LPガス(プロパンガス)を1か月に10m³使ったときの請求額は、2026年9月30日調査の全国平均で9,815円です。
乾太くんのプロパンガス料金が高くなるかどうかは、乾太くんそのものより、契約している従量単価で決まります。
LPガスは販売会社が料金を決める自由料金で、同じ量を使っても家によって請求額が違うためです。
6kgの乾太くんを毎日1回使うと、LPガスの使用量は月に約4m³増える計算になります。
増える分の負担を小さくしたいなら、検針票の金額を地域の平均と比べ、高ければ契約を見直すのが順当な進め方です。
記事のポイント
- 乾太くんで増えるのは従量料金で、6kgを毎日使うと月約4m³
- 同じ使用量の請求額を地域の平均と比べると高いかが分かる
- 2025年4月から検針票に設備料金が分けて書かれている
- 賃貸や分譲マンションは自分だけで会社を変えられない
乾太くんで増えるプロパンガス料金の目安
乾太くんを入れたあとの請求額を考えるときは、料金のどの部分が増えるのかを先に押さえておくと計算がぶれません。
ここでは、料金の内訳と、乾燥1回で使うLPガスの量を順に見ていきます。
増えるのは従量料金の部分
LPガスの料金は、次の3つの部分で組み立てられています。
- 基本料金:使った量に関係なく毎月かかる料金
- 従量料金:使ったガスの量(m³)に単価をかけた料金
- 設備料金:ガス設備などの費用を分けて示す料金で、賃貸向けの契約では「該当なし」になる
給湯器やコンロですでにLPガスを使っている家なら、乾太くんを使っても基本料金は変わりません。
乾燥の回数に合わせて増えるのは、従量料金の部分です。

反対に、オール電化の家などで乾太くんのためにLPガスを新しく契約する場合は、毎月の基本料金も新たにかかります。
ガスを使う量が少なくても基本料金は毎月発生するので、乾燥の費用とは別に固定の負担として見込んでおく必要があります。
ガスのない家で乾太くんを使う方法と費用は、オール電化の家で乾太くんを使う条件をまとめた記事で説明しています。
6kgを毎日使うと月に約4m³増える
リンナイは、デラックスタイプの6kg(RDT-63)と9kg(RDT-93)について、LPガスで使ったときの1回の費用を公表しています。
6kgはガス代85円と電気代11円で1回96円、9kgはガス代133円と電気代16円で1回149円です。
この金額は、LPガスの単価を5.9円/MJ(石油情報センターの令和4年度のデータ)、電気を31円/kWhとして計算されています。
試験の条件は、綿50%・化繊50%の衣類を脱水度70%にして、標準コースで1日1回乾かすというものです。
ガス代を単価で割り戻すと、1回に使うガスの熱量は6kgで約14.4MJ、9kgで約22.5MJになります。
LPガスは1m³あたり102MJの熱量があるので、使う量に直すと次の表のとおりです。
表は、リンナイの試験と同じ衣類の量・脱水度・標準コースで使った場合の当サイト試算です(2026年10月に計算)。
衣類の量や脱水の具合、室温によって、実際に使うガスの量は増えたり減ったりします。
リンナイの「1回96円」は令和4年度の単価で計算されているため、今の単価に置き換えると金額は変わります。
2026年9月の全国平均から出した単価(使用量が1m³増えるごとに約727円)で計算すると、6kgのガス代は1回約103円、毎日使って月約3,100円です。
9kgでは、1回約161円、毎日使って月約4,800円になります。
どちらも基本料金と電気代を含まない、ガスの従量料金だけの目安です。
実際に増える額は契約の単価で上下するので、まず自分の単価を知ることが出発点になります。
エネピの公式サイトでは、郵便番号や世帯人数、おおよその月額を入れて、金額の目安を確かめられます。
プロパンガス料金の地域相場(2026年9月)
自分の料金が高いかどうかを判断するには、比べる相手として地域の平均を知っておく必要があります。
LPガスと都市ガスを比べるときの注意点もあわせて押さえておきましょう。
地域別の平均請求額と追加1m³の目安
石油情報センターは、家庭でLPガスを5・10・20・50m³使ったときの請求額の平均を、地域ごとに毎月公表しています(出典:石油情報センター 価格情報)。
公表される金額は基本料金と消費税を含んだ請求額で、基本料金と従量単価を分けた数字は出ていません。
