乾太くんは、乾燥終了を知らせるブザーが鳴った後も、ドラムやファンが動き続けることがあります。
この動作は、ドラム内と衣類に残った熱を下げるために自動で行われる冷却運転です。
エラー表示や異音などがなければ、基本的には故障ではありません。
家庭用モデルでは最大32分、業務用モデルでは1時間以上の冷却運転が行われる場合があります。
ただし、エラーコードと同時に冷却運転が始まった場合や、使用機種の規定時間を大幅に超えても終わらない場合は、フィルター詰まりや機器の異常を確認する必要があります。
この記事では、正常な冷却運転と故障が疑われる状態を分け、モデル別の時間、途中で止める方法、エラーが出たときの対処法を解説します。
記事のポイント
- 冷却運転は乾燥後の熱を下げるための正常な工程
- 家庭用と業務用では冷却運転の時間が異なる
- 途中で止める場合は衣類をすべて取り出してから操作する
- エラー表示や異音を伴う場合は故障との切り分けが必要
乾太くん 冷却運転の時間と正常な動作
乾太くんの冷却運転は、乾燥が終わった後のドラム内と衣類を安全な温度まで下げるために行われます。
終了ブザーの後に送風音が続いたり、止まったドラムが再び動いたりしても、すぐに故障と判断する必要はありません。
まずは使用している機種、冷却開始からの経過時間、操作パネルの表示を確認しましょう。
冷却運転が必要な理由
乾太くんは、ガスの温風を利用して短時間で衣類を乾かします。
乾燥終了直後のドラム内と衣類には、運転中の熱が残っています。
冷却運転ではガスの燃焼を止め、送風しながらドラムを動かして熱を外へ逃がします。
衣類を動かすことで、熱いドラム面へ同じ部分が接触し続けることも防ぎます。
食用油、機械油、美容オイル、動物性油などが衣類に残っていると、高温状態で熱がこもるおそれがあります。
ただし、冷却運転が搭載されていても、油分が付着した衣類を安全に乾燥できるわけではありません。
油や薬品が付着した衣類は、洗濯後であっても乾太くんへ入れないでください。
家庭用の冷却運転は最大32分
リンナイ公式FAQでは、終了ブザーが鳴った後も動く理由について、ドラム内の温度を下げるための冷却運転であり、最大32分間行うと案内しています。
(参照:リンナイ公式)
家庭用モデルで冷却開始から32分以内であり、エラーコード、異臭、異音などがなければ、自動停止を待って問題ない可能性が高いでしょう。
連続送風後に間欠運転へ移行する
代表的な家庭用モデルでは、冷却運転の開始後に連続して送風し、その後はドラムを一定間隔で動かす間欠運転へ移行します。
ドラムが一度止まった後、数分してから再び動き始めても、冷却運転が終わっていない場合があります。
停止と回転を繰り返しているだけで、エラー表示や異常な音がなければ、そのまま様子を見ましょう。
連続送風や間欠運転の時間は機種によって異なるため、使用している型式の取扱説明書を優先してください。
毎回同じ時間で終わるとは限らない
最大32分という時間は、家庭用モデルで行われる冷却運転の上限です。
必ず毎回32分間動き続けるという意味ではありません。
ドラム内の温度が下がれば、規定時間より早く終了する場合があります。
冷却時間は、衣類量、衣類の厚さ、乾燥コース、室温、連続使用の有無などによって変わります。
夏場や大量の衣類を乾燥した後は、ドラム内の温度が下がるまで時間がかかる場合があります。
業務用は家庭用より冷却時間が長い
美容室、介護施設、宿泊施設などで使われる業務用モデルは、家庭用より冷却時間が長く設定されています。
業務用はタオルやシーツを大量に乾燥し、乾燥終了後もドラム内へ長時間残す可能性があるためです。
家庭用と同じ32分を基準にすると、正常な冷却運転を故障と誤認する可能性があります。
| 使用タイプ | 代表的な型式 | 冷却時間の目安 |
|---|---|---|
| 家庭用 | RDT-93・RDT-63・RDT-80・RDT-54Sなど | 最大32分 |
| 業務用8kg | RDTC-80Aシリーズ | 79分 |
| 業務用5kg | RDTC-54シリーズ | 95分 |

RDTC-80Aシリーズは79分
業務用8kgタイプのRDTC-80Aシリーズでは、冷却時間が79分に設定されています。
