ある日突然、我が家の家事の要である乾太くんが動かなくなり、操作パネルに「61」という数字が点滅しているのを見たとき、私は目の前が真っ暗になるような感覚に襲われました。
毎日当たり前のようにふわふわに乾かしてくれていた相棒が止まってしまうと、コインランドリーへの往復や部屋干しの臭い対策など、一気に家事の負担が増えてしまいますよね。
すぐに修理業者に電話しようとスマホを手に取りましたが、ふと「これって自分で直せないのかな?」と思い立ち、徹底的に調べてみることにしました。
すると、意外にも多くのユーザーが自分でベルト交換を行っており、修理費用も大幅に抑えられることがわかったのです。
この記事では、私が実際に体験したエラー61のトラブルシューティングから、Amazonでの正しい部品の探し方、そして機械いじりがそれほど得意ではない私でもできた交換手順まで、失敗しないためのポイントを余すところなくお伝えします。
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記事のポイント
- エラー61が表示される原因であるファンベルト切れのメカニズム
- メーカー修理を依頼した場合とDIYで対応した場合のリアルな費用差
- Amazonや楽天で失敗せずに純正部品「057-030-000」を入手する方法
- 写真がないと不安な方にも伝わる裏蓋の外し方と交換手順の詳細
乾太くんのベルト交換が必要なエラー61
乾太くんを使用しているユーザーの間で、最も恐れられているトラブルの一つが「エラー61」ではないでしょうか。洗濯物は濡れたまま、乾燥機はうんともすんとも言わない状況は本当にストレスが溜まります。
しかし、このエラーは故障の中でも原因が非常に明確で、対処法も確立されている部類に入ります。まずは、なぜこのエラーが表示されるのか、その裏側にある仕組みと、修理にかかる費用の現実について、私のリサーチと実体験を基に詳しく解説していきます。
エラー61の原因とファンベルト切れ
乾太くんの操作パネルに「61」が表示された場合、その原因の9割以上は機器の背面に設置されている「ファンベルト(丸ベルト)」の切断にあると言っても過言ではありません。
このエラーコード61は、メーカーの定義では「ファン回転検知装置の作動」や「排温ファン回転異常」を指します。
乾太くんはガスで温めた空気をドラム内に送り込み、湿った空気を外部へ排気することで衣類を乾燥させていますが、この空気の流れを作る重要なパーツが「排湿ファン」です。
なぜ電源を入れ直しても直らないのか
多くの家電製品は、調子が悪いときにコンセントを抜き差ししてリセットすると直ることがありますよね。私も最初はそれを試しました。
しかし、エラー61の場合は、何度電源を入れ直しても、一時的に動くような音がした後、すぐにまた「ピーッ」という警告音と共にエラー表示に戻ってしまいます。
これは、ソフトウェアのバグや一時的な誤作動ではなく、「ベルトが物理的に切れている」からです。モーターは一生懸命回ろうとしているのですが、動力をファンに伝えるためのベルトが切れてしまっているため、ファンが回りません。
すると、ファンの回転数を監視しているセンサー(回転検知装置)が「モーターに電気を送っているのに、ファンが回っていない!これは異常だ!」と判断し、安全のためにガスの燃焼を強制的に停止させるのです。
経年劣化は避けられない運命
このファンベルトは、透明や乳白色をしたウレタン樹脂で作られています。新品の時は適度な弾力があるのですが、長期間の使用による熱と張力、そして空気中の水分による加水分解によって、徐々に硬化し、脆くなっていきます。
これはタイヤや輪ゴムと同じで、消耗品である以上、どんなに丁寧に使っていても避けることのできない経年劣化です。

業者に依頼した場合の修理費用
「原因はわかったけれど、やっぱりガス機器を自分で分解するのは怖い」と感じる方も多いはずです。もちろん、安全と安心をお金で買うという意味で、プロに依頼するのは間違いなく正解の一つです。
では、実際にメーカーやガス会社、販売店に修理を依頼した場合、どのくらいの出費を覚悟しなければならないのでしょうか。私が調べた修理費用の相場内訳は以下の通りです。
| 項目 | 費用の目安 | 内容 |
| 部品代 | 約1,000円〜1,500円 | ファンベルト(丸ベルト)の実費 |