そこで下の表では、20m³と10m³の請求額の差を10で割り、使用量が1m³増えたときにかかる額の目安を出しています。
| 地域 | 10m³の請求額 | 20m³の請求額 | 追加1m³の目安 | 6kgを毎日使ったときの増加(月) |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 11,672円 | 20,256円 | 約858円 | 約3,600円 |
| 東北 | 10,785円 | 18,945円 | 約816円 | 約3,500円 |
| 関東 | 9,254円 | 16,273円 | 約702円 | 約3,000円 |
| 中部 | 9,700円 | 16,863円 | 約716円 | 約3,000円 |
| 近畿 | 9,439円 | 16,311円 | 約687円 | 約2,900円 |
| 中国 | 10,210円 | 17,688円 | 約748円 | 約3,200円 |
| 四国 | 9,439円 | 16,266円 | 約683円 | 約2,900円 |
| 九州・沖縄 | 9,734円 | 16,730円 | 約700円 | 約3,000円 |
| 全国 | 9,815円 | 17,081円 | 約727円 | 約3,100円 |
請求額は2026年9月30日調査の速報値で、追加1m³の目安と6kgの増加額は当サイトの試算です(2026年10月に計算)。
6kgの増加額は、前の章の約4.2m³に各地域の目安をかけたもので、基本料金と電気代は含みません。
10m³の請求額で見ると、北海道・東北・中国が高く、関東・近畿・四国は低めです。
10m³の請求額を10で割った約980円を1m³の単価と考えると、基本料金まで含んでしまうため高く見えます。
比べるときは「10m³使ったときの請求額」どうしか、追加1m³の目安どうしで比べると、ずれが出にくくなります。
料金は上がる傾向にあり、全国の10m³の請求額は2025年9月末の9,205円から、2026年9月末には9,815円になりました。
1年で約610円、率にして約6.6%の値上がりです。
特に2026年4月末の9,284円から8月末の9,822円までは、毎月上がっています。
都市ガスとは熱量をそろえて比べる
LPガスと都市ガスは、1m³あたりの熱量が大きく違います。
経済産業省の資料では、LPガスが102MJ、都市ガス(13A)が45MJで、LPガスは同じ体積で約2.3倍の熱を出します。
そのため「1m³あたり何円か」を並べると、LPガスが実際より高く見えてしまいます。
熱量1MJあたりの単価にそろえると、LPガスの全国平均の目安(追加1m³あたり約727円)は約7.1円/MJです。
東京ガスの一般料金(B表)は、2026年11月検針分の単位料金176.09円/m³を45MJで割って、約3.9円/MJになります。
熱量でそろえても、LPガスは東京ガスの約1.8倍という計算です(当サイト試算)。
同じ乾太くんでも、どちらのガスを使うかで毎月の費用に差が出るのはこのためです。
都市ガスとLPガスそれぞれで1回・1か月にかかる費用は、乾太くんのガス代と電気代を1回・月額で試算した記事で比べています。
自宅のプロパンガス料金が高いか確かめる手順
地域の平均が分かったら、手元の検針票と並べて自分の料金を確かめます。
確かめる順番は次のとおりです。
- 検針票で、その月の使用量(m³)と請求額を確かめる
- 基本料金・従量料金・設備料金の内訳と、従量単価が書かれているかを見る
- 単価が書かれていなければ、請求額から基本料金と設備料金を引き、使用量で割って概算する
- 使用量が10m³や20m³に近い月の請求額を、地域の平均と比べる
- 出した従量単価を、地域の「追加1m³の目安」と比べる
使用量がちょうど10m³や20m³になる月はまれなので、近い月の請求額や、概算した単価で比べるのが現実的です。

割引などが入っている月は、概算した単価が実際の単価とずれることがあります。
使用量が多いほど単価が下がる段階制の料金表を使う会社もあるため、契約の料金表があれば一緒に確かめてください。
比べた結果、同じくらいの使用量で地域の平均より明らかに高い場合は、ほかの会社の料金と比べてみる価値があります。
乾太くんを毎日使う家ほど従量料金の割合が大きくなるので、単価の差がそのまま毎月の差になって表れます。