乾燥終了後から1時間以上動いていても、規定時間内でエラー表示がなければ正常な可能性があります。
家庭用モデルと比較して長時間動くため、型式を確認せずにコンセントを抜かないようにしてください。
RDTC-54シリーズは95分
業務用5kgタイプのRDTC-54シリーズでは、冷却時間が95分に設定されています。
1時間30分前後の冷却運転でも、製品仕様の範囲内となる場合があります。
業務用でも、異音、焦げ臭さ、煙、エラー表示を伴う場合は正常な冷却運転とは分けて判断してください。
旧型機種やコインタイマー内蔵モデルは仕様が異なる可能性があるため、本体の銘板で型式を確認しましょう。
冷却運転中の表示はモデルで異なる
冷却運転中の表示方法は、スタンダードタイプとデラックスタイプ、製造時期によって異なります。
「冷却中」という文字が出ない機種でも、ランプや記号によって冷却運転中であることを知らせます。
普段と違う表示を確認した場合は、冷却表示なのか数字のエラーコードなのかを見分けてください。
スタンダードタイプの表示
スタンダードタイプでは、タイマー表示部へ「CD」と表示されたり、冷却運転中を示すランプが点灯したりする機種があります。
「CD」はクールダウンを示す表示であり、それだけで故障を意味するものではありません。
表示内容は型式によって異なるため、操作パネルの名称と取扱説明書を照らし合わせてください。
デラックスタイプの表示
デラックスタイプでは、操作パネルへ「冷却中」と表示される機種があります。
スマートフォン連携に対応するモデルでも、アプリ上の残り時間と本体の停止時間が完全に一致するとは限りません。
数字のエラーコードが点滅している場合は、通常の冷却中表示とは異なるため、エラー内容を確認してください。
終了後に再び回る正常なケース
冷却運転では、利用者が扉を開閉したときや、続けて次の乾燥を始めたときに動作が変わる場合があります。
扉を閉めると再び回る、スタートを押してもすぐに燃焼しないといった状態も、機種の安全動作である可能性があります。
扉を閉めた後に冷却が再開する
冷却運転中に前扉を開けると、ドラムは一時的に停止します。
衣類を取り出した後に扉を閉めると、機器内部に残った熱を逃がすため、冷却運転が再開する機種があります。
衣類をすべて取り出したのに再び動いた場合も、すぐに故障と判断する必要はありません。
規定時間内で冷却表示だけが出ている場合は、自動停止するまで待ちましょう。
続けて乾燥すると送風を優先する
冷却運転中に次の衣類を入れてスタートした場合は、すぐにガス燃焼が始まらないことがあります。
機器内部に残った熱や空気を整えるため、先に送風運転を行ってから乾燥へ移行する機種があるためです。
スタート後に短時間の送風を行い、その後に燃焼が始まれば正常な可能性があります。
送風後も燃焼せず、数字のエラーコードが表示された場合は、ガス栓やエラー内容を確認してください。
冷却運転を途中で止める方法
正常な冷却運転は、自動で終了するまで待つ方法が基本です。
急いで停止する必要がある場合は、先にドラムを止め、衣類をすべて取り出してから操作してください。
高温の衣類を入れたまま電源を切ると、衣類や機器内部へ熱が残ります。
取り出した衣類は丸めたまま放置せず、広げるか畳んで熱を逃がしましょう。

スタンダードタイプの停止手順
- スタート・一時停止ボタンを押す
- ドラムが完全に停止するまで待つ
- 前扉を開けて衣類をすべて取り出す
- 前扉を開けた状態で電源の入・切ボタンを長押しする
- 電子音が鳴り、冷却表示が消えたことを確認する
RDT-80やRDT-54Sなどで案内される代表的な手順です。
ボタンの名称や長押し時間は型式によって異なるため、手元の取扱説明書を優先してください。
デラックスタイプの停止手順
- スタート・一時停止ボタンを押す
- ドラムの回転が止まったことを確認する
- 前扉を開けて衣類をすべて取り出す
- 前扉を開けた状態で戻るボタンを長押しする
- 電子音が鳴り、冷却中の表示が消えたことを確認する
RDT-93やRDT-63などで案内される代表的な手順です。
上部操作パネル仕様や旧型モデルでは操作が異なる可能性があります。
冷却運転を止めるために、電源プラグを抜いたりブレーカーを落としたりしてはいけません。

