乾太くんの導入を検討されている方にとって、どうしてもネックになってしまうのが「初期費用の高さ」ですよね。本体代金に加えて工事費もかさむため、総額の見積もりを見て「うっ…」と絶句してしまった経験、私にもあります。
「乾太くん 設置 自分で」と検索して、少しでもコストを抑える方法はないかと必死にリサーチされているそのお気持ち、痛いほどよくわかります。しかし、結論から申し上げますと、ガスの接続工事を無資格の個人が行うことは法律で固く禁じられており、非常に危険です。
とはいえ、全てを業者さんに丸投げする必要はありません。自分ができる準備とプロに任せるべき工事を賢く切り分けることで、安全性を確保しながら導入費用を大幅に節約することは十分に可能です。
この記事では、DIYの限界とリスクを正しく理解しつつ、コストダウンを実現するための具体的なステップをご紹介します。
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記事のポイント
- 完全なDIY設置が法律的に不可能である具体的な理由
- 自分で手配して費用を抑える施主支給の賢いやり方
- 設置工事のみを依頼できる優良な業者の探し方
- 安全にコストダウンを実現するハーフDIYの実践手順
乾太くんの設置を自分でする前に知るべきリスク
「日曜大工には自信があるし、Youtubeで解説動画も見つけたからなんとかなるだろう」。そんな安易な考えでガス機器の設置に挑むのは、正直言ってあまりに危険ですし、失うものが大きすぎます。
ここでは、なぜ乾太くんの完全DIYが推奨されないのか、その法的な背景と、実際に作業する際に直面する技術的なハードルについて、私なりの視点で詳しく解説していきたいと思います。
工事に必要な資格や法律の制限
まず大前提として、ガスの接続工事を行うには国家資格が必要です。「自分の家だから自己責任でいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、ガス漏れによる爆発事故は近隣住民をも巻き込む大惨事になりかねないため、法律で厳格に規制されているのです。
具体的には、都市ガス(13A等)を使用している場合、「ガス消費機器設置工事監督者(特監法)」の監督下で作業を行うか、「内管工事士」などの資格が必要となります。
また、プロパンガス(LPG)の場合は「液化石油ガス設備士」という資格が必須です。これらの資格を持たない一般の方が、工具を使ってガス管を分岐させたり、ガス栓を増設したりする行為は明確な法律違反となります。
ネット上の掲示板などでは、「ガスコードで繋ぐだけなら資格はいらないのでは?」という議論をたまに見かけます。
確かに、「既に適切な位置にカチット式のガスコンセント(接続口)がある場合」に限り、ガスコードを接続する作業はユーザー自身で行っても問題ありません。これは、ガスファンヒーターを繋ぐのと同じ感覚ですね。
しかし、乾太くんを新しく設置する場合、都合よく洗面脱衣所の天井付近や洗濯機の裏にガス栓が来ているケースは極めて稀です。壁の中や床下からガス配管を延長し、新しくガス栓(コック)を取り付ける「増設工事」が必要になるケースがほとんどでしょう。
この増設工事こそが、有資格者でなければ絶対に触れてはいけない領域なのです。
無資格施工の最大のリスク
もし無資格でDIY工事を行い、接続不良でガス漏れや火災事故を起こしてしまった場合、火災保険が適用されない可能性が極めて高いです。「重過失」とみなされるためです。家族の命と財産、そして近隣の方々の安全を守るためにも、ガス接続工事だけは絶対にプロに任せてください。
また、ガス機器の設置に関する資格制度については、経済産業省や関連団体が定めるガイドラインに詳細が記されています。安全確保のためのルールがいかに細かいかを知ると、素人が手を出してはいけない理由がよくわかります。(出典:経済産業省 産業構造審議会 保安・消費生活用製品安全分科会 ガス安全小委員会『ガス機器設置技能資格制度の概要』)
排湿管や窓パネルを自作する方法
