乾太くんのマイルドコースについて、衣類を優しく乾かす低温機能だと思っている方もいるでしょう。
マイルドコースは、排湿ファンとドラムの回転数を下げ、運転音を低減するための正式なコースです。
熱に弱い衣類を低温で乾かすデリケートコースとは、目的も制御方法も異なります。
また、マイルドコースはすべての乾太くんに搭載されているわけではありません。
現行モデルでは、デラックスタイプのRDT-93シリーズとRDT-63シリーズに搭載されています。
この記事では、マイルドコースの正式な機能、搭載モデル、ほかのコースとの違い、使い方、乾燥できない衣類を解説します。
記事のポイント
- マイルドコースは運転音を低減するための正式なコース
- 現行ではデラックスタイプの9kg・6kgモデルに搭載
- デリケートコースは熱量を抑える別のコース
- コースに関係なく洗濯表示と乾燥可否の確認が必要
乾太くんのマイルドコースの特徴と搭載モデル
乾太くんのマイルドコースは、乾燥温度を下げるためではなく、運転時に発生する音を抑えるために設けられています。
購入前や使用前には、コースの目的だけでなく、使用している型式に搭載されているかを確認してください。
マイルドコースが見当たらない場合は、操作方法の問題ではなく、非搭載モデルである可能性があります。
マイルドコースは運転音を低減する正式なコース
「マイルドコース」は、利用者や販売店が便宜上付けた呼び方ではありません。
リンナイが現行の乾太くんで使用している正式なコース名です。
主な目的は、乾燥中に発生する本体の駆動音と屋外へ出る排気音を抑えることです。
排湿ファンとドラムの回転数を下げる
リンナイは、マイルドコースについて、排湿ファンとドラムの回転数を下げて運転音を低減すると案内しています。
排湿ファンの回転を抑えることで、排湿口から出る風の音を軽減します。
ドラムの回転数を下げることで、衣類がドラム内で動くときの音も抑えます。

ただし、衣類のボタンやファスナーがドラムへ当たる音まで、完全になくなるわけではありません。
低温で衣類を守るコースではない
マイルドという名称から、乾燥温度を下げて衣類への熱を抑えるコースだと思われることがあります。
しかし、公式に案内されている主な制御は、排湿ファンとドラムの回転数を下げることです。
マイルドコースを選んだからといって、熱に弱い衣類やタンブル乾燥禁止の衣類を乾燥できるわけではありません。
衣類への熱を抑えたい場合は、洗濯表示を確認したうえでデリケートコースの使用を検討します。
マイルドコースを搭載するデラックスタイプ
現行の家庭用乾太くんでマイルドコースを搭載しているのは、デラックスタイプです。
乾燥容量9kgのRDT-93シリーズと、乾燥容量6kgのRDT-63シリーズが該当します。
下部操作パネル、上部操作パネル、軒下設置仕様などの違いがあるため、購入時はシリーズ名だけでなく型式まで確認してください。
| シリーズ | 乾燥容量 | タイプ | マイルドコース | デリケートコース |
|---|---|---|---|---|
| RDT-93シリーズ | 9kg | デラックス | 搭載 | 搭載 |
| RDT-63シリーズ | 6kg | デラックス | 搭載 | 搭載 |
| RDT-80シリーズ | 8kg | スタンダード | 非搭載 | 非搭載 |
| RDT-54Sシリーズ | 5kg | スタンダード | 非搭載 | 搭載 |
| RDT-31Sシリーズ | 3kg | スタンダード | 非搭載 | 搭載 |
現行モデルのコース構成と型式は、リンナイ公式のラインアップで確認できます。
(参照:リンナイ公式)
RDT-93シリーズは9kgのデラックスタイプ