運転中に電源が遮断されると停電安全装置が作動し、再通電後に強制冷却が始まる場合があります。
乾太くん 冷却運転が終わらない原因と対処法
正常な冷却運転とは別に、機器が過熱、回転異常、着火異常、停電などを検知した場合も、自動的に冷却運転を始めます。
エラー時の冷却運転は、機器を冷やすだけでなく、安全が確保されるまで再操作を受け付けないための工程です。
操作パネルの表示と冷却開始前の状況を確認し、正常動作とエラー時の強制冷却を切り分けましょう。
エラー時の強制冷却を見分ける
正常な冷却運転では、「CD」「冷却中」などの表示や専用ランプが使われます。
数字が点滅している場合は、機器が何らかの異常を検知している可能性があります。

| 確認項目 | 正常な冷却運転 | エラー時の強制冷却 |
|---|---|---|
| 開始するタイミング | 乾燥終了後 | 運転中の異常検知後 |
| 主な表示 | CD・冷却中・専用ランプ | 00・16・45などの数字 |
| 操作 | 機種に合った方法で停止できる場合がある | 冷却終了まで操作できない場合がある |
| 終了後 | 通常の待機状態へ戻る | 原因を取り除かないと再発する場合がある |
表示された数字の意味が分からない場合は、番号ごとに考えられる原因と確認方法を照らし合わせてください。
インターネット上の別機種の情報だけで判断せず、使用型式の取扱説明書も確認しましょう。
フィルター詰まりや過熱系エラーの対処法
糸くずフィルターや吸気フィルターが詰まると、ドラム内の熱を外へ逃がしにくくなります。
衣類の入れすぎや、通気性の悪い衣類がフィルターをふさいでいる場合も、機器内部の温度が上がる原因になります。
エラー16は、機器内の異常過熱を検知したときに表示されるコードです。
異常過熱を検知するとガスを止め、自動的に約20分間の冷却運転を行います。
強制冷却中は、電源を入れ直したりスタートボタンを繰り返し押したりせず、終了するまで待ってください。
冷却が終わり、本体周辺が冷めてから、次の順番で確認します。
- 糸くずフィルターの布ぼこりを取り除く
- 吸気フィルターに目詰まりがないか確認する
- 洗濯物の量を減らす
- 通気性の悪い衣類やマット類を取り除く
- 安全に見える範囲で屋外の排湿口を確認する
掃除する場所や部品の外し方が分からない場合は、使用機種に合ったフィルターの位置と手入れ方法を確認してください。
高所にある排湿口や壁内のダクトは、自分で分解したり無理に掃除したりしてはいけません。
回転異常・着火異常・停電時の対処法
冷却運転を伴うエラーは、フィルター詰まりや異常過熱だけではありません。
ドラムやファンの回転異常、ガスの着火異常、運転中の停電でも、安全確保のために送風や冷却が行われる場合があります。
| 代表的なコード | 主な状態 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 00 | 運転中の停電や電源遮断 | 再通電後の冷却が終わるまで待つ |
| 12 | 運転中の立ち消え | 冷却終了後にガス供給と換気を確認する |
| 16 | 機器内部の異常過熱 | フィルターと衣類量を確認する |
| 45 | ドラムの回転異常 | 衣類を減らして偏りを直す |
| 61 | ファンの回転異常 | フィルターを確認し再発時は点検する |
| 62 | 連続不着火 | 送風終了後にガス栓とガスコードを確認する |
エラー00が表示された場合は、冷却運転中に再びコンセントを抜かないでください。
電源の抜き差しを繰り返すと、再通電のたびに停電安全装置が作動し、冷却時間が延びる可能性があります。
エラー45は、洗濯物の入れすぎや偏りによってドラムが正常に回らない場合に表示されることがあります。
冷却終了後に衣類を減らしても再発する場合は、モーター、ベルト、回転検知部品などの不具合が疑われます。
エラー62など着火に関する表示が出た場合は、送風が終わってからガス栓やガスコードを目視で確認します。
ガスの匂いがするときは、照明や換気扇などの電気スイッチを操作してはいけません。
窓や扉を手で開けて自然換気し、安全な場所から契約しているガス会社へ連絡してください。
修理を依頼した方がよい症状
規定時間内の冷却運転だけであれば、基本的に修理は必要ありません。