乾太くんの最大の特徴であり、設置の難所とも言えるのが、衣類から出た湿気を屋外に排出する「排湿管(ダクト)」の設置です。通常は、建物の外壁に直径80mm〜100mm程度の穴を開ける「コア抜き」という工事を行って排湿筒を通します。
この「コア抜き」をDIYで行うのは、家の寿命を縮める行為になりかねません。壁の中には、家の強度を支える「筋交い(すじかい)」や「柱」、電気配線などが通っています。
建築図面を正しく読み解く知識と、壁裏センサーなどの専用工具がない状態で穴を開けると、誤って筋交いを切断してしまう恐れがあるのです。
また、開けた穴の防水処理(コーキング)が甘いと、そこから雨水が壁内に浸入し、断熱材を腐らせたり、カビの原因になったりします。
そこで、壁に穴を開けたくないDIY派の方が検討するのが「窓パネル」の活用です。これは、窓のサッシレールを利用してパネルをはめ込み、そこに排湿管を通す方法です。これなら壁を傷つけませんし、賃貸住宅でも導入のハードルが下がります。
純正の窓パネルセット(約2〜3万円)を購入するのが一番確実ですが、ホームセンターでプラダン(プラスチックダンボール)や断熱材を買ってきて、数千円で自作される強者もいらっしゃいます。
ただし、自作窓パネルには以下のデメリットがあることを覚悟しておく必要があります。
- 気密性の低下:隙間風が入ってきやすく、冬場の洗面所が寒くなる。
- 防犯上のリスク:窓の鍵(クレセント錠)がかからなくなるため、補助錠での対策が必須。
- 虫の侵入:隙間処理が甘いと、夏場に蚊やゴキブリの侵入経路になる。
自作する場合は、見た目の美しさだけでなく、パッキン材を使って隙間を徹底的に埋める工夫と、サッシ用のウインドロックなどを併用した防犯対策が欠かせません。
設置台をDIYで組み立てる手順
法的な規制がなく、かつコスト削減効果が見込める「ハーフDIY」のハイライトが、この設置台の組み立てです。リンナイ純正の専用台(高・中・低)は、実はバラバラのパーツ状態で届く「組み立て式」なのです。
通常、工事当日に業者さんがこの組み立てを行うと、作業費として数千円〜1万円程度が見積もりに加算されることがあります。あるいは、「標準工事費」に含まれていても、その分作業時間が長引きます。
私が強くおすすめしたいのは、専用台をネットで安く購入し、工事日までに自分で組み立てておくことです。
組み立てに必要なのはプラスドライバー1本だけ。ただ、ネジの本数が多く、鉄製のパーツはそこそこ重いので、電動ドライバー(インパクトドライバー)があると作業が劇的に楽になります。男性一人でも組み立て可能ですが、二人で作業すればより安全です。
DIY組み立てのコツ
専用台を組み立てる際は、設置場所(洗面所など)ではなく、広いリビングなどで組み立てるのがおすすめです。ただし、完成品は結構な大きさになるので、洗面所のドアを通るかどうか、事前に幅を確認しておきましょう。もしドア幅がギリギリなら、洗面所で組み立てるか、一部のパーツを外した状態で搬入する必要があります。
また、設置場所の床が水平でない場合もあるため、四隅のボルトの本締めは、実際に設置場所に置いてから行う「仮組み」の状態にしておくのがプロっぽいです。
業者さんが来た時に「台は組んであります!微調整だけお願いします!」と伝えれば、作業がスムーズに進み、業者さんの心象も良くなるはずです。
ブログに見る自己設置の失敗事例
「自分でやった方が安いし、愛着も湧く!」そんなポジティブな動機でDIY設置に挑戦し、結果的に後悔してしまった事例が、個人のブログやSNSには数多く報告されています。ここでは、よくある失敗パターンを分析し、同じ轍を踏まないための教訓にしましょう。
※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください。
| 失敗内容 | 原因とリスク |
| 排湿管からの水漏れ | ダクトの勾配(傾き)を逆に設置してしまい、冬場に管内で発生した結露水や、外から入った雨水が機器内部に逆流。基板がショートして故障。 |