今の単価が地域の平均より高いと分かった場合は、同じ地域で契約できる会社の料金を比べる方法があります。
切り替えられる会社や料金は、地域や住まいの契約状況によって変わります。
\ 地域の平均より高かったら /
※契約できるプランは使用状況で変わります
プロパンガス料金が高くなりやすい理由
LPガスの料金に家ごとの差が出やすいのには、料金の決まり方と、業界の古い商慣行が関わっています。
理由を知っておくと、検針票のどこを見ればよいかも分かりやすくなります。
会社ごとに料金を決める自由料金
LPガスは、販売する会社が基本料金と従量単価を決める自由料金です。
販売事業者は全国に1万6,381者あり(2022年12月末時点)、同じ地域でも契約先によって請求額が変わります。
一般には、ボンベの配送や保安点検の手間、事業者の規模が小さいことも、料金が高くなる理由に挙げられます。
ただし、それらが料金をどれだけ押し上げているかは、公的な数字では示されていません。
自由料金なので、今の会社の単価が地域の平均より高くても、自分で比べないと気づきにくいことがあります。
設備費が料金に上乗せされてきた
資源エネルギー庁は、LPガスの料金が分かりにくくなった原因として、設備費を料金に上乗せする商慣行を挙げています。
賃貸の集合住宅では、LPガス会社が建物の所有者に給湯器やこんろ、さらにエアコンやインターホン、Wi-Fi機器などを費用負担して提供してきました。
その費用が入居者のLPガス料金に上乗せされ、入居者は入居してから料金を知ることが多いと説明されています。
戸建てでも、配管の持ち主をLPガス会社のままにしてガスを供給する貸付配管があり、切り替えのときに配管の費用を求められるトラブルが起きてきました。
乾太くんをガス会社が「0円」で設置する提案も、本体や工事の費用を後からガス料金などで回収する形になっている可能性があります。
こうした提案を受けたときは、本体の持ち主が誰か、途中で解約したときに残りの代金がかかるかを契約書で確かめてください。
本体と工事を自分で払う場合にいくらかかるかは、乾太くんの本体価格と工事費込みの総額をまとめた記事で確かめられます。
液石法の改正で検針票はどう変わったか
設備費の上乗せを改めるため、LPガスの取引のルールを定めた液石法(液化石油ガス法)の省令が改正されました。
改正省令は2024年4月2日に公布され、2段階で施行されています。

2024年7月から始まったこと
2024年7月2日には、営業のやり方と料金の示し方についてのルールが始まりました。
- 設備の無償貸与など、度を超えた利益の提供を改める
- ほかの会社へ切り替えにくくする条件付きの契約を禁止する
- 賃貸物件の入居希望者に、契約前にLPガス料金を示す
賃貸の部屋を探す段階で、その物件のLPガス料金を確かめられるようになったのが大きな変化です。
料金の情報は、建物の所有者や管理会社、仲介会社を通じて示されます。
2025年4月から始まった三部料金制
2025年4月2日からは、料金を基本料金・従量料金・設備料金に分けて示す三部料金制が徹底されました(出典:資源エネルギー庁 エネこれ「LPガスの契約を透明化!」)。
設備にかかる費用は設備料金として外に出して書き、エアコンやWi-FiなどLPガスと関係のない設備の費用は料金に入れられなくなりました。
賃貸住宅向けの料金では、ガス器具などの費用も入れられず、設備料金の欄は「該当なし」と書かれます。
ただし、この2つの禁止は施行後に新しく結ぶ契約に適用されるため、すべての家で上乗せがなくなったわけではありません。
今の検針票に設備料金の欄があれば、何の設備の費用なのか、いつまで払うのかを販売会社に確かめておくと安心です。
違反の疑いがあるときのために、資源エネルギー庁のサイトには匿名でも投稿できる通報フォームが2023年12月1日から設けられています。
プロパンガスの契約を見直す手順と注意点
契約を見直す前に、自分の住まいで会社を変えられるかと、解約にかかる費用を確かめておく必要があります。

住まいの種類によって進め方が変わるので、当てはまるところから読んでください。
賃貸と分譲マンションは自分だけで変えられない
賃貸住宅では、建物の所有者がLPガス会社と契約していることが多く、入居者が自分の部屋だけ会社を変えるのは基本的に難しいです。
賃貸で料金に疑問がある場合は、販売会社に料金表の説明を求めたうえで、管理会社や大家に相談するのが現実的な進め方です。