RDT-93シリーズは、乾燥容量9kgのデラックスタイプです。
マイルドコースだけでなく、デリケート、シーツ・毛布、除菌・消臭、クリーン、花粉ケアなどのコースを搭載しています。
洗濯物の量が多く、夜間の運転音にも配慮したい家庭に向いています。
下部操作パネル仕様、上部操作パネル仕様、軒下設置仕様では型式が異なります。
RDT-63シリーズは6kgのデラックスタイプ
RDT-63シリーズは、乾燥容量6kgのデラックスタイプです。
搭載されている主な運転コースは、9kgのRDT-93シリーズと共通しています。
9kgモデルとの主な違いは、乾燥容量と本体の奥行きです。
マイルドコースを使いたいものの、9kgまでの容量を必要としない場合に候補となります。
スタンダードタイプはマイルドコース非搭載
スタンダードタイプには、マイルドコースが搭載されていません。
操作パネルでコースを切り替えても、マイルドコースを追加することはできません。
乾燥容量だけで機種を選ぶと、必要なコースが搭載されていない場合があるため注意してください。
RDT-80シリーズは8kgの大容量モデル
RDT-80シリーズは、乾燥容量8kgのスタンダードタイプです。
マイルドコースとデリケートコースのどちらも搭載されていません。
標準、エコ、厚物、シーツ・毛布などのコースを使い、大量の普段着や大物を乾かすことを重視したモデルです。
8kgの容量と静音コースの両方が必要な場合は、デラックスタイプとの比較が必要です。
RDT-54S・31Sシリーズもマイルドコース非搭載
乾燥容量5kgのRDT-54Sシリーズと、3kgのRDT-31Sシリーズにもマイルドコースは搭載されていません。
一方で、この2シリーズにはデリケートコースが搭載されています。
運転音を抑える機能はなくても、熱に弱い衣類へ配慮した低熱量の乾燥は選択できます。
マイルドコースとデリケートコースは、搭載状況も一致しない別機能として考えましょう。
マイルドコースとデリケートコースの違い
マイルドコースとデリケートコースは、名称の印象が似ているため混同されやすい機能です。
マイルドコースは音への配慮、デリケートコースは衣類へ加える熱への配慮を目的としています。
| 比較項目 | マイルドコース | デリケートコース |
|---|---|---|
| 主な目的 | 運転音の低減 | 熱に弱い衣類への配慮 |
| 主な制御 | 排湿ファンとドラムの回転数を下げる | 熱量を抑えて乾燥する |
| 向いている場面 | 夜間や音が気になる時間帯 | ナイロン・フリル・レースなど |
| 乾燥禁止衣類 | 乾燥できない | 乾燥できない |
マイルドコースは運転音を抑える
マイルドコースは、乾燥機本体と排湿経路から発生する音を軽減したいときに使用します。
家族の就寝時間、隣家との距離、排湿口の位置などに配慮したい場合の選択肢です。
ただし、運転音が完全に消える機能ではありません。
本体の設置状態やドラム内へ入れた衣類によっては、マイルドコースでも音や振動が目立つ場合があります。
デリケートコースは熱量を抑える
デリケートコースは、ナイロンストッキング、フリル、レースなど、熱に弱い衣類へ加える熱量を抑えて乾燥します。
デラックスタイプだけでなく、スタンダードタイプの5kgと3kgモデルにも搭載されています。
熱量を抑えても、衣類同士の摩擦やドラムの回転は発生します。
デリケートコースを選ぶ前にも、衣類の洗濯表示と取扱説明書を確認してください。
標準・エコ・マイルドコースの使い分け
標準コースは、肌着、シャツ、タオルなどの日常的な衣類を短時間で乾かしたい場合に使用します。
エココースは、乾燥時間よりもガス消費量を抑えることを優先したい場合の選択肢です。
マイルドコースは、乾燥スピードや省エネよりも運転音を抑えることを優先する場合に使用します。
| 優先すること | 選ぶコース |
|---|---|
| 普段着を速く乾かしたい | 標準コース |
| ガス消費量を抑えたい | エココース |
| 厚手の衣類を念入りに乾かしたい | 厚物コース |
| 運転音を抑えたい | マイルドコース |
| 熱に弱い衣類へ配慮したい | デリケートコース |
ガス消費量を抑える仕組みや標準コースとの違いは、送風と温風を切り替える運転方法と節約の考え方も確認してください。
夜間にマイルドコースを使うときの注意点
マイルドコースは、夜間や早朝に運転する場合の音を軽減する選択肢です。
ただし、マイルドコースを選べば、時間帯を問わず周囲へ音が伝わらなくなるわけではありません。
衣類の金属製ボタン、ファスナー、バックルなどがドラムへ当たる音は残ります。
本体が水平に固定されていない場合や、設置台が揺れている場合は、振動音が大きくなる可能性があります。