| 乾燥時間が長い・乾かない | 排湿管を無理に長く延長しすぎたり、曲がり角(エルボ)を多用しすぎたりして「排気抵抗」が増加。空気がうまく抜けず、乾燥効率が激減した。 |
| メーカー保証対象外 | 故障した際にメーカーサービスを呼んだところ、「施工不良(設置基準を満たしていない)」と判定され、保証期間内にもかかわらず有償修理となった。 |
| 運転音がうるさすぎる | 固定が甘く、ドラムの回転に合わせて台全体がガタガタと振動。壁と接触して振動音が家中に響く事態に。 |
特に恐ろしいのが3つ目の「保証対象外」のリスクです。リンナイの保証規定には、取扱説明書や施工説明書に従った正常な設置が行われていることが保証の前提条件として明記されています。
例えば、DIYで設置した排湿管の継ぎ目から水が漏れて本体が壊れた場合、それは「製品の欠陥」ではなく「ユーザーの施工ミス」とみなされます。数万円の工事費をケチった結果、十数万円の本体を買い直す羽目になっては、まさに「安物買いの銭失い」です。
このリスクヘッジのためにも、重要部分はプロに任せるのが賢明なのです。
振動や騒音対策も自分で行う
乾太くんは、ガスで火を燃やしながら、ファンで空気を送り、重い洗濯物が入ったドラムを回転させる機械です。どうしても「振動」と「音」は発生します。
特に木造住宅の2階設置や、洗濯機の上に専用台で設置する場合、床の剛性が足りないと振動が響きやすくなります。ここはDIYで対策可能な領域です。設置工事が始まる前に、以下のアイテムを準備しておきましょう。
- 防振ゴム・パッド:設置台の足元に敷くことで、床への振動伝達をカットします。ホームセンターで数百円で売っている黒いゴム板でも効果があります。
- 洗濯機用かさ上げ台(ふんばるマン等):本来は洗濯機の下に敷くものですが、設置台の足の下に敷くことで振動を吸収し、さらに掃除もしやすくなります。
- 壁との離隔確保:設置時に業者さんに頼んで、壁から数センチ離して固定してもらいましょう。本体が壁に触れていると、振動がダイレクトに壁を伝わって隣の部屋に響きます。
また、屋外の排気口(フード)から出る「ゴー」という排気音がお隣さんの迷惑になりそうな場合は、オプション部材の「静音パイプフード」を選定するのも有効です。
これはDIYというより部材選びの話ですが、自分で発注する(施主支給する)なら自由に選べるメリットがあります。
乾太くんの設置を自分で手配して費用を抑える
さて、ここからがいよいよ本題です。危険な工事作業そのものを自分でするのではなく、「機器の調達」と「業者の手配」というマネジメント業務を自分で行うことで、トータルコストを劇的に下げる「施主支給+分離発注」の具体的な方法をご紹介します。
設置にかかる費用の内訳と相場
まず、敵を知る(?)ために、通常ルートである「大手ガス会社やリフォーム会社への一括依頼」の費用構造を分解してみましょう。一般的に、乾太くんの導入には以下の3つの費用がかかります。
- 本体価格:乾太くん本体の代金
- 部材費:専用台、排湿管セット、ガスコードなどのパーツ代
- 工事費:ガス配管工事、穴あけ、取り付け作業の人件費
一括依頼の場合、本体と部材は「定価」か「定価の10%OFF」程度で提示されることが多く、工事費も含めた総額は25万〜30万円ほどになるのが相場です。しかし、費用の内訳をよく見ると、「本体価格」と「部材費」に凄まじい削減の余地があることに気づきます。
Amazonで本体を購入し施主支給
実は、乾太くん本体はAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのネット通販で誰でも簡単に購入できます。そして驚くべきことに、ネット市場では定価の30%〜40%OFFという破格の値段で取引されているのです。
例えば、人気のデラックスタイプ(9kgモデル)の定価が約24万円だとすると、ネット最安値圏では15万円台〜16万円台で見つかることも珍しくありません。