分譲の集合住宅は、建物のガス管がつながっているため、全世帯がそろって切り替える必要があるとされています。
自分の判断で会社を変えやすいのは、持ち家の戸建てです。
解約金と設備の買取りを先に確かめる
持ち家の戸建てでも、今の契約の内容によっては解約のときに費用がかかることがあります。
- 最低契約期間の途中で解約したときの解約金
- 0円で設置した給湯器やコンロ、ガス管などの買取り代金
- 貸付配管になっている場合の配管の費用
乾太くんを0円設置で付けた家も、同じように本体の残りの代金を求められる可能性があります。
設置したときの契約書で、機器と配管の持ち主、途中で解約したときの扱いを確かめてから動きましょう。
切り替え先は、緊急時に自宅へ駆けつけられる営業所を持つ会社に限られるとされています。
新しい会社の単価も将来ずっと同じとは限らないので、契約期間と値上げのときの知らせ方も比べておくと安心です。
切り替えは新しい会社が手続きを進める
切り替えるときは、新しい会社が今の会社との解約手続きを代わりに進める形が一般的です。
流れは次の3段階です。
- 直近の検針票を用意し、契約書で解約の条件を確かめる
- 切り替え先の見積もりを取り、新しい会社と契約して解約を任せる委任状に署名する
- 新しい会社の手続きで切り替えが終わるのを待つ
今の会社から引き止めの連絡が来ることもありますが、解約の話は新しい会社を通すよう伝えると手続きが混乱しにくくなります。
持ち家の戸建てで、解約の条件にも問題がなければ、切り替え先の見積もりを取って今の料金と比べられます。
見積もりの結果を見てから、切り替えるかどうかを決めても遅くありません。
乾太くんのプロパンガス料金に関するよくある質問
乾太くんを使うとプロパンガスの基本料金も上がりますか?
給湯器やコンロですでにLPガスを使っている家なら、基本料金は変わりません。
増えるのは、使った量に応じてかかる従量料金です。
乾太くんのために新しくLPガスを契約する場合は、基本料金が毎月加わります。
プロパンガスは1m³いくらなら高いと考えればよいですか?
2026年9月の全国平均から出した目安では、使用量が1m³増えるごとに約727円です。
北海道は約858円、近畿は約687円と地域で差があるため、自分の地域の目安と比べてください。
10m³の請求額を10で割った金額は基本料金を含むので、単価として比べると高く見えます。
プロパンガス会社を変えれば料金は下がりますか?
下がるかどうかは、地域や使用量、今の契約の条件によって変わります。
解約金や設備の買取り代金がかかると、単価が下がっても差し引きで負担が減らないこともあります。
見積もりの単価だけでなく、契約期間や値上げのときの扱いも合わせて比べてください。
賃貸でもプロパンガス会社を変えられますか?
賃貸住宅は建物の所有者が契約していることが多く、入居者だけで変えるのは基本的に難しいです。
料金に疑問がある場合は、管理会社や大家に相談してください。
2024年7月からは、入居を希望する人に契約前にLPガス料金を示すルールが始まっています。
乾太くんをガス会社に0円で付けてもらった場合も切り替えられますか?
切り替えを考えることはできますが、本体の残りの代金を求められる可能性があります。
設置したときの契約書で、本体の持ち主と途中で解約したときの扱いを確かめてから判断してください。
乾太くんのプロパンガス料金のまとめ
乾太くんを使って増えるのは、LPガス料金のうち従量料金の部分です。
リンナイの試験と同じ条件なら、6kgを毎日使うと月に約4.2m³、9kgでは約6.6m³増える計算になります。
増える額は契約の単価で決まり、2026年9月の全国平均の目安で計算すると6kgで月約3,100円です。
自分の料金が高いかは、検針票の請求額や単価を、石油情報センターが公表する地域の平均と比べて判断します。
2025年4月からは検針票に設備料金が分けて書かれるので、何の費用が含まれているかも確かめられます。
持ち家の戸建てで単価が平均より高く、解約の条件にも問題がなければ、切り替え先の見積もりを取って比べる方法があります。
賃貸や分譲マンションでは、管理会社や大家、ほかの世帯との調整が先になります。
ガスの料金や制度は改定されることがあるため、正確な情報は各ガス会社や公式サイトでご確認ください。