集合住宅や隣家との距離が近い住宅では、使用時間帯と屋外排湿口の位置にも配慮してください。
排気音や振動を抑える設置・使い方の確認ポイントも把握したうえで運転しましょう。
乾太くんのマイルドコースの使い方と衣類の注意点
マイルドコースは、対応するデラックスタイプの操作パネルから選択して使用します。
コースを選ぶ前に、衣類の洗濯表示、ポケットの中身、乾燥容量を確認してください。
マイルドコースを選んでも、乾燥機に適さない衣類の縮みや損傷を防げるとは限りません。
マイルドコースの基本的な使い方
最初に衣類のポケットを確認し、ライター、硬貨、ティッシュなどを取り除きます。
衣類が絡まっている場合は、1枚ずつほぐしてからドラムへ入れてください。
前扉を確実に閉め、電源を入れます。
操作パネルで「マイルドコース」を選択し、スタート・一時停止ボタンを押します。
上部操作パネル仕様やフルフラット式操作パネルでは、操作方法が異なる場合があります。
使用している型式の取扱説明書で、ボタンやダイヤルの操作方法を確認してください。
乾燥時間と仕上がりの違い
マイルドコースは、排湿ファンとドラムの回転数を下げて運転します。
衣類量や室温などの条件によっては、標準コースより乾燥終了まで長く感じる場合があります。
急いで乾かす必要がある場合は、普段着を標準コースで乾燥する方法が適しています。
マイルドコースではドラムの動きが抑えられるため、衣類の種類や量によって仕上がりが変わる可能性があります。
乾燥終了後は衣類を早めに取り出し、シャツなどは形を整えてください。
乾きが足りない場合は、衣類の洗濯表示を確認してから短時間の追加乾燥を行います。
洗濯表示と乾燥できない衣類を確認する
マイルドコースは、タンブル乾燥禁止の衣類を乾燥できるようにする機能ではありません。
衣類についている洗濯表示と、乾太くんの取扱説明書の両方を確認してください。
素材名だけで乾燥できると判断せず、付属品、プリント、接着部分、中綿なども確認する必要があります。
タンブル乾燥できる衣類だけを入れる
洗濯表示にタンブル乾燥ができる記号がある衣類は、表示された温度条件に従います。
低温タンブル乾燥のみ可能な衣類は、マイルドコースではなく、対応モデルのデリケートコースを検討してください。
ただし、低温乾燥に対応している衣類でも、装飾品やプリント部分が熱や摩擦で傷む場合があります。
大切な衣類は、最初から長時間運転せず、途中で状態を確認しましょう。
コースに関係なく乾燥できないものがある
絹製品、ウール製品、毛織物、皮革製品などは、衣類を傷める可能性があるため乾燥できません。
タンブル乾燥禁止、平干し、つり干しなどの表示がある衣類も乾太くんへ入れないでください。
食用油、機械油、美容オイル、ガソリン、シンナーなどが付着した衣類は、洗濯後であっても火災の原因になります。
座布団、クッション、枕、防水性の高い衣類なども、機器を傷めたり通気を妨げたりする可能性があります。

乾燥後の縮みが心配な衣類は、素材ごとに起こりやすい変化と乾燥前の確認方法も参考にしてください。
衣類を傷めにくくする使い方
衣類を傷めにくくするには、コース選択だけに頼らず、乾燥前の準備と日常の手入れを組み合わせます。
脱水後の衣類は絡まりをほぐし、ファスナーやボタンを衣類の表示に従って整えてください。
乾燥容量いっぱいまで詰め込むと、衣類が動く空間が減り、乾きムラやシワが発生しやすくなります。
傷みや縮みが心配な衣類は、完全に乾く前に取り出して自然乾燥へ切り替える方法もあります。
ただし、乾燥途中の衣類を取り出す場合も、ドラムが完全に停止したことを確認してください。
糸くずフィルターにホコリがたまると、乾燥時間が延びる原因になります。
使用している型式に合ったフィルター位置と手入れの手順を確認し、定期的に掃除しましょう。
乾太くん マイルドコースに関するよくある質問
マイルドコースは衣類を低温で乾かすコースですか?
マイルドコースは、排湿ファンとドラムの回転数を下げて運転音を低減するコースです。
衣類へ加える熱量を抑える目的では、デリケートコースと区別されています。
マイルドコースを搭載している機種はどれですか?
現行モデルでは、デラックスタイプのRDT-93シリーズとRDT-63シリーズに搭載されています。
操作パネルの位置や設置仕様によって型式が分かれるため、本体の銘板やカタログを確認してください。
スタンダード8kgのRDT-80でマイルドコースを使えますか?
RDT-80シリーズには、マイルドコースが搭載されていません。
マイルドコースが必要な場合は、デラックスタイプの搭載機種と比較してください。
マイルドコースならウールや絹も乾燥できますか?
ウール製品や絹製品は、マイルドコースでも乾燥できません。
縮み、変色、形崩れなどが起きる可能性があるため、衣類の洗濯表示に従って乾かしてください。
マイルドコースなら夜中でも音は聞こえませんか?
マイルドコースは運転音を低減しますが、無音になる機能ではありません。
衣類がドラムへ当たる音、設置台の振動、屋外の排気音などが周囲へ伝わる場合があります。
乾太くん マイルドコースのまとめ

乾太くんのマイルドコースは、排湿ファンとドラムの回転数を下げ、運転音を低減するための正式なコースです。
衣類へ加える熱量を抑えるデリケートコースとは、目的と制御方法が異なります。
現行モデルでは、乾燥容量9kgのRDT-93シリーズと、6kgのRDT-63シリーズに搭載されています。
スタンダードタイプのRDT-80、RDT-54S、RDT-31Sシリーズには搭載されていません。
RDT-54SとRDT-31Sはデリケートコースを搭載していますが、マイルドコースは利用できません。
マイルドコースを選んでも、タンブル乾燥禁止の衣類やウール、絹、皮革などを乾燥できるわけではありません。
油や薬品が付着した衣類も、コースに関係なく乾太くんへ入れないでください。
夜間に使用するときは、運転音が完全になくなるとは考えず、衣類の金属部品、設置台の振動、排湿口の位置にも配慮しましょう。
本体型式、搭載コース、衣類の洗濯表示を確認し、目的に合ったコースを選ぶことが大切です。