| 技術料 | 約8,000円〜10,000円 | 修理担当者の作業工賃 |
| 出張費 | 約3,000円〜5,000円 | 自宅までの交通費や出張経費 |
| 合計 | 約12,000円〜20,000円 | 支払い総額(税抜) |
いかがでしょうか。部品代そのものは千円ちょっとにも関わらず、人件費や出張費が加わることで、総額では1万5千円以上かかってしまうケースがほとんどです。特に、土日祝日の対応や、遠方からの出張となるとさらに費用が嵩む場合もあります。
一方で、自分で部品を取り寄せて交換する場合(DIY)にかかる費用は、基本的に「部品代+送料」のみです。ネット通販で購入すれば、送料込みで2,000円〜2,500円程度で済みます。
つまり、自分で直す手間とリスクを引き受けることで、約13,000円〜15,000円もの節約になるのです。この金額があれば、家族で美味しい焼肉を食べに行ったり、新しい洗剤を大量に買い溜めしたりできますよね。
この圧倒的なコストパフォーマンスこそが、多くのユーザーがDIY修理に挑戦する最大の動機となっています。
寿命や異音などの故障の前兆
ベルトはいきなり「ブチッ」と切れることもありますが、多くの場合は完全に切れる前に何らかのサインを出しています。これを見逃さずに早めに対処できれば、洗濯物が溜まって困り果てる事態を防ぐことができます。
聞き逃してはいけない「異音」のサイン
最も分かりやすい前兆は「音」の変化です。普段は「ゴーッ」という風切り音と衣類が舞う音が中心ですが、ベルトが劣化してくると以下のような異音が混じり始めます。
- 「キュルキュル」「キーキー」:ベルトが伸びて緩くなり、プーリー(滑車)との間で滑っている音です。車のファンベルト鳴きと同じような甲高い音が特徴です。
- 「パタン、パタン」:ベルトの一部が裂けかけていて、回転するたびにどこかに当たっている音かもしれません。
- 「ガタガタ」「ブーン」:ファン自体の軸がブレている可能性もありますが、ベルトの張力が不均一になることで振動が増えている場合もあります。
これらの音が聞こえ始めたら、ベルトの寿命が近づいている証拠です。「まだ動いているから大丈夫」と放置せず、この段階で交換用ベルトを注文しておくことを強くおすすめします。
乾燥時間の延長もサインの一つ
また、音だけでなく「最近なんだか乾きが悪いな」と感じる場合も要注意です。ベルトが滑ってファンの回転数が落ちると、排気能力が低下し、乾燥効率が悪くなります。フィルター掃除をしても乾燥時間が長引く場合は、ベルトの劣化を疑ってみてください。
ドラムが回らない症状との違い
ここで非常に重要なのが、不具合の原因が本当に「ファンベルト」なのかどうかを見極めることです。乾太くんには、今回解説しているファンベルトとは別に、衣類を入れるドラム自体を回転させるための「ドラムベルト」という部品も存在します。
ユーザーがよく混同してしまうのが、この2つのベルトの違いです。
症状によるベルトの見分け方
- 症状A:エラー61が出る / ドラムは回ろうとするが温風が出ない / ピーッという警告音で止まる
→ ファンベルト(丸ベルト)の切れ・脱落が原因の可能性大。
→ 今回の記事で解説している交換対象です。 - 症状B:エラー62やエラー45が出る / ドラムが全く回らない / ゴムの焼けたような臭いがする
→ ドラムベルト(Vベルト)の切れ・スリップが原因の可能性大。
→ 今回のファンベルト交換では直りません。
特にエラーコードは正直です。もし表示されているコードが「61」ではなく、ドラム回転異常を示す「45」や、燃焼異常(立ち消え)を示す「62」などの場合は、ファンベルト以外の原因(ドラムベルト切れ、基板故障、点火プラグ不良など)が考えられます。
ご自身のエラーコードが何を意味するのか、まずはメーカーの公式サイト等で正確に確認することをお勧めします。
(出典:リンナイ公式サイト『Q&A(よくあるお問い合わせ) エラーコード一覧』)
自分で修理する際のリスク
「よし、じゃあ自分でやってみよう!」と意気込む前に、DIY修理に伴うリスクについても正しく理解しておく責任があります。乾太くんは単なる家電ではなく、ガスという可燃性燃料を使用する機器だからです。
1. 感電のリスク