※ガスコードは別売りなので、長さに合わせたものを忘れずにカートに入れてください
これだけで、なんと約8万〜9万円もの節約になります。「施主支給(せしゅしきゅう)」とは、この安く買った商品を施主(あなた)が用意し、取り付け工事だけを業者にお願いするスタイルのことです。ネットで購入する際は、以下の2点を指差し確認してください。
また、ネット通販の場合は「軒先渡し(玄関前での受け渡し)」が基本です。2階への搬入などは配送業者がやってくれないことが多いので、自分で運ぶか、工事当日に業者さんに手伝ってもらう(要事前相談)必要があります。
くらしのマーケットで業者を探す
「本体は安く買えるのはわかったけど、肝心の取り付けは誰に頼めばいいの?」ここが最大の悩みどころですよね。大手ガス会社は、自社で機器を買わないと工事をしてくれないケースがあります。
そこで活用したいのが、「くらしのマーケット」や「ミツモア」といった職人マッチングサイトです。ここでは「ガス衣類乾燥機の設置」や「ガス栓増設」に対応できる地元のプロを、口コミや料金で比較して探すことができます。
検索する際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 保有資格の明記:「ガス消費機器設置工事監督者」や「液化石油ガス設備士」などの資格を持っているか。プロフィール欄や写真で証明書を公開している人は信頼できます。
- 施主支給への対応:「本体はお客様ご用意でOK」と明記されているか。
- ガス栓増設の可否:単なる取り付け(入れ替え)だけでなく、ガス配管の工事ができる業者かどうか。
メッセージ機能を使って、「本体と専用台、排湿管セットは自分で用意します。設置とガス栓の増設工事をお願いしたいのですが、可能でしょうか?」と事前に相談し、見積もりを取るのが成功の鍵です。
設置のみ依頼する場合の見積もり
では、工事のみを依頼した場合の費用感はどれくらいになるのでしょうか。私のリサーチと実際の経験則では、以下の項目が必要になります。
※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください。
| 工事項目 | 費用の目安 | 備考 |
| 基本設置工賃 | 20,000円〜30,000円 | 本体の搬入、設置台への固定、試運転など。 |
| ガス栓増設工事 | 15,000円〜25,000円 | 配管の長さや分岐場所による。床下作業などは追加費用。 |
| コア抜き・排湿管接続 | 10,000円〜20,000円 | 壁の材質(サイディング、モルタル等)や穴の数による。 |
| 諸経費・出張費 | 5,000円〜10,000円 | 駐車代や部材処分費など。 |
| 合計目安 | 50,000円〜85,000円 | 設置環境により変動あり。 |
工事費だけで見ると、おおよそ5万円〜8万円程度が相場と言えそうです。ここに、自分で安く調達した本体代(約16万円)と部材代(約3万円)を足すと、総額で約24万円〜27万円。
定価ベースの一括依頼(約30万円オーバー)と比較すると、数万円から場合によっては10万円近く安くなる計算です。
もちろん、業者さんとのやり取りや部材の手配などの「手間」はかかりますが、その労働の対価として数万円が浮くと考えれば、時給換算でかなり割の良い仕事だと思いませんか?
乾太くんの設置を自分でする方法のまとめ
「乾太くん 設置 自分で」と検索され、この記事にたどり着いた賢明な皆さんに、私がたどり着いた最終的な結論をお伝えします。
この「ハーフDIY」スタイルこそが、法的なリスクや事故のリスクを回避しつつ、最も経済的に乾太くんを導入する最適解だと私は確信しています。
浮いたお金で、乾燥機にかけられる上質なタオルを買い揃えたり、家族で美味しい焼肉を食べに行ったりする方が、よっぽど幸せな「乾太くんライフ」のスタートになるはずです。ぜひ、賢い導入方法で、家事革命を起こしてくださいね!
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