乾太くんは、都市ガスを利用している住宅にも設置できます。
ただし、都市ガス用とLPガス用は燃焼部品の仕様が異なるため、購入時に自宅のガス種に合った製品を指定する必要があります。
リンナイ製品は型式だけではガス種を判別できない場合があり、同じ型式でも都市ガス用とLPガス用が用意されています。
設置前には、ガス種、ガス栓、排湿経路、電源、設置スペースを確認し、ガス事業者や施工会社による現地調査を受けることが大切です。
記事のポイント
- 型式が同じでも都市ガス用とLPガス用は別仕様
- 注文時は型式に加えてガス種の指定が必要
- ガス栓がなくても条件によっては増設できる
- 設置工事の範囲によって相談先や必要な資格が異なる
乾太くんを都市ガスで使う前の確認事項
最初に確認したいのは、住宅へ供給されているガスの種類と、購入する乾太くんのガス仕様です。
ここを間違えると正常に燃焼せず、故障や事故につながるおそれがあります。
型式だけでガス種は判別できない
乾太くんを選ぶときは、製品の型式だけを見て都市ガス用かLPガス用かを判断しないでください。
リンナイは、同じ型式について都市ガス用とLPガス用を用意しており、注文時に型式とガス種の両方を指定するよう案内しています。
例えば、商品ページにRDT-54SやRDT-93などの型式が記載されていても、その型式だけでは対応するガス種を確定できません。
同じ型式が掲載されていても、1台の本体が都市ガスとLPガスの両方にそのまま対応するわけではありません。
購入時は必ず「都市ガス用」または「LPガス用」の指定を確認してください。
ネット通販や中古品では、商品名にガス種が明記されていなかったり、説明欄と現物の仕様が一致していなかったりする可能性があります。
注文前には販売店へガス種を確認し、到着後も本体の銘板やラベルを確認してから設置を依頼しましょう。
ガス種の見分け方については、リンナイ公式のガス種に関する案内でも確認できます。
都市ガス用とLPガス用の違い
都市ガスとLPガスでは、ガスの成分、供給圧力、発熱量などが異なります。
乾太くんの外観や基本機能が同じでも、内部のノズルや燃焼に関係する部品は、使用するガスに合わせて設定されています。
そのため、LPガス用の乾太くんを都市ガスへ接続したり、都市ガス用をLPガスへ接続したりすることはできません。
| 確認項目 | 都市ガス用 | LPガス用 |
|---|---|---|
| 供給方法 | 道路などの導管から供給 | ボンベやバルクから供給 |
| 購入時の指定 | 12A・13Aなどを確認 | LPG用を指定 |
| 型式表示 | 同じ型式が使われる場合あり | 同じ型式が使われる場合あり |
| そのまま相互利用 | 不可 | 不可 |
ガス種が合わない機器は使用しないことが大前提です。
誤って購入した場合は、電源を入れたりガスへ接続したりせず、販売店やリンナイへ相談してください。
本体価格が安くても、ガス種が違えば設置できないため、価格だけで商品を選ぶのは避けた方が安全です。
自宅のガス種を確認する方法
自宅のガス種が分からない場合は、まずガス料金の請求書や契約中のガス会社のマイページを確認しましょう。
「都市ガス」「13A」「12A」「LPガス」「LPG」などの記載から判断できます。
ガスメーターや現在使用しているガス機器の銘板に、ガス種が表示されている場合もあります。
- ガス料金の請求書や検針票を見る
- ガス会社の契約情報を確認する
- 既存ガス機器の銘板を見る
- 契約中のガス会社へ問い合わせる

製品を注文する前に、契約中のガス会社へ自宅のガス種を確認する方法が確実です。
都市ガスであっても供給区域によって種類が異なる可能性があるため、自己判断だけで注文しないようにしましょう。
オール電化住宅などで現在ガス契約がない場合は、都市ガスの供給区域かどうかも確認する必要があります。
前面道路に都市ガスの本管があっても、敷地内への引き込みや宅内配管に別途工事が必要になる場合があります。
ガスを使用していない住宅への導入については、乾太くんをオール電化住宅へ導入する条件も参考にしてください。
ガス種変更はメーカーへ相談する
引っ越しなどによりガス種が変わる場合は、所有している乾太くんのガス種変更を相談できることがあります。
