乾太くんは、対応する機種を選び、メーカーが指定する条件を満たせば、ベランダや軒下などへ屋外設置できます。
ただし、屋外対応ではないデラックスタイプを置いたり、屋根のない場所へ雨ざらしで設置したりすることはできません。
屋外設置によって排湿筒を通す大きな壁穴を省ける場合がありますが、ガス栓や電源がなければ別の設備工事が必要です。
この記事では、屋外設置できる機種、雨や排湿への対策、ガス・電源工事、マンションで確認したい条件を解説します。
記事のポイント
- 屋外へ設置できるかは機種の仕様で決まる
- 屋根やひさしがあり直接雨のかからない場所が基本
- 屋外設置でもガスと電源の工事が必要になる
- マンションでは購入前に管理規約と使用許可を確認する
乾太くんを屋外設置する条件
乾太くんは、同じ容量や外観でも屋外対応の可否が異なる場合があります。
販売ページに「乾太くん」と書かれているだけで判断せず、型式、接続方式、付属部材、設置場所の条件まで確認してください。
屋外設置できる機種の基本
乾太くんの屋外対応は、スタンダード、屋内用デラックス、軒下設置用デラックスで異なります。
特にデラックスタイプは、型式末尾に「NTU」が付く軒下設置用モデルと、屋内専用モデルを区別しなければなりません。
| タイプ | 主な型式 | 屋外設置 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | RDT-80・54S・31S系 | 条件付きで可能 | ネジ接続タイプ、軒やひさし、排湿トップが必要 |
| 屋内用デラックス | RDT-93・RDT-63系 | 不可 | 屋内専用として設置する |
| 軒下用デラックス | RDT-93NTU・RDT-63NTU | 可能 | 雨や水が直接かからない軒下へ設置する |
同じ9kgや6kgのデラックスタイプでも、RDT-93とRDT-93NTU、RDT-63とRDT-63NTUでは屋外対応が異なります。
中古品やネット通販では、商品名よりも本体ラベルや型式欄を確認してください。
屋外対応機種は、雨ざらしの場所へ自由に置ける完全防水製品ではありません。
軒やひさし、設置位置、保護カバーなどの条件を満たす必要があります。
スタンダードタイプの条件
スタンダードタイプは、条件を満たせばベランダや軒下へ設置できます。
屋外へ設置する本体は、リンナイが案内するネジ接続タイプを選びます。
本体の上方には軒やひさしのような屋根が必要で、機器へ直接雨や水がかからない場所を確保してください。
乾燥時に発生する水蒸気を機器上部から排出するため、別売の排湿トップDT-54NFも取り付けます。
機器全体が軒先から45度の範囲である雨線内に収まる場合は、保護カバーなしで使用できると案内されています。
ただし、汚れや風雨による影響を抑えるため、雨線内でも本体保護カバーの使用が推奨されています。
雨線内に収まらない場合は、対応する本体保護カバーが必要です。

スタンダードタイプは、容量だけでなくガス仕様、接続方式、カバーの対応型式を確認して選びましょう。
軒下用デラックスの特徴
デラックスタイプには、2025年4月に発売された軒下設置用モデルがあります。
9kgのRDT-93NTUと6kgのRDT-63NTUが対象です。
雨や水が直接かからないベランダ、テラス、デッキ、外廊下などの軒下へ設置できるよう、防水性に配慮した設計が採用されています。
本体保護カバーと排湿トップが付属するため、スタンダードタイプのようにそれぞれを別途選ぶ必要はありません。
本体保護カバーは前面をめくって衣類を出し入れでき、条件に沿って取り付ければカバー前面を閉じた状態でも運転できます。
一方、屋外では無線LANが届きにくいことを想定しているため、軒下設置用モデルはスマートフォン連携に対応していません。
フィルターは手前から取り出せるボックス型で、マイルド、シーツ・毛布、花粉ケアなどのコースを利用できます。
型式末尾の「NTU」を確認し、屋内専用モデルと取り違えないことが重要です。
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ガス種、型式、付属品、販売元、配送条件、設置工事の手配方法を確認してから購入してください。
屋内用デラックスは置けない
通常のデラックスタイプであるRDT-93・RDT-63シリーズは、屋内専用です。
屋根があるベランダや、保護カバーを用意した場所であっても、屋外対応型式でなければ設置できません。
本体保護カバーは、屋内専用モデルを屋外対応へ変更するための部材ではありません。
操作パネルや内部の電装部品に雨水や湿気が入ると、漏電、感電、火災、機器故障につながる可能性があります。
ネット通販や中古販売では、「デラックス」「9kg」「6kg」といった容量だけで掲載されている場合があります。
商品説明に「ベランダ設置可能」と書かれていても、型式がRDT-93NTUまたはRDT-63NTUであるかを確認してください。
屋内用モデルを自己判断で屋外へ移設しないでください。
既存機器を移設したい場合も、型式と設置条件を施工業者へ確認しましょう。
ドアの開閉方向、操作パネルの位置、専用台の適合も型式ごとに確認が必要です。
雨・電源・ガス栓を確認する
屋外対応機種を選んでも、設置場所へ直接雨が吹き込む場合や、足元が不安定な場合は設置できない可能性があります。
軒の深さだけで判断せず、横殴りの雨、屋根からの雨だれ、散水、排水、積雪なども確認してください。
本体は水平で安定した専用台や棚へ固定し、型式ごとに指定された離隔距離を確保します。
デラックスタイプは上面と左右に各3cm以上、スタンダードタイプは各4.5cm以上が防火上必要な離隔距離の目安です。
実際には扉の開閉、洗濯物の出し入れ、カバーの操作、点検に必要な空間も確保してください。
屋外設置でも、乾太くんを動かすためのガスと電源は必要です。
設置場所にガス栓がなければ、既存配管からの延長や新しいガス栓の設置を検討します。
ベランダにガス給湯器がある場合は、建物と設備の条件によって、給湯器付近の配管から乾太くん用のガス管を延長できることがあります。
コンセントやアース設備がない場合は、屋外環境に適した電気設備を電気工事士へ施工してもらいます。
ガス管の分岐、ガス栓の増設、機器接続、コンセントの新設をDIYで行わないでください。
必要な資格や登録はガス種と工事範囲で異なるため、対応できる施工会社へ依頼します。