内部には100Vの電圧がかかっています。電源プラグを差したまま作業をして誤って端子に触れると、感電する恐れがあります。作業前には必ずコンセントを抜くこと。これは絶対のルールです。
2. 機器破損のリスク
分解作業中にネジを紛失したり、プラスチックのツメを折ってしまったり、配線を挟み込んで断線させてしまったりするリスクがあります。特に、配線を元通りに戻さないと、ショートや火災の原因になることもあり得ます。
3. 怪我のリスク
乾太くんの背面パネルや内部の金属フレームは、端面が鋭利になっていることがあります。素手で作業をすると指をスパッと切ってしまうことがあるため、軍手の着用は必須です。
自己責任の原則
DIYでの修理はメーカー保証の対象外となる行為です。万が一、修理に失敗して症状が悪化したり、事故が起きたりしても、メーカーや誰も責任を取ってくれません。不安な方は、無理をせずプロの修理業者に依頼してください。
Amazonで解決する乾太くんのベルト交換
リスクを十分に理解し、それでも「コストを抑えたい」「自分で直してみたい」と決断された方へ。
ここからは、具体的な解決策として、Amazonなどのネット通販を活用した部品調達と、実際の交換手順について、初心者の方にもわかりやすくステップバイステップで解説します。準備さえしっかりすれば、決して不可能な作業ではありません。
純正の丸ベルトや互換品の選び方
修理の第一歩は、正しい部品を入手することです。ここで間違った部品を買ってしまうと、すべてが水の泡になります。
純正品番「057-030-000」を探せ
家庭用として普及している主要な乾太くん(RDT-52S, RDT-54S, RDT-30, RDT-50シリーズなど)の多くで採用されているファンベルトの純正品番は、「057-030-000」です。この品番は、リンナイの部品供給サイトや取扱説明書(の分解図)などで確認できます。
このベルトは、透明または乳白色のウレタン素材でできており、断面が丸い形状をしています。最初からリング状に繋がった状態(エンドレス加工済み)で販売されているため、届いたらそのまま取り付けるだけでOKです。
機種による違いに注意
ただし、業務用モデル(RDT-80など)や、かなり古い機種の場合、ベルトのサイズ(長さや太さ)が異なる可能性があります。購入前には必ず、商品ページに記載されている「適合機種一覧」にご自宅の乾太くんの型番が含まれているかを確認してください。
型番は、本体の前面パネルや側面のシールに記載されています。
部品はAmazonや楽天で購入可能
昔なら、メーカーのサービスセンターに電話して部品を取り寄せたり、ガス屋さんに頼んで持ってきてもらったりする必要がありましたが、今は便利な時代です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで、この純正部品が普通に販売されています。検索窓に「乾太くん 丸ベルト 057-030-000」と入力してみてください。いくつかのショップがヒットするはずです。
- 価格帯:送料込みで1,500円〜2,500円程度が相場です。
- 納期:Amazonプライム対応商品や「あすつく」対応ショップなら、注文の翌日や翌々日にはポストに届きます。
洗濯物が乾かせない不便な期間を1日でも短くするために、在庫があり、かつ発送が早いショップを選ぶのがポイントです。多少の価格差よりも、納期の早さを優先した方が精神衛生上良いと私は思います。
裏蓋を外して交換する手順と掃除
部品が手元に届いたら、いよいよ交換作業の本番です。落ち着いて作業すれば、所要時間は30分〜1時間程度です。
用意するもの
- プラスドライバー:一般的な2番サイズ。柄が長めのものが使いやすいです。
- 軍手:怪我防止のため必須。
- 掃除機:内部のホコリを吸い取るため。隙間ノズルがあると便利。
- 雑巾またはウェットティッシュ:ファンの汚れを拭き取るため。
- 懐中電灯(スマホのライトでも可):奥の方が見えにくいため。
手順1:安全確保と本体の移動
まず、電源プラグをコンセントから抜きます。そして、念のためにガス栓を閉めます(ファンベルト交換だけならガス配管を外す必要がない場合が多いですが、安全第一です)。
次に、本体の裏側にアクセスできるようにします。専用台の上に置かれている場合、本体を少し手前に引き出す必要があるかもしれません。乾太くんは30kg〜40kgと非常に重いので、二人で作業するか、足場をしっかり確保して転落事故に十分注意してください。
