾太くん本体を操作する機能ではありません。
軒下設置仕様はアプリ連携に対応していないため、使用機種の仕様を確認してください。
完了通知はシワを自動で防ぐ機能ではなく、乾燥後に早く取り出すための補助機能です。
乾燥後は早めに取り出して形を整える
乾燥が終わったら、生活上可能な範囲で早めに衣類を取り出します。
衣類が温かいうちに形を整えると、冷えてから固まった折りジワより直しやすくなります。

- ドラムが停止したことを確認する
- 衣類を1枚ずつ取り出す
- 両手で軽く振りさばく
- 襟・袖・裾を手で伸ばす
- シャツやズボンはハンガーへ掛ける
- 完全に冷めてから畳む
無理に強く引っ張ると、縫い目や伸縮素材を傷める可能性があります。
軽く振って形を整える程度にとどめてください。
できたシワを直す方法と補助用品
乾燥後にシワが残った場合は、生地へ少量の水分を戻し、素材に合う温度で形を整えます。
熱に弱い素材や乾燥禁止の衣類へ、再び乾太くんの温風を当てる方法は避けましょう。
霧吹きや衣類スチーマーで直す
軽いシワは、霧吹きで少量の水をかけ、手で形を整えてハンガーへ掛けると目立ちにくくなる場合があります。
襟、前立て、袖口などの強いシワには、衣類スチーマーやスチームアイロンが便利です。
- 衣類のアイロン表示を確認する
- 素材に適した温度へ設定する
- プリントや接着部分へ高温を当てない
- ポリウレタンや装飾部分は熱へ注意する
- 使用後は湿気を飛ばしてから収納する
\乾燥後に残った襟や袖のシワを整える/
柔軟剤シートを使用するときの注意点
乾燥機用の柔軟剤シートは、静電気や衣類同士の摩擦、絡まりを抑える目的で使われる製品です。
使用によってシワが完全になくなるとは限りません。
リンナイ公式FAQでは、市販の柔軟仕上げシートを乾太くんで使用しても製品上の問題はないと案内しています。
ただし、排気トップからシートのにおいが出る場合があり、使用枚数や対象衣類はシートメーカーの表示に従う必要があります。
- 温風乾燥機に対応する商品を選ぶ
- 商品表示の使用枚数を守る
- 香りが排気口から出る可能性を考慮する
- 柔軟剤を避ける衣類には使用しない
- 使用済みシートの扱いは商品表示に従う
\静電気や衣類の絡まり対策に使える商品を確認/
詳しい選び方は、乾太くんで柔軟剤シートを使う方法と注意点で解説しています。
乾太くんのシワに関するよくある質問
乾太くんなら衣類がシワになりませんか?
大風量によってシワが軽減される場合はありますが、すべての衣類がシワなしになるわけではありません。
素材、投入量、脱水後の絡まり、取り出すタイミングによって仕上がりが変わります。
乾太くんでシワが増える一番の原因は何ですか?
原因を一つに限定することはできません。
衣類の詰め込みすぎ、脱水後の絡まり、乾燥後の放置、素材に合わない乾燥が主な確認項目です。
乾太くんへ入れる量を減らすとシワはなくなりますか?
衣類がドラム内で動きやすくなるため、シワを軽減しやすくなります。
ただし、綿や麻など素材自体がシワになりやすい場合は、量を減らしてもシワが残ることがあります。
ワイシャツを乾太くんへ入れても大丈夫ですか?
洗濯表示でタンブル乾燥が認められているワイシャツなら乾燥できます。
少量に分け、厚手の衣類と混ぜず、乾燥後に早めに取り出して襟や袖を整えましょう。
乾燥後に一晩放置したシワは直せますか?
軽いシワは霧吹きで湿らせ、形を整えてハンガーへ掛けると目立ちにくくなる場合があります。
強い折りジワは、衣類表示に合う温度のスチーマーやアイロンで整えてください。
デリケートコースならシワになりませんか?
デリケートコースは熱量を抑えて乾燥するコースですが、シワを完全に防ぐ機能ではありません。
また、タンブル乾燥禁止の衣類を乾燥可能にするコースでもありません。
柔軟剤シートでシワを防げますか?
静電気や衣類の絡まりを抑える補助になる場合はありますが、シワがなくなるとは限りません。
温風乾燥に対応する商品を選び、使用枚数と対象衣類は商品表示に従ってください。
乾太くんのシワ対策まとめ

乾太くんは、大風量で衣類を動かしながら乾燥させるため、衣類によってはシワが目立ちにくくなります。
一方で、衣類の詰め込みすぎ、脱水後の絡まり、乾燥後の放置、素材の違いによってシワが残ることもあります。
- 衣類のタンブル乾燥表示を確認する
- シワが気になる日は衣類量を少なめにする
- 脱水後の衣類を1枚ずつほぐす
- 厚手・薄手・大物を必要に応じて分ける
- 衣類に合ったコースを選ぶ
- 乾燥終了後は生活上可能な範囲で早めに取り出す
- 温かいうちに軽く振りさばいて形を整える
- 残ったシワは霧吹きやスチーマーで直す
- 柔軟剤シートは商品表示に従って使用する
乾太くんのシワ軽減効果には素材や使用条件による差があるため、アイロンが不要になると一律に考えないことが大切です。
普段着やタオルは乾太くんへ、強いシワを避けたいシャツやデリケート衣類は自然乾燥へ分けるなど、衣類に合わせて使い分けましょう。