ガス配管の内訳や見積もり項目は、乾太くんのガス工事費用と追加工事で詳しく解説しています。
(参考:東京ガス公式「乾太くんの設置方法」)
スタンダードタイプの保護部材は、本体型式ごとに対応品が異なります。
カバーと排湿トップは、施工会社へ本体型式との適合を確認してから購入してください。
乾太くんの屋外設置で注意する点
屋外設置は室内スペースを使わず、排湿用の大きな壁穴を避けやすい方法です。
一方で、排湿の方向、マンションの規約、近隣への音や水蒸気など、屋内設置とは異なる確認事項があります。
排湿と壁穴工事の考え方
屋内設置では、衣類から発生した湿気を排湿筒で屋外へ出すため、外壁へ比較的大きな開口を設けることがあります。
屋外対応機種では、本体上部の排湿トップから直接屋外へ水蒸気を排出できるため、排湿筒を通すための大きな壁穴を省ける可能性があります。
ただし、「屋外設置なら壁穴工事が一切なくなる」とは限りません。
屋外にガス栓やコンセントがなければ、ガス管や電気配線を通すために建物へ小さな開口を設ける場合があります。
既存の給湯器、エアコン配管、屋外コンセントなどを利用できるかは、現地調査で判断します。
また、屋外だから水蒸気が自然に消えると考え、指定された排湿トップを省略してはいけません。
排湿トップには、発生した水蒸気を適切に排出し、雨水が機器へ入りにくくする役割があります。
虫が気になる場合でも、細かい防虫網や指定外のフードを排湿口へ追加すると、布ぼこりが詰まり、排湿を妨げる可能性があります。
排湿トップの位置と向きは、隣家の窓、給気口、外壁、自宅の開口部へ水蒸気が集中しないよう計画します。
マンションと賃貸の確認事項
マンションのベランダは、居住者だけが使う場所に見えても、共用部分として管理されていることがあります。
乾太くん本体を購入する前に、管理規約を読み、管理会社や管理組合から設置許可を得てください。
確認せずに本体や専用台を置くと、規約違反として撤去や原状回復を求められる可能性があります。
ベランダでは、隔て板、避難ハッチ、通路などの避難設備をふさがないことも重要です。
必要な通路幅や設置可能範囲は、建物の構造、管理規約、自治体の基準によって異なります。
一律の寸法だけで判断せず、寸法入りの設置図を管理会社へ提出して確認しましょう。
賃貸住宅では、管理会社だけでなく、建物所有者の工事許可が必要になる場合があります。
ガス栓やコンセントを増設する場合は、退去時の原状回復条件も確認してください。
- ベランダへの設備設置が認められているか
- 対象機種と専用台を置ける寸法があるか
- 避難設備と通行を妨げないか
- ガス栓と電源を新設できるか
- 排湿が隣戸へ向かわないか
- 工事申請書や図面が必要か
管理組合の許可があっても、機器の設置基準を満たしていなければ設置できません。
管理上の許可とメーカーの技術条件を両方確認してください。
騒音・振動・排気への配慮
屋外設置では、本体の運転音や排湿音が室内の壁で遮られにくく、周囲へ伝わりやすくなります。
音の感じ方は、機種、衣類の種類、専用台の固定、建物の構造、隣家との距離、時間帯によって変わります。
一律のデシベル値だけで、近所迷惑になるかどうかを判断することはできません。
リンナイも、多量の水蒸気や音などが隣家の迷惑になる場所では使用しないよう案内しています。
排湿トップを隣家の窓、玄関、給気口の正面へ向けない配置を検討してください。
柔軟剤や洗剤の香りを含んだ水蒸気が流れることもあるため、住宅が密集している場所では排湿方向への配慮が必要です。