次の状態がある場合は、機器内部や排湿経路に不具合が起きている可能性があります。

- 家庭用モデルで32分を大幅に超えても停止しない
- 業務用モデルで規定時間を超えても動き続ける
- 冷却終了後も同じエラーを繰り返す
- フィルターを掃除しても過熱系エラーが再発する
- 衣類を減らしてもドラム回転エラーが出る
- 金属が擦れるような異音がする
- モーターが強くうなる音がする
- 焦げたゴムや電線のような匂いがする
- 本体から煙が出ている
- 操作パネルが消灯して反応しない
- ガスの匂いがする
焦げ臭さ、煙、ガス臭などがある場合は、冷却運転が終わるかを確かめる目的で再運転してはいけません。
安全を確保して使用を中止し、購入店、設置したガス会社、リンナイの修理窓口へ連絡してください。
使用年数や症状から修理するか迷う場合は、点検が必要な症状と修理費用の考え方も確認しておきましょう。
冷却運転の異常を防ぐ日常の対策
正常な冷却運転そのものをなくすことはできません。
ただし、過熱や回転異常による強制冷却は、日常の手入れと正しい使い方によって発生する可能性を抑えられます。

- 糸くずフィルターを毎回掃除する
- 吸気フィルターを取扱説明書に従って手入れする
- 乾燥容量を超えて衣類を入れない
- 厚手と薄手の衣類を分ける
- 通気性の悪い衣類でフィルターをふさがない
- 安全に見える範囲で屋外の排湿口を確認する
- エラー解除のために電源の抜き差しを繰り返さない
- 油や薬品が付着した衣類を乾燥しない
冷却運転の長さを短くする目的で、フィルターを外したまま運転してはいけません。
フィルターを外すと、糸くずが機器内部や排湿経路へ入り、詰まりや故障につながる可能性があります。
冷却時間が以前より明らかに長くなった場合は、経過時間、表示されたコード、衣類量、異音の有無を記録しておくと点検時に状況を伝えやすくなります。
乾太くん 冷却運転に関するよくある質問
乾燥終了後に32分間動いていても故障ではありませんか?
家庭用の乾太くんでは、ドラム内の温度を下げるために最大32分間の冷却運転を行う場合があります。
エラー表示、異音、焦げ臭さなどがなく、規定時間内に停止する場合は正常な可能性が高いでしょう。
冷却運転中に衣類を取り出しても大丈夫ですか?
スタート・一時停止ボタンを押し、ドラムが完全に停止したことを確認してから衣類を取り出せます。
取り出した衣類は熱が残っている可能性があるため、丸めたまま放置せずに熱を逃がしてください。
冷却運転を途中で止めてもよいですか?
正常な冷却運転は、衣類をすべて取り出した後であれば、使用機種に合った操作で停止できます。
エラーによる強制冷却中は、安全装置が働いているため、途中で解除せずに終了するまで待ってください。
冷却運転中にコンセントを抜くとどうなりますか?
運転中に電源を遮断すると停電安全装置が作動し、再通電後に強制冷却が始まる場合があります。
停止までの時間が長くなる可能性があるため、コンセントやブレーカーで強制終了しないでください。
冷却運転が終わっても同じエラーが出る場合はどうしますか?
フィルター掃除、衣類量の調整、排湿口の確認を行っても再発する場合は、機器内部の不具合が疑われます。
電源の入り切りを繰り返さず、購入店、ガス会社、リンナイの修理窓口へ点検を依頼してください。
乾太くんの冷却運転のまとめ
乾太くんの冷却運転は、乾燥後のドラム内と衣類に残った熱を下げるために必要な正常工程です。
家庭用モデルでは最大32分、業務用モデルでは79分または95分続く場合があります。
使用機種の規定時間内で、エラー表示、異音、焦げ臭さがなければ、自動停止するまで待って問題ない可能性が高いでしょう。
冷却運転を途中で止める場合は、ドラムが完全に停止したことを確認し、衣類をすべて取り出してから型式に合った操作を行ってください。
コンセントを抜いたりブレーカーを落としたりすると、停電安全装置が作動し、再通電後に強制冷却が始まる場合があります。
エラーコードが表示された場合は、冷却運転だけを解除しようとせず、フィルター、衣類量、排湿口など、エラーの原因を確認する必要があります。
手入れや衣類量の調整を行っても同じエラーが繰り返される場合や、異音、煙、焦げ臭さ、ガス臭を伴う場合は、再運転せず専門業者へ点検を依頼しましょう。