リンナイは、対応部品を供給できる商品であれば、都市ガス用からLPガス用、またはLPガス用から都市ガス用への変更が可能と案内しています。
ただし、ガス種変更は保証期間内でも有償です。
古い機種では交換部品の供給が終了しており、変更できない可能性もあります。
ガス種変更は、燃焼に関係する部品の交換や調整を伴います。
利用者自身による分解や部品交換は行わず、リンナイや正規の修理・サービス窓口へ相談してください。
リンナイの案内では、部品の準備に通常1週間から2週間ほど必要とされています。
引っ越し先でも継続使用したい場合は、移転直前ではなく余裕を持って型式、製造年、現在のガス種を伝えましょう。
改造費用は機種や必要部品によって異なるため、固定金額ではなく個別見積もりで確認する必要があります。
都市ガスで選べる現行シリーズ
リンナイの家庭用乾太くんには、デラックスタイプとスタンダードタイプがあります。
公式サイトでは、デラックスタイプとしてRDT-93・63シリーズ、スタンダードタイプとしてRDT-80・54S・31Sシリーズが案内されています。
それぞれ乾燥容量、操作パネルの位置、奥行き、使用できるコースなどが異なります。
型式や容量を決めたあとも、注文時には都市ガス用であることを販売店へ伝えてください。
同じシリーズでも、屋内用と軒下で使用できる仕様、操作部の位置などが異なる場合があります。
現在のラインアップは変更される可能性があるため、購入時点のリンナイ公式商品ページやカタログで確認しましょう。
モデルごとの違いは、乾太くんの現行モデルと選び方でも詳しく解説しています。
乾太くんを都市ガスで設置する流れと費用
都市ガス用の乾太くんを選んだだけでは、すぐに使用できるとは限りません。
設置場所の近くにガス栓、電源、排湿経路を確保できるかを確認し、必要な工事を見積もってもらいます。

ガス栓がある場合の導入手順
設置予定場所の近くに使用可能な都市ガス栓と100V電源がある場合でも、最初に現地調査を依頼するのが安全です。
乾太くんを屋内へ設置する場合は、衣類から出る湿気を屋外へ排出する排湿筒が必要です。
ガス栓だけでなく、外壁までの排湿経路や壁へ穴を開けられるかも確認しなければなりません。
- 設置する機種とガス種を決める
- 本体と専用台を置ける寸法を測る
- ガス栓と電源の位置を確認する
- 排湿筒を屋外へ出せるか確認する
- 販売店や施工会社へ現地調査を依頼する
本体を購入する前に、設置可能かどうかと工事費を確認してください。
先に本体を購入すると、設置不可やガス種間違い、施主支給非対応などの問題が起こる可能性があります。
既存住宅への設置では、ガス管、排湿筒、専用台をまとめて確認できる施工会社へ相談すると、必要な工事を整理しやすくなります。
後付け工事の全体像は、乾太くんを後付けする場合の工事内容でも確認できます。
ガス栓の増設と新規引き込み
設置場所にガス栓がない場合は、既存配管からガス栓を増設する方法と、都市ガス自体を新しく引き込む方法があります。
両者は工事範囲、期間、費用が大きく異なります。
既存配管から増設する場合
すでにキッチンや給湯器で都市ガスを利用している住宅では、既存配管から洗面所などへガス管を延長できる場合があります。
東京ガスも、設置場所や現在のガス機器などの条件が合えば、乾太くん用のガス栓を増設できると案内しています。
配管距離、床下や屋外を通せるか、露出配管になるかによって費用が変わります。

都市ガスを新規に引く場合
オール電化住宅やLPガス住宅から都市ガスへ変更する場合は、前面道路の本管状況を確認します。
本管から敷地内への引き込み、ガスメーター、宅内配管、ガス栓の工事が必要になることがあります。
道路や敷地の条件によっては、調査や申請に時間がかかり、都市ガスを引き込めない場合もあります。
乾太くんだけを設置するために都市ガスを新設する場合は、機器代だけで判断せず、基本料金や配管工事も含めて検討しましょう。
ガス工事の内訳については、乾太くんのガス工事で必要になる費用も参考になります。
設置工事で確認する安全条件
乾太くんの設置では、ガス接続だけでなく、排湿、防火、電源、転倒や落下防止などを確認する必要があります。