振動を抑えるには、適合する専用台を水平な場所へ正しく固定し、本体のがたつきをなくします。
市販の防振材を追加すると、材質や厚みによっては本体が不安定になる可能性があります。
防振材を使用したい場合は、専用台の固定方法を含めて施工業者へ確認しましょう。
- 深夜や早朝の使用を避ける
- 排湿トップを隣家の開口部へ向けない
- 本体と専用台を水平に固定する
- 衣類の金具やファスナーによる音も確認する
- 設置前に近隣住宅との距離を確認する
音や排湿によるトラブルの防ぎ方は、乾太くんが近所迷惑にならないための対策でも整理しています。
費用と業者選びのポイント
屋外設置の費用は、本体価格だけでは決まりません。
設置する機種、専用台、排湿トップ、保護カバー、ガス配管、電源工事、搬入、固定、試運転などを合計して比較します。
屋内用の排湿筒工事を省けても、屋外までガス管を長く延長したり、コンセントを新設したりすると追加費用がかかります。

エアコン室外機の上を利用する場合は、対応する専用台DS-80BSFを使用できるか確認します。
室外機の寸法、メンテナンス空間、排気、振動、壁との距離によっては併設できません。
見積もりでは、次の項目を分けて確認しましょう。
- 屋外対応本体とガス仕様
- 本体保護カバーと排湿トップ
- 専用台と固定工事
- ガス栓の増設と配管延長
- コンセントとアース工事
- 搬入・試運転・工事保証
業者へは、屋外対応機種の施工経験、ガス工事の対応範囲、電気工事の手配、マンション申請への対応を確認してください。
工事会社の比較項目は、乾太くんの設置業者を選ぶポイントでも解説しています。
\ ガス・電源・設置台をまとめて相談する/
※地域や工事内容で紹介がない場合があります
リショップナビは住宅リフォーム会社の紹介サービスです。
乾太くん専門業者の紹介を保証するサービスではありません。
地域や工事内容によっては、屋外設置へ対応できる会社が紹介されない場合があります。
乾太くんの屋外設置に関する質問
乾太くんを屋外設置できるのは全機種ですか?
全機種ではありません。
スタンダードタイプは条件付きで設置でき、デラックスタイプはRDT-93NTU・RDT-63NTUが軒下設置用です。
屋内用のRDT-93・RDT-63シリーズは屋外へ設置できません。
乾太くんを屋外設置するなら屋根なしでも使えますか?
屋根のない雨ざらしの場所へ設置することはできません。
雨や水が直接かからない軒下やひさしのある場所が基本です。
保護カバーは、屋根や設置条件を不要にするための完全防水設備ではありません。
乾太くんを屋外設置すれば壁穴工事は不要ですか?
排湿筒を通すための大きな壁穴は省ける可能性があります。
ただし、屋外にガス栓や電源がなければ、配管や配線を通す工事が必要になる場合があります。
壁穴の有無は現地の設備状況を調査してから判断します。
乾太くんを屋外設置してマンションで使えますか?
管理規約と設置条件を満たせば、設置できる可能性があります。
ベランダの使用許可、避難設備、ガス栓、電源、排湿方向を購入前に確認してください。
管理会社や管理組合へ無断で設置しないでください。
乾太くんの屋外設置まとめ

乾太くんは、対応機種と設置基準を守れば、ベランダや軒下などへ屋外設置できます。
スタンダードタイプでは、ネジ接続タイプ、軒やひさし、排湿トップが基本条件です。
本体が雨線内に収まらない場合は、型式に合う本体保護カバーも必要です。
デラックスタイプを屋外へ置く場合は、軒下設置用のRDT-93NTUまたはRDT-63NTUを選びます。
屋内用のRDT-93・RDT-63へカバーを追加しても、屋外対応にはなりません。
- 型式と屋外対応の可否を確認する
- 直接雨がかからない軒下を選ぶ
- 指定された排湿トップやカバーを使用する
- ガス栓と電源の工事内容を確認する
- 近隣への音と水蒸気の方向を確認する
- マンションでは管理上の許可を先に取る
屋外設置によって排湿用の大きな壁穴を省ける場合がありますが、すべての工事が不要になるわけではありません。
本体を購入する前に現地調査を受け、ガス、電源、雨、排湿、専用台、管理規約をまとめて確認してください。
Amazonで本体や部材を購入する場合も、施工会社から対応型式と必要部材の指定を受けてから手配しましょう。
正確な情報は各メーカー・公式サイトでご確認ください。