手順2:裏蓋(バックパネル)を開ける
本体背面にある多数のネジをドライバーで外していきます。ネジは小さくて転がりやすいので、小皿やマグネットトレーに入れて紛失を防ぎましょう。ネジを全て外すと、鉄板のパネルが外れます。端で手を切らないよう慎重に外してください。
手順3:切れたベルトの回収と内部清掃
パネルを開けると、モーターやファンが見えます。エラー61が出ているなら、プーリー(滑車)から外れたベルトが底に落ちているか、軸に絡まっているはずです。これを回収します。
そして、ここで絶対にやってほしいのが「内部の掃除」です。パネルを開けると驚くと思いますが、内部には衣類から出た綿ボコリ(リント)が大量に積もっていることがあります。
これが溜まると火災の原因にもなりかねません。掃除機を使って、手の届く範囲のホコリを徹底的に吸い取りましょう。これだけでも乾太くんの寿命が延びます。
内部のメンテナンスについては、以下の記事でも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
手順4:新しいベルトの取り付け
新しいベルトを掛けます。順番としては、まずモーター側の小さなプーリー(軸)にベルトを掛け、次にファン側の大きなプーリーに掛けます。
新品のベルトは少しきつめに作られているので、手で引っ張りながら、ファンをゆっくり回して自転車のチェーンを掛けるような要領で装着します。指を挟まないように注意してください。ベルトがプーリーの溝にしっかり収まり、ねじれていないことを確認します。
手順5:動作確認と復旧
パネルを閉じる前に、手でファンを回してみて、スムーズに回転するか、ベルトが外れないかを確認します。問題なければ、パネルを元通りにネジ止めします。
最後に、電源プラグを差し、ガス栓を開けて、試運転を行います。エラー61が表示されず、ファンが回って温風が出れば修理完了です!
バンコードで代用する方法
ネットで検索していると、純正品ではなく「バンコード」という工業用ベルトを使って修理している記事を見かけることがあります。バンコードとは、必要な長さにカットし、断面を熱で溶かして接合することで自由なサイズのベルトを作れる製品です。
バンコードを使えば、メートル単価は数百円と非常に安く済みます。しかし、私は一般の方にはあまりお勧めしません。理由は以下の通りです。
- 接合が難しい:ライターや半田ごてで断面を均一に溶かし、真っ直ぐに接着するにはコツが要ります。接合が甘いと、運転中にすぐに切れてしまいます。
- バリ処理が必要:接合部分にはみ出した溶けた樹脂(バリ)を綺麗に削らないと、プーリーを通るたびにガタンガタンと振動や異音の原因になります。
- 長さ調整がシビア:短すぎると軸に負担がかかり、長すぎるとスリップします。
DIYの楽しさを求めるなら良い挑戦ですが、「早く確実に直したい」という目的であれば、最初から輪になっている純正部品(057-030-000)を買う方が、失敗のリスクがなく、結果的に安上がりで早道だと私は思います。
乾太くんのベルト交換に関するまとめ
乾太くんが動かなくなった時の絶望感は計り知れませんが、エラー61であれば、高額な修理費を払わなくても自分で解決できる可能性が高いトラブルです。最後に今回のポイントを整理します。
- エラー61の正体:ファンベルト(丸ベルト)の切断による回転異常。
- 費用のメリット:DIYなら約2,000円で済み、業者依頼(約1.5万〜2万円)に比べて圧倒的に安い。
- 部品の入手:Amazonや楽天で純正品番「057-030-000」を購入するのが最も確実で早い。
- 作業のコツ:裏蓋を開けるついでに内部のホコリ掃除を行うことで、機器を長持ちさせられる。
- 安全第一:必ずコンセントを抜き、無理だと思ったらプロに頼む勇気を持つこと。
自分でベルトを交換して再び乾太くんが動き出した時の、「やった!」という達成感と、またふわふわのタオルが使える安堵感は格別です。
もし同じトラブルでお困りの方がいらっしゃれば、安全にはくれぐれも注意した上で、この記事を参考にチャレンジしてみてください。あなたの乾太くんが、元気よく復活することを願っています!
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