リンナイは、本体と壁や棚などの可燃物との間に、防火上必要な離隔距離を確保するよう案内しています。
屋内設置では排湿筒を屋外へ通し、浴室など高温多湿になる場所や、直接雨がかかる場所は避けなければなりません。
- 本体周囲の離隔距離
- 排湿筒を屋外へ出せる経路
- 専用台や棚の強度と固定
- 100V電源とアースの位置
- 扉の開閉と洗濯物を出し入れする空間
設置条件はモデルや設置方法によって異なるため、リンナイ公式の設置時の注意点を確認してください。
ガス機器の接続と、既存ガス管からガス栓を増設する内管工事では、作業範囲が異なります。
必要な資格や登録は工事内容によって異なるため、契約中のガス会社や認定施工店へ依頼してください。
施工資格のない利用者が、ガス配管や機器内部を自己判断で加工することは避けましょう。
電源位置については、乾太くんのコンセント位置と設置高さも参考にしてください。
工事費用と相談先の選び方
乾太くんの導入費用は、本体価格だけでなく、設置場所の条件によって変わります。
ガス栓がすでにある住宅と、配管増設や壁の穴あけが必要な住宅では、工事費に大きな差が出ます。
- 乾太くん本体
- 専用台や収納ユニット
- ガス栓とガス配管
- 排湿筒と壁貫通工事
- 電源やアースの増設
- 造作棚や洗面所リフォーム
見積もりを比較するときは、総額だけでなく、含まれている工事項目、保証、追加費用の条件を確認してください。
本体の販売店と工事会社が別になる場合は、製品保証と工事保証の窓口も確認しておきましょう。
費用の内訳は、乾太くんの本体価格と設置費用の考え方でも整理しています。
乾太くんの設置とあわせて、洗面所やランドリールームのリフォームを具体的に検討している方は、対応できるリフォーム会社を比較する方法があります。
地域や工事内容によっては、乾太くんの設置に対応できる会社が紹介されない場合があります。
\ 設置工事を相談できる会社を比較する/
乾太くんを都市ガスで使うよくある質問
乾太くんを都市ガスで使うにはガス栓が必要ですか?
乾太くんの設置場所付近には、対応するガス栓が必要です。
ガス栓がない場合でも、既存配管から増設できる可能性があるため、販売店やガス会社へ現地調査を依頼してください。
ガス栓だけでなく、電源と排湿経路も同時に確認しましょう。
乾太くんの都市ガス用とLPガス用は型式で見分けられますか?
型式だけでは都市ガス用とLPガス用を見分けられない場合があります。
注文時の商品仕様と本体銘板に記載されたガス種を確認してください。
同じ型式でも、都市ガス用とLPガス用をそのまま相互利用することはできません。
LPガス用の乾太くんを都市ガス用へ変更できますか?
対応部品が供給できる機種であれば、ガス種変更を相談できます。
保証期間内でも有償となり、古い機種では部品を用意できない場合があります。
型式と製造年を確認して、リンナイのお客様センターへ相談してください。
乾太くんを都市ガスで使う工事は自分でできますか?
ガス配管、ガス機器の接続、電源増設などを自己判断で行うことは避けてください。
工事内容ごとに必要な資格や登録が異なるため、ガス会社や施工会社へ依頼してください。
本体内部の改造やガス種変更も、利用者自身では行わないでください。
乾太くんを都市ガスで使うまとめ
乾太くんは、都市ガスを使用している住宅にも設置できます。
ただし、同じ型式でも都市ガス用とLPガス用が用意されているため、型式だけで判断してはいけません。
購入時には自宅のガス種を確認し、都市ガス用であることを販売店へ明確に伝えましょう。
すでに設置場所の近くにガス栓があっても、排湿筒、電源、設置スペース、防火上の離隔距離を確認する必要があります。
ガス栓がない場合は、既存配管から増設できることがあります。
都市ガス自体を新しく引き込む場合は、道路の本管状況や敷地条件によって、工事期間と費用が大きく変わります。
LPガス用の機器を都市ガス環境で使いたい場合は、そのまま接続せず、リンナイへガス種変更が可能か確認してください。
設置工事は、契約中のガス会社、リンナイ製品を扱う販売店、対応する施工会社へ相談することが大切です。
正確な情報は各メーカー・公式サイトでご確認ください。